格闘技振興議員連盟に議員29人 新日・大張社長はプロレス協会準備を報告
19日、衆議院第一議員会館にて『超党派 格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟』の設立会見が行われた。(当記事アイコン写真は2019年2月19日「ジャイアント馬場没20年追善興行」両国国技館大会での団体越境ショット)
役員顔ぶれ 自民・公明・立憲・国民・維新・無所属ズラリ
10月26日に“11月設立を4人の呼びかけ人が予告”していたが、この日、正式に発表された。
「超党派 格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟」が設立!
新日本プロレス、スターダムら、プロレス7団体も出席!!https://t.co/g90Lkp429J#njpw pic.twitter.com/jiDhMvWfIh
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会長は馳氏、野田元総理らが役員 プロレス・格闘技支援へ「超党派 格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟」設立https://t.co/uUURSbETfl pic.twitter.com/05tct5w7uB
— プロレス/格闘技DX編集部 (@PKDX) November 19, 2020
[11-19 会長は馳氏、野田元総理らが役員 プロレス・格闘技支援へ「超党派 格闘技(プロレス・総合格…プロレス格闘技DX]
☆「超党派 格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟」役員名簿(案)
顧問 太田昭宏(公明・衆)
顧問 野田佳彦(立憲・衆)
会長 馳浩(自民・衆)
会長代理 野田聖子(自民・衆)
会長代理 羽田雄一郎(立憲・参)
副会長 石田祝稔(公明・衆)
副会長 逢坂誠二(立憲・衆)
副会長 海江田万里(立憲・衆)
副会長 後藤田正純(自民・衆)
副会長 田名部匡代(立憲・参)
副会長 松本純(自民・衆)
副会長 松山政司(自民・参)
副会長 馬淵澄夫(立憲・衆)
副会長 三原朝彦(自民・衆)
副会長 笠浩史(無所属・衆)
幹事長 榛葉賀津也(国民・参)
幹事 石井浩郎(自民・参)
幹事 岩本剛人(自民・参)
幹事 大西健介(立憲・衆)
幹事 小熊慎司(立憲・衆)
幹事 音喜多駿(維新・参)
幹事 柿沢未途(無所属・衆)
幹事 重徳和彦(立憲・衆)
幹事 馬場成志(自民・参)
幹事 藤末健三(無所属・参)
幹事 三ツ林裕巳(自民・衆)
幹事 吉田統彦(立憲・衆)
事務局長 須藤元気(無所属・参)
事務局次長 今井絵理子(自民・参)
役員だけで総勢29人という規模に驚く。結束すれば“GOTOプロレス・格闘技”支援即決にもつながりそう!?
コロナ状況下でのプロレス・格闘技界を超党派国会議員団が応援
設立会見では改めて、呼びかけ人となった議員4人から挨拶があった。
[【会見】馳浩氏が会長となり『超党派 格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟総会』が設立!太田昭宏氏&野田佳彦氏が顧問に、榛葉賀津也氏が幹事長に、須藤元気氏が事務局長に就任!]
19日、東京永田町・衆議院第一議員会館にて『超党派 格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟総会』の設立会見が行われた。
会見には馳浩衆議院議員(自由民主党)、太田昭宏衆議院議員(公明党)、榛葉賀津也参議院議員(国民民主党)、須藤元気参議院議員(無所属)、野田佳彦衆議院議員(立憲民主党)の5人が代表して登壇。
その他、スポーツ庁・経済産業省の各担当者と各プロレス格闘技団体、各参加議員が出席した。須藤元気議員が司会進行となり会見はスタート。まずは呼びかけ人となった議員4人から挨拶があった。
太田議員「この度新しく超党派で格闘技振興議員連盟を作るということで、色よいスタートを切ります。今日は先生方多数来られましたが、これから沢山の方々が加わると思っています。やっぱりコロナのこういう時期に、コロナ禍の中で、スポーツ、文化、芸術、そして観光、イベント、こういう、そして飲食と、こういうところが最大のダメージを受けているということを痛感してます。しかし、人間の営みの中では最も大事な、人と人とが接触して、まさにスポーツマンシップでありますけれども、友情の輪を広げるというそのスポーツの精神、あるいは格闘技、こういう事が非常に大切なんだと思います。今日スタートして、気合い入れて頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いします」
榛葉議員「お疲れ様でございます。初代タイガーマスクのやっているリアルジャパンプロレスでコミッショナーをやっている榛葉賀津也でございます。同時当選は大仁田厚で、何かとプロレスにはご縁がありますが、プロレスは夢のあるスポーツであり興行であり、この文化を大事にしながらですね、もう一度金曜日の8時、ゴールデンタイムに親子3代で楽しめるようなプロレス文化を復興するためにも、この議連で今興行やリングに上がれない選手の身になって頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」
