帰ってきたのはレインメーカーだけじゃない 27分超3試合でG1開幕2連戦

　18&19日、新日本プロレスが『G1 CLIMAX 31』開幕2連戦をエディオンアリーナ大阪（府立体育会館）にて開催した。

大会結果 G1 CLIMAX 31 9月18日（土）&9月19日（日）

■ 新日本プロレス G1 CLIMAX 31
日時：9月18日（土）17:00
会場：エディオンアリーナ大阪（府立体育会館）観衆1,963人（主催者発表）

いよいよ本日開幕🎊#新日本プロレス #njpw #g131 pic.twitter.com/JO3sszSrxH

— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) September 18, 2021

＜第1試合＞
●大岩陵平
　6分08秒　スネークバイト
〇SHO

▼「G1 CLIMAX 31」Aブロック公式戦
＜第2試合＞
〇高橋裕二郎
　11分31秒　BIG JUICE→片エビ固め
●飯伏幸太

G1オープニングマッチは高橋裕二郎が飯伏幸太を新技で突破。飯伏まさかの黒星発進で大阪府立がどよめいた。ピーターさんも大喜び。

勝者の背中（お尻?）をどうぞ。

＜第3試合＞
●タンガ・ロア
　17分45秒　エリミネーター→片エビ固め
〇グレート-O-カーン

「おいっ、G1はGoDのテーマが毎日聞けるぞ」とファンに話題の、両ブロックGoD出場。タンガ・ロアは邪道を帯同した。

＜第4試合＞
●KENTA
　11分07秒　KENTAの丸焼き
〇矢野通

矢野通の“長い選手コール”にKENTAも対抗。台本を阿部リングアナに渡して読ませると大ウケ。続くお互いのボディチェックでの反則アイテム探しも含めて、たっぷりと試合前に時間がかけられた。

＜第5試合＞
〇ザック・セイバーJr.
　27分05秒　YES！ I AM A LONG WAY FROM HOME
●内藤哲也

内藤哲也がスタンドエルボーとドライバー系でザックの首にダメージを与えれば、ザックは内藤の両膝を集中して攻める。フィニッシュ直前に、ザックドライバーを内藤が空中でデスティーノに返す場面があったが、内藤の左膝にザックの体重がかかってしまうアクシデント。内藤の膝の状態に黄信号が灯った。

とはいえ両者の切り返し合戦には観客席から何度も「すげぇ!!」と声が漏れる。セミ段階でG1開幕のグレードを実感させた。

＜第6試合＞
〇鷹木信悟
　27分56秒　ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
●石井智宏

これが現在進行形の新日本だ!!　胸焼けがするくらいのハードヒットのラリー。何より何度も沸いていたのが、シンプルイズザベストで･･･ラリアットを胸板で受ける音!!

鷹木のマイク締めも板についてきた。堂々と王者のままでのG1制覇宣言。

■ 新日本プロレス G1 CLIMAX 31
日時：9月19日（日）14:00
会場：エディオンアリーナ大阪（府立体育会館）第1競技場 観衆2,188人（主催者発表）

開幕2日目🎊

ちゃんと会場前クリエイティブは初日とは入れ替え、Bブロックのものに。#新日本プロレス #njpw #g131 pic.twitter.com/ZE2AznjKAw

— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) September 19, 2021

＜第1試合＞
○SHO
　8分09秒　スネークバイト
●藤田晃生

▼「G1 CLIMAX 31」Bブロック公式戦
＜第2試合＞
○EVIL
　17分15秒　EVIL→体固め
●YOSHI-HASHI

獣神サンダー・ライガーが躍進を期待のYOSHI-HASHI。EVIL側の反則・介入劇を何度も切り返して、会場がワッショイワッショイ状態となる。大会序盤でリズムよくやってくれれば、勧善懲悪もよいテイストになる。

＜第3試合＞
○ジェフ・コブ
　12分11秒　ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め
●チェーズ・オーエンズ

＜第4試合＞
○SANADA
　19分04秒　オコーナーブリッジ
●タマ・トンガ

この日も流れたGoDのテーマ。おおっ、邪道はA・Bブロックとも唯一のフル参戦を果たす勢い!?

