EVIL有観客メインを7大会で止めた リアルキング鈴木みのる「次行くぞ」
31日、新日本プロレスが後楽園ホール大会を開催した。
キング・オブ・ダークネスによるバッドエンドを止めたのは意外にも・・・
新型コロナウイルス自粛期間明けの有観客再開後、全大会メインにEVILが出場していた。それが初めて不出場。キング・オブ・ダークネスを“止めた”のもキングとなる。プロレス王・鈴木みのる。
[SUMMER STRUGGLE 2020 – 東京・後楽園ホール 2020_7_31 | 新日本プロレスリング]
■新日本プロレス SUMMER STRUGGLE 2020
日時:7月31日(金)
会場:東京・後楽園ホール 観衆482人(札止め=主催者発表)<第1試合>
YOSHI-HASHI
〇矢野通
石井智宏
後藤洋央紀
(9分59秒 横入り式エビ固め)
ゲイブリエル・キッド
●辻陽太
田口隆祐
小島聡<第2試合>
〇SANADA
鷹木信悟
(10分57秒 Skull End)
●本間朋晃
真壁刀義<第3試合>
DOUKI
金丸義信
〇エル・デスペラード
ザック・セイバーJr.
タイチ
(14分11秒 ピンチェ・ロコ→体固め)
●上村優也
マスター・ワト
天山広吉
飯伏幸太
棚橋弘至<第4試合>
●外道
高橋裕二郎
(10分38秒 腕ひしぎ十字固め)
〇SHO
オカダ・カズチカ<第5試合>
石森太二
〇EVIL
(9分53秒 Scorpion Deathlock)
●BUSHI
内藤哲也<第6試合>
〇鈴木みのる
(20分36秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め)
●永田裕志
声なき会場に肉体がきしむ音 鈴木みのる「俺は次にいくぞ・・・内緒」
エンドレスなエルボー合戦。大声禁止の会場なだけに、肉体がきしむ、いつも以上のバシッ、バシッという音が会場に響きわたる。ついにはみのるの頭突きがゴンッという音で決まる。
劣勢だったみのるが上回って永田がグロッキーとなったところで、みのるはイッキにゴッチ式パイルドライバー。みのるが持ち上げようとすると、永田は逆らうこともできない。まさに打撃合戦に終止符を打つだけのゴッチ式。
シンプル過ぎる闘いをうまく形容できないのがはがゆいが、余計な言葉はいらない気もする。闘いに言葉を失うのも、シンプル過ぎる闘いに退屈するのも、どっちでも自由だろう。ただ、EVILによる反則・介入劇へのバッシング一色とは一線を画し、絶賛の声でSNSは埋まった。まるで忘れていたものを思い出させてくれたようでもあった。
みのる「お前と初めてやり合ってから35年だぞ。今まで俺と何回闘った? 今日のお前の攻撃はな・・・ハハハッ、ひとつも痛くねぇんだよ、バカ!! オイッ、俺にはやることがあるんだよ。俺は次にいくぞ・・・(その中身は)内緒」。
鈴木みのる「次行くぞ、次。もう“目星”はつけてある。(不気味な笑みを浮かべながら)次行くとこは決めてるんだよ、ハハハハ! まさか俺が来るとは思ってねえだろうな、ハハハハ!」
☆7.31後楽園のコメント全文は
⇒https://t.co/ekJeiGcTvR#njsst #njpw pic.twitter.com/YAmj0nF5hm— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) July 31, 2020
あれこれ想像するのはTwitter上だけにしておこう。いやはや、この余韻に浸らせてくれ。
28日、火曜夜9時のカクトウログ配信でボクは興奮ぎみに語ったところだった。「コロナ明けの有観客再開後、すべての大会でEVILがメインに出場して、実に7大会連続バッドエンド。これを神宮球場まで続けるのかと思っていたら、7・31後楽園のメインが永田裕志vs.鈴木みのるですよッ!!」。
原宿パイルドライバーTシャツを着て会場で見届けたのだが・・・シビれたねぇ!! もちろん今後のみのるの仕掛けからも目が離せない。本人が口にせずともボクの耳には「どこの誰がキングを名乗ってるんだよ、笑わせんな」と聞こえてきた。