カ、カテェ…!? 永島勝司&金沢克彦がタッグ結成でYouTube参戦
金沢氏がブログで明かす。
5年ぶりくらいの電話になる。じつに怪しい!
・ YouTube始まります① 金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!」Powered by Ameba
2月某日、昼頃、着信&留守電あり。
発信者名は、永島勝司。はい、元新日本プロレス取締役、
WJプロレス取締役として、
”平成の仕掛け人”とも呼ばれた永島さんからだった。うーむ、おそらく5年ぶりくらいの電話になる。
じつに怪しい!「ご無沙汰しております。
永島勝司です。
これを聞いたら、金沢君、連絡ください!」この丁重さ。
しかも、永島勝司とフルネームで名乗っている。
ましてや、金沢君と君付け。知り合って30年余になるが初めての”君”付け。
あの長州力でさえ、過去に一度か二度は
君付けで呼んでくれたことがあるのに(笑)。ますますもって怪しい!
それでも夕方くらいに電話を折り返してみた。
つまり、用件はなにかと言うと…YouTubeを始めることになった。
マット界のレジェンドや旬の現役選手をゲストに呼んで徹底討論をする。
ついては、自分のパートナーとなるプロレス事情に詳しい語り手が欲しい。
それが、私しかいないというのである。「オレのアシスタントなら金沢君しかいないと思って」
「あ、あ、アシスタント!? それなら水着のおねえちゃんでも座らせておけばいいでしょ」
「いやいや、アシスタントじゃねえなあ。まあ、立会人だよ!」
立会人。
なかなかいい言葉だ。
永島さんとの適度な距離感も感じられるし。ともかく、制作サイドの人たちと会ってみる。
そこで判断するということで話は落ち着いた。後日、都内某所の喫茶店で永島さん、
制作にかかわるスタッフのかた3名とお会いした。永島さんに面と向かって会うのは15年ぶりくらいかな?
今年77歳になるという。
やっぱり老けたなあというのが第一印象。
だけど、今回の企画に対して並々ならぬ覚悟を持って臨むようだ。また、スタッフ3名のかたは、みなさん若く好印象。
プロレスに対してもしっかり勉強している姿勢がうかがえた。いま現在、プロレス興行はほぼ停止状態に近い。
そんな状況も私を後押ししたことは言うまでもないだろう。「これが上手くいくのかどうか私もまったく読めません。
だけど、やってみましょう。お手伝いします。
やるからには現時点での全力を尽くしますよ」昨年から今年にかけて、蝶野正洋、獣神サンダー・ライガー、
長州力、高橋ヒロムと知名度抜群の人物がYouTubeに進出してきた。知名度ではとうてい敵わない。
そんなことはわかりきっている。
ただし、中身が面白ければ、インパクトがあれば、
なんとかいけるのではないか!そう自分に言い聞かせて参画させていただくことにした。
ところで、ふと思い出した。永島さんは、平成の仕掛け人、背広レスラー、たぬきオヤジ、悪代官など
いろいろとユニークな呼称で呼ばれ続けてきたが、
やはり最高傑作は”ごましおオヤジ”だと思う。その名付け親は、奇しくも『週刊ゴング』時代の私なのであ-る(笑)。
新日本取締役時代にお世話になった恩返しの気持ちもあるが、
ニックネームを付けてしまった責任もあるような気がしている(笑)。
単に“手伝いますよ”というレベルではない金沢氏の意思。新型コロナウイルスによってほぼ停止状態のプロレス界に一石を投じたいという動機が重なった。
YouTubeを金沢氏が手伝うという話を聞いて、思い出したことがある。
【ブログ更新しました】宝島社『証言 長州力』発売に際して金沢克彦氏が苦言「歴史的な事実関係だけは絶対に捻じ曲げてはいけない」#長州力 #宝島社
⇒https://t.co/2N60bLwIN4 pic.twitter.com/W2ThIBkbbb
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) 2019年5月29日
トークというのは書籍以上に制御不能。ノリで進んでしまうところが多分にあるし、ピシャリと仕切れないことも多い。それで流れてしまっても誰にもとがめられることはないが、金沢氏が本当の意味で立ち会うなら違ってくる。
「歴史的な事実関係だけは絶対に捻じ曲げてはいけない」金沢氏のスタンスは、YouTubeでも貫かれるか!? ありがたいことに金沢氏とはときどき会話させていただく間柄だが、こうブログに記すことがボクなりのキャッチボールである。
解説者としては後進に道を譲り“ここぞ”という局面にとどまっている感がある金沢氏だが、語り部としては他の追随を許さない姿を見せてほしい。苦しい時代から復興基調の現在までをつないでくれた金沢氏は、誰よりも伝えなければいけない歴史に造詣が深く、ボクらにとって同志そのものなのだから。