野田議員「みなさんこんにちは。あの私はですね、月刊文藝春秋に政権構想をニ回発表しました。それよりも、週刊プロレスの一面を飾った時には、表紙を飾ったときにはものすごい反響がありました。本当に格闘技大好きな人がいっぱいいると体感しています。私は柔道経験者ですけれども、武道を学ぶ、格闘技に学ぶということはですね、技術を学ぶんじゃなくて、あのリングや土俵や畳の上には本当にどう生きたらいいかという教訓がいっぱい落ちてるというふうに思います。コロナ禍における格闘技の振興であると同時に、皆さんと交流を通じて日本の武道や格闘技の精神をお互いに学ぶあえたらいいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します」
馳議員「今日はお忙しい中こうしてお集まりいただきまして、ありがとうございました。議員の皆様方本当にありがとうございます。ご承知の通り、コロナでですね、沢山の興行が行えなくなりまして、興行の団体としても、選手の皆さんも、団体、所属という形式もあればフリーランスの方もいらっしゃってですね、それぞれバラバラバラと、私がプロレスラーであるがゆえにか何とかなりませんかと。また海外から外国人選手を契約上迎え入れる時に、なかなかルールがありますから大変ですからなんとかなりませんかと。よく考えると、太田先生や榛葉さんや野田さんのように、本当に格闘技やプロレス、総合格闘技など大好きな議員がたくさんいる中で、我々が受け皿としてなんかあった時に健全な興行をですね、反社会的勢力との結びつきは絶対許しませんという使命と、選手の安全を守る、こういった意味に関して何かあった時にいつでも相談できるような、超党派で国会議員団で応援団として頑張ろうじゃないかということで、お声がけさせていただいたということであります。当初4月にはプロレス団体の皆さんが来られた時に、できればプロレスの皆さん方もコミッショナーか統一された一つの親睦団体でもいいから作って、バラバラと来ないでみんな揃ってですね、こういう事が困ってるんですという風にしていただけると、やっぱり社会的な認知度もしっかりした業界なんだなということで、そうすると若い方々もファンとしてだけじゃなく選手としてもこの業界に行きたいなと、そう思ってもらえるんじゃないかと思っております。今度今井絵理子さんの息子さんがプロレスラーとしてデビューするんですね。お母さん大変ねいつも。私も時々指導しに行ってるんですけども、色んなとこにファンがいるんですよ。隠れたファンも胸張ってプロレスも総合格闘技も大好きですと、みんなで応援しましょうと。そして同時に業界にとってなかなか困ったような問題があった時にはなんらかの支援をしてあげられるような、そういう議員連盟になればいいなと思ってお声かけをさせていただきました。今日はそれぞれの団体からも要望もあるようでありますから、議員の皆さん方も是非またご理解、応援していただきたいと思いますし、できればね、5人揃ってバトルロイヤルでもするとまた楽しいんですか、いい興行があったらみんなで応援に行くようなこともさせていただきたいなと思います。今日はよろしくお願いします」
ここで役員人事の承認へ。
太田議員&野田議員が顧問に、馳議員が会長に就任。榛葉議員が幹事長となり、事務局長を須藤議員、事務局次長を今井議員が務めることに。その他副会長・幹事を含め総勢29人が役員に就任した。
新日本をはじめとする7団体、RIZINほか格闘技団体も同席
プロレス団体、格闘技団体の代表も同席している。プロレス団体の顔ぶれは、4月15日にブシロードの木谷高明取締役が馳浩衆議院議員と面会し「要望書」を提出した際の同行7団体(新日本、全日本、DDT、ノア、スターダム、東京女子、ディアナ)と同一となっている。
会長となった馳議員より「早速この後各団体からどういうことに困っておられるのかお伺いし、今日は関係省庁の方にも来ていただいておりますので、答弁いただきながらそのうえで議員のみなさんからもご指摘いただきたいと思います。よろしくお願いします」と促され、格闘技業界を代表してRIZINの榊原信行CEOが、プロレス業界を代表して新日本プロレスの大張高己社長が挨拶を行った。
大張社長「失礼します。ただいまご紹介にあずかりました新日本プロレスリングの大張と申します。この度は超党派格闘技振興議員連盟の設立まことにおめでとうございます。そして、正直申しましてありがとうございます。新日本プロレスだけではなくてですね、今プロレス業界というのは非常に苦境に立たされております。ですが、歴史が証明してきておりますように、苦境から立ち上がる時にプロレスというのは人の支えになってきました。それこそ戦後間もない時から復興にあたり、プロレスは人々の心の支えになってきました。何度倒されても立ち上がる。命を賭けて、勝つまで、3カウント聞くまでやりきる。負けたってまた次また立ち上がっていく。まさにこのコロナの影響の中から立ち上がる、国民の為の、ファンのためと言いますか国民のための、貴重な財産なのではないかと思っているところです。ですが一方で、会場のキャパシティ制限であったりとか、それからやはり感染リスクを恐れてお客様が嫌煙されるですとか、実際に会場でのクラスター発生はございませんが、そういった懸念から会場での動員、物販というビジネスのシュリンクがおきている現状がございます。そんな中、先程馳先生からも以前もご指摘いただきましたけど、実は発表がございまして、私共ここに集まりました7団体集まっていただいてますけども、私共でですね、業界団体といいますか、緩やかながら政府の皆さん議員の皆さんと向かい合っていけるような組織を今準備しております。そんな最中、いただきましたこのニュース、超党派での議員連盟ができますという事に関してましてはまさに最強の援軍が現れるということで私共期待もしておりますし、色々とご要望申し上げるかもしれませんが、何卒ご協力いただけましたらと思います。よろしくお願いします」