＜第5試合＞
○タイチ
　18分30秒　ブラックメフィスト→片エビ固め
●後藤洋央紀

＜第6試合＞
○オカダ・カズチカ
　29分36秒　レインメーカー→片エビ固め
●棚橋弘至

オカダがコーナー最上段からエルボードロップ。そして、絶妙にひと呼吸を入れてのレインメーカーポーズ。この「来たぞ来たぞ」を煽るオカダマジックで会場が大拍手。海野レフェリーには雨が見えた!?

新日本を押し上げた“棚橋とオカダのじっくり&ラリープロレス”に衰えなし!!　棚橋のコンディションもよかったが、タイムアップ直前でオカダ勝利。

満点スタートのG1だったが…大阪開幕2連戦は両日とも観客数400人ダウン

　2日間を締めたのがオカダのマイク「レインメーカーが帰ってきたぞ!!」。

何度もドームを揺らした棚橋vs.オカダで開幕2日目メイン締め。29分36秒でオカダ勝利。「レインメーカーが帰ってきたぞ！！」

開幕なだけに、全選手がコンディションをつくり戦術を練ってきたかと。いろんなものが新日本に帰ってきた感。満点スタートでいざG1突入！！#新日本プロレス #njpw #g131 pic.twitter.com/Qu4I6aW7ta

— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) September 19, 2021

　帰ってきたのはレインメーカーという技だけじゃない。かつて大阪でレインメーカーショックを起こした時の勢いが帰って来たようなインパクトだった。コロナ禍以降の新日本に元気がないわけで、オカダそして27分超激闘3試合をはじめとした闘いのワンダーランドに多くのファンが“新日本にいろいろ帰ってきてほしい”と願いを重ねた。

　大阪での開幕2連戦での集客比較。両日とも観客数が400人台のダウン。

1日目 昨年2,401人 今年1,963人（↓438人減）
1日目 昨年2,640人 今年2,188人（↓452人減）

2階後方には空席が目立った（初日）。

　それを「見に来てよかった」と跳ね返すくらいの開幕戦だった。ジェイ・ホワイトやウィル・オスプレイといった主要外国人を欠いているG1だけれども、やはり特別なシリーズであり、新日本の看板なのだ。

コロナ禍での興行ではセットでの経費削減も見られたが、開幕戦はしっかりとステージセットを組んできた。とはいえ、白のスポットライトがご覧のように常時照射されており「ビジョンが見づらい」という事態が発生。会場トータルでのマネジメントは難しい。

観戦仲間のアリーナ10列目からのショット「内藤vs.ザックはほとんど見えず」。うしろ13～15列目は簡易雛壇が組まれたが、かつての大阪府立のような本格的雛壇の復活が望まれる。

ワンスクロールで確認できる!!　「G1」公式戦日程まとめ

　下記参照のうえ観戦計画を～。

＜出場選手＞

▼Aブロック
・飯伏幸太(5年連続7回目の出場/2019年・2020年優勝)
・石井智宏(9年連続9回目の出場)
・矢野通(15年連続16回目の出場)
・鷹木信悟(3年連続 3回目の出場)
・内藤哲也(12年連続12回目の出場/2013年・2017年優勝)
・ザック・セイバーJr.(5年連続5回目の出場)
・グレート-O-カーン(初出場)
・KENTA(3年連続 3回目の出場)
・タンガ・ロア(初出場)
・高橋裕二郎(2年ぶり8回目の出場)

▼Bブロック
・棚橋弘至(20年連続20回目の出場/2007年・2015年・2018年優勝)
・オカダ・カズチカ(10年連続10回目の出場/2012年・2014年優勝)
・後藤洋央紀(14年連続14回目の出場/2008年優勝)
・YOSHI-HASHI(2年連続 5回目の出場)
・SANADA(6年連続6回目の出場)
・タイチ(3年連続3回目の出場)
・ジェフ・コブ(3年連続 3回目の出場)
・EVIL(6年連続6回目の出場)
・タマ・トンガ(3年ぶり4回目の出場)
・チェーズ・オーエンズ(初出場)

＜公式戦日程＞