再延長なら6・6大阪城ホール大会が消える!? 決まらない新王者決定戦
緊急事態宣言が再延長の動きをみせており、プロレス界の大会開催をまた左右する事態も想定される。空位であるIWGP世界ヘビー級の新王者決定戦も概要をアナウンスできないできない状態が続いている。
鷹木「出る用意がある…オイ、どうなってんだ新日本、エッ!?」
20日、首の負傷に伴う第2代王者ウィル・オスプレイの戦線離脱があり、空位となったIWGP世界ヘビー級王座。
【再開喜びと欠場ショックが交錯】
再開大会カード決定するもオスプレイ欠場 全治未定の首負傷でIWGP返上#新日本プロレス #njpw #njdontaku #njwgs
首を痛めてもおかしくない展開は確かにあった。大事に至らなければいいが… pic.twitter.com/TGOyWdzcDN
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) May 20, 2021
「新王者決定戦は、詳細が決まり次第、発表させて頂きます」とされていたが、はっきり名乗りを上げているのは鷹木信悟とザック・セイバーJr.だ。
鷹木「(マイクをリズミカルに叩き、拍手で鷹木コールを煽る)ひさしぶりだな、後楽園!(場内拍手)。まあ、相変わらずのコロナ禍の状況だが、見てのとおり! オレたちは元気ハツラツの象徴だ!(場内拍手)。そりゃそうと、一昨日の名古屋でも言ったんだが、5.4福岡、そのタイトルマッチを経て、オレはIWGP世界ヘビーへの思いはさらに! 強くなっている。それで! 新王者決定戦をやるならば、オレは出る用意があると言った。だがしかし! 会社からは何のリアクションもない。オイ、どうなってんだ新日本、エッ!?(場内拍手)。オレがあんだけ言ってもわかんないんだったら、単刀直入に! ハッキリ言ってやろうじゃねえか。オレのモットーは常在戦場。戦いは! 常にここに在りだ(場内拍手)。このオレをもう一度! もう一度、IWGP世界ヘビーのタイトルマッチ、組むんだな、オイ(場内拍手)。ここまで言って、なんのリアクションもなかったら新日本、オイ、どうかしてるぞ? ここまで言ったんだ! あと、やるか、やらねえか、新日本次第だ(場内拍手)。ということで、俺の言いたいことは、以上だ」
ザック・セイバーJr.「新日本も大変だよな。俺はタッグだけに集中してたけど、こうなったらこの俺がIWGPも獲って守った方がいいんじゃないか? でも新日本は恐らくオカダとイブシのゴールデンボーイズ対決を希望してるんだろ。クソだよな。俺だってあのベルトが欲しい。トーナメントで決めたらどうだ?」
(5・24後楽園/新日本公式)
ザックからは「トーナメント」というワーディングも出た。
一方で、初代王者の飯伏幸太はジェフ・コブとの一騎打ちに意欲を見せている。この顔合わせがそのまま“トーナメント1回戦”となるのか?
5月スタジアム2大会「WRESTLE GRAND SLAM」が延期となり、それでもシリーズ名は「Road to WRESTLE GRAND SLAM」で進む。ゴールのない道のりを是正すべく、ビッグマッチ6・6大阪城ホールなどでの決定戦が検討されていたに違いない。そんな中、新型コロナウイルス感染防止の施策が新たな展開を見せようとしている。
現在もイベントは無観客開催の大阪 再延長は6月20日までを軸に検討
緊急事態宣言の再延長が現実味を帯びてきた。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言について、大阪府は25日、対策本部会議を開き、5月31日の期限を延長するよう政府に要請することを決めた。26日に要請する。医療体制が引き続き厳しく、感染抑止のための取り組みを続ける必要があると判断した。
(中略)
政府は6月20日までを軸に検討している。
(中略)
また、府は大規模イベントや演芸場などについても無観客開催を要請しており、5月12日から上限人数を定めて開催を認めている政府より厳しい措置を続けている。吉村知事は「土日の人出を抑制するので、イベントについては土日の無観客をお願いする」と説明し、平日については措置を緩和する可能性を示した。
(5/25(火) 大阪の大規模商業施設 休業要請「土日のみ」検討 宣言延長なら(毎日新聞))
現在もイベントは無観客開催の大阪だが、再延長では“平日のイベント緩和”にとどまる情勢。
これが本決まりならば、6・6大阪城ホール大会が吹っ飛ぶ。新日本プロレスにとっては頭が痛い問題だ。ここまで何度も緊急事態宣言がプロレス界の日程や開催様式を変更させてきたが、繰り返しとなりそうだ。
新日当面の中・大規模興行 新王者決定戦が7月以降になる可能性も!?
発表されている当面の中・大規模興行。
[【大会日程】プロレス・格闘技スケジュールをワンスクロールで確認]
6月4日(金)新日18:30大田区総合⇒再延長なら大田区貸し出しが中止になる可能性も!?
6月6日(日)新日16:00大阪城ホール⇒再延長なら中止・延期の可能性も!?
6月26日(土)新日17:00仙台サンプラザ
7月10日(土)新日18:00北海道真駒内セキスイ
7月11日(日)新日14:00北海道真駒内セキスイ
7月22日(木祝)新日17:00エディアリ大阪第1
7月23日(金祝)新日14:00エディアリ大阪第1
7月24日(土)新日17:00愛知県体育館
ここにスタジアム大会が割り込むイメージはなく、再延長決定を受けて新王座決定戦の要領を今週末から週明けにかけて発表となるのではなかろうか。決定戦が7月以降に組まれる可能性も出てきた。
後楽園ホール3連戦の2日目を締めたゴールデン☆エース。できることが限られる中での棚橋「少しでも」に飯伏も同意する。
棚橋「ムチャ振り、ありがとう!(場内拍手)。僕がみなさんに思ってる気持ちは、いつも同じです。来てくれて、ありがとう(場内拍手)。もちろん、『(新日本プロレス)ワールド』でご視聴になってるみなさんも、ありがとう(場内拍手)。はあ、まだまだ、厳しい状況っていうのは続いていきますけど、少しでも! 少しでもみなさんの、生きる力になれますように!(場内拍手)」
後楽園通路に設置された電光ボードに棚橋直筆のメッセージ。
「大タナハシコールの中で試合ができる、その日まで。プロレス会場から声援が消えてずいぶん経ちました。皆さんから本当にたくさんのエネルギーをもらっていたんですね。もう一度、聞きたい『タナハシ』コール。だから、その日まで、できることは全部やります。棚橋弘至」
ボクは後楽園3連戦とも観戦です。緊急事態宣言により遠征断念した大阪のファンの気持ちを背負い、チケットを譲り受けました。選手の闘いと思いに接し、目にして感じたことをブログにも反映していければと思います。