プロスポーツは6/19より無観客、7/10より半数収容5000人以下で再開
新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言について、政府は5月25日、北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川の5都道県での解除を発表した。これにより4月7日の最初の発令から約7週間を経て全都道府県で宣言が解除された。
屋内は「15%」まで抑えなくてもよい!? 基本方針と議事次第を読み解く
プロレス&格闘技興行主催者にとって気になるのは、屋内興行での収容ルールである。
これが満席…。
宜野座村文化センターがらまんホールさんがソーシャルディスタンスに則った満席状態の座席をシュミレーションされたそうです。前後2メートルとって座ることがどれだけのことか感覚的にわかって恐ろしいです…。
<引用元facebook>https://t.co/D540VzYWTR pic.twitter.com/qL78njX7m6
— 本間翔太 (@btrstaff) May 11, 2020
「できるだけ2メートル」というソーシャルディスタンスを遵守すると、事実上は15%しか収容できない。この点について政府方針がアップロードされたので読み解いておきたい(法律専門家ではなくファンとして見ている点はご了承を)。
政府方針を把握するには、『新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(令和2年5月25日変更)』と『第36回(令和2年5月25日開催)資料(議事次第)』を確認すればよい。
前者の基本的対処方針に具体的な話はなく、後者の議事次第に注目したい。ここではイベントの開催制限や外出自粛の段階的緩和目安、観光振興について言及がある。特に、資料6「イベント開催制限の段階的緩和の目安」に目を通す必要がある。
▼資料6「イベント開催制限の段階的緩和の目安」
その1を基本として踏まえつつ、その2を見ればよいようだ。
きちんと屋内・屋外で整理されている。また注釈には「収容率と人数上限でどらか小さい方を限度(両方の条件を満たす必要)」とある。この通りであれば、人数制限は前提としつつ、屋内では「できるだけ2メートル」を満たさずとも「収容率50%以内」でよいと解釈できる。
プロスポーツ等(全国的移動を伴うもの)というカテゴリーでの説明が付加されている。
地元限定のプロレス興行を除くと、ここに従うことが求められよう。「6/19より無観客、7/10より(屋内)半数収容5000人以下で再開」との方針となっている。
各団体においては政府方針をしっかり把握しつつ、実施地域の自治体に相談しながら進めることが求められる。
「プロレス協会」設立の前段階の活動としての一本化した動きにも期待
4月15日、ブシロード木谷高明氏が主要複数団体とともに新型コロナ関連要望書を提出した際には、「プロレス協会」設立の必要性と木谷氏の前向き姿勢が話題となった。
【💫新日・全日・ノアなど7団体団結💫】
要望書はプロレス五輪への機運! 木谷氏の先見性と馳浩議員の返し技#njpw #ajpw #noah_ghc #ddtpro #stardom #tjpw #ディアナ #木谷高明 #馳浩
それは実に語りがいのある、プロレスファンにとって胸躍る“要望書提出”だった--
⇒https://t.co/kBiMqGvQCb pic.twitter.com/1V9DH1zy4D
— カクトウログ🌸プロレス/格闘技 (@kakutolog) April 15, 2020
自団体のことでせいいっぱいというのも実情だろうが、協会の前段階の活動として、せめて都内興行については一本化して問い合わせるなどの動きが取れないものだろうか。
みちのくプロレスが県と歩調を合わせて実施
本稿では屋内観客収容に絞って話題としたが、他にも感染防止策は多岐に求められているし、検温や観客連絡先把握もどうするかを見極めねばならない。各団体のみなさん、たいへんでしょうが、選手・関係者・ファンの安全確保のためによろしくお願いいたします!!
みちのくプロレスが県と歩調を合わせて県内大会を実施している。
政府の非常事態宣言解除による、ガイドラインが国と県ではかなりの食い違いありました。
先ほど岩手県と協議を行いました。
岩手県のガイドラインでの開催をしてくださいとのことで、今週末からの道場プロレスも問題なく開催することができます。
岩手県からお墨付きを頂いての開催です。— みちのくプロレス MICHINOKU PRO-WRESTLING≪公式≫ (@michipro_jp) May 26, 2020
会場の面積からしばらくは20名限定は変わらないようです。
— みちのくプロレス MICHINOKU PRO-WRESTLING≪公式≫ (@michipro_jp) May 26, 2020
滝沢市も岩手県もあらゆる質問にきちんと答えてくれました。
逆に、このようなことはしてますか?とか、いろいろコロナ対策を新たに教えていただきました。
やっぱりわからないままの開催は怖いですから。
お客様はもちろん、選手、スタッフもかかわる人が安全ならなんでもやっていきます。— みちのくプロレス MICHINOKU PRO-WRESTLING≪公式≫ (@michipro_jp) May 26, 2020
お墨付きをもらうのはよい動き。地域にも受け入れられやすいし、これぞ「社会的責任」の全うだろう。
「中止イベント開催に費用の2分の1を、最大5000万円支援」の動きも
イベント系では、「中止イベント開催に費用の2分の1を、最大5000万円支援」という動きも。
政府、中止イベント開催に費用の2分の1 最大5000万円支援
西村経済再生担当大臣は、緊急事態宣言の全面解除に向けた国会への説明で、新型コロナウイルスの影響により延期や中止となったコンサートなどに対し、改めて開催する場合、費用の2分の1を5000万円を上限に支援する考えを明らかにしました。
「本年2月1日以降に予定をしていながら延期・中止をしたコンサート、演劇、歌舞伎、こうしたものについて、改めて開催する場合にその費用、海外に発信する時の動画の制作、海外配信の費用、この2分の1を、上限5000万円で支援をしていきたいと考えています」(西村康稔経済再生相)
(TBS系(JNN))
多くの興行に適用されるなら、プロレス&格闘技団体にとっては大きな支援となる。