榊原CEO「超党派による格闘技振興議員連盟、設立大変喜ばしくあるとともに、我々総合格闘技に限らずリングを使う場合ケージを使う場合ありますが、日本の、ほんとにこう侍の時代から武道の精神をきちっと脈々と受け継いでるこの総合格闘技がですね、これからも僕らが世界に誇れる日本の文化だと思いますし、ここまでいろんな先輩方も戦後作られてきたプロレス格闘技の歴史を、このコロナで絶やすことがないように、しっかり業界の中でも今回こういう形で先生方に一歩前に踏み出していただけたことをキッカケに、業界全体がしっかり、意見交換の場ですとか、みんなが全体的にコロナが開けた後もですね、手を携えて次の世代に届けていけるように今の時代をしっかり生きていきたいと思います。ほんとにあのコロナの中で、収容人数も半分だとか、当然先程新日本プロレスの代表もお話されたように、皆さんやっぱり恐れて会場に来られないという事もあるんですね。ですので、無理して会場に来ていただくということじゃなくても、国のご支援でリモートで観戦いただくことへの支援ですとか、新しい形でのこのプロレス格闘技の楽しみ方を先生方のご指導のもとで作り出していけたらとそんな風に思っております。今年の大晦日もフジテレビさんのご協力のもと、お茶の間に、紅白の裏でプロレス格闘技がきちっと日本の文化を支えてるんだということを高々に歌う放送環境も準備できています。ただ、そういう中で選手たちがしっかりその場所で最高のパフォーマンスをできるような環境を整えていくためには、なんとしてもコロナを乗り越えて、この事業を続けていく、ほんとに経営的には逼迫しているところもありますが、コロナがきちっと安全にというか、正しく恐れて我々との距離感が見つかるまで、どうぞ、ご支援いただいてですね、次の時代に繋げていけるようなチャレンジをしていきたいと思いますので、この機会をですね、今日をスタートに活発なものになれるように業界含めて頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました」
続いて各参加団体の紹介へ。
<プロレス関係団体出席者>※敬称略
新日本プロレスリング取締役会長 菅林直樹
新日本プロレスリング代表取締役社長 大張高己
ブシロードファイト代表取締役社長 原田克彦
ブシロードファイトエグゼクティブプロデューサー 小川宏
オールジャパン・プロレスリング(全日本)代表取締役社長 福田剛紀
オールジャパン・プロレスリング(全日本)代表取締役副社長 五十嵐聡
Cyber Fight代表取締役 高木規(高木三四郎)
Cyber Fight執行役員 高橋晃
Cyber Fight取締役(NOAH事業部)武田有弘
東京女子プロレス代表 甲田哲也
ワールド女子プロレス・ディアナ 経営企画部部長 不破大志<格闘技団体出席者>※敬称略
RIZIN CEO 榊原信行
DEEP代表 佐伯繁
ONE Championship代表取締役社長 秦アンディ英之
日本修斗協会 副会長兼代表代行 坂本一弘
日本修斗協会 理事長 佐藤ルミナつづいて、スポーツ庁より『スポーツイベントの再開支援補助金』により会場費やウイルス対策品、配信に関する補助金が出ていること、経済産業省より『持続化給付金』や『家賃補助』『GoToイベント』などの支援施策を行っていることが説明され、外国人選手における14日間の隔離ルールについてを出入国在留管理庁が改めて解説。
また参加議員より、フルコンタクト空手におけるスポーツ協会との軋轢に関する提言や、『馳浩vs須藤元気with太田昭宏レフェリー』の提案、外国人選手やセコンドの隔離機関の緩和や小さな団体やローカル団体への補助事業に関する情報の周知徹底のお願いがあり、議題を残しながらも時間となったため会見は終了した。
その後馳会長の指示もあり、各団体の代表と各省庁の担当者との名刺交換が行われた。今後議員連盟を通じずとも密に国と団体が連携し、コロナ禍を生き残り続ける足がかりとなる会見となった。
4月15日の要望書提出の際にプロレス協会設立という宿題を馳議員がブシロード木谷氏に出していた。木谷氏からもその後に動いていることは触れられていたが、この日には新日本・大張高己社長から「馳先生からも以前もご指摘いただきましたけど、実は発表がございまして、私共ここに集まりました7団体集まっていただいてますけども、私共でですね、業界団体といいますか、緩やかながら政府の皆さん議員の皆さんと向かい合っていけるような組織を今準備しております」との報告あり。
プロレス協会があれば業界側の意見集約もやりやすく、議員側からのコミュニケーションも取りやすい。団体が網羅されているわけではないことから、どこまでの動きにしていくかは課題となる。
おりしも今週には新型コロナウイルス国内感染者数が過去最高となった。会場観戦からどうしても足が遠のき、WITHコロナでの闘いは続く。援軍は心強いものの、明けるまでは相当の長期戦となりそうだ。