3年の“空白”埋めていく次世代 海野が緊急帰国、成田がTV王座決勝進出
5日、新日本プロレスが年内最後の大阪ビッグマッチ、『バトル・オータム ’22』エディオンアリーナ大阪大会を開催した。
(記事アイコン写真は2019.8.10日本武道館)
大会結果 新日本プロレス バトル・オータム ’22 11月5日(土)エディオンアリーナ大阪
■ 新日本プロレス バトル・オータム ’22
日時:11月5日(土)17:00
会場:大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)観衆4006人(満員/主催者発表)
<第1試合/IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[第70代王者組]
〇フランシスコ・アキラ、TJP
11分36秒 ザ・リーニングタワー→片エビ固め
ティタン、●BUSHI
[挑戦者組]
※アキラ組が2度目の防衛
<第2試合>
〇カイル・フレッチャー、マーク・デイビス、アーロン・ヘナーレ、ギデオン・グレイ
9分50秒 コリアリス→片エビ固め
棚橋弘至、デビッド・フィンレー、アレックス・ゼイン、●矢野通
<第3試合>
〇ヒクレオ
0分28秒 チョークスラム→片エビ固め
●高橋裕二郎
<第4試合/「NJPW WORLD認定TV王座決定トーナメント」準決勝>
〇成田蓮
14分31秒 フロントスープレックスホールド
●SANADA
※成田が決勝進出
<第5試合/「NJPW WORLD認定TV王座決定トーナメント」準決勝>
〇ザック・セイバーJr.
4分48秒 グランドコブラツイストホールド
●EVIL
※ザックが決勝進出
<第6試合/インクレディブルタッグマッチ>
〇マスター・ワト、エル・デスペラード
16分49秒 横入り式エビ固め
石森太二、●高橋ヒロム
<第7試合>
〇タマ・トンガ、オカダ・カズチカ
17分34秒 ガンスタン→片エビ固め
ジェイ・ホワイト、●KENTA
<第8試合/IWGPタッグ選手権試合>
[第80代王者組]
〇ダックス・ハーウッド、キャッシュ・ウィーラー
17分31秒 ビッグリッグ→片エビ固め
ジェフ・コブ、●グレート―O―カーン
[挑戦者組]
※FTRが2度目の防衛に成功
<第9試合/IWGP USヘビー級選手権試合>
[第16代王者]
〇ウィル・オスプレイ
30分07秒 ストームブレイカー→片エビ固め
●内藤哲也
[挑戦者]
※オスプレイが3度目の防衛に成功
成田蓮「世代交代やってやったぞ」全力フロントスープレックスホールドで咆哮
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<第4試合/「NJPW WORLD認定TV王座決定トーナメント」準決勝>
〇成田蓮
14分31秒 フロントスープレックスホールド
●SANADA
※成田が決勝進出成田「SANADA、世代交代やってやったぞ。自分が第何世代かもわからないようなヤツには、負けるわけねぇんだよ。あと1個。あと1個だぞ。でも、あのベルト獲ったからって、終わりじゃねぇからな。始まりだからな」
(新日本公式)
ダイナミックさとグラウンドテクニックを併せ持つSANADAだが、成田がしっかりと渡り合っていく。SANADAのオコーナーブリッジ狙いを、両手で肩をホールドすることで阻止。最後はドンピシャのフロントスープレックスホールドが炸裂し、制限時間ギリギリで殊勲の勝利だ。
凱旋帰国試合での扱い(10・10両国での第1試合)には不満を口にしていた成田だが、そことのギャップでのノシ上がりが爽快過ぎる。SANADAのリードもあっただろうが、何よりも、実に見ごたえのある攻防のプロセスが今後に期待を持たせた。“柴田のコピー”うんぬん言わるけれども、しっかりとしたオリジナルまで昇華させつつあるし、何よりも完璧ブリッジが新日本のトラディショナルを感じさせるのだ。
“ROUGHNECK”海野翔太「いつでも準備ができている」モクスリー魂のデスライダー
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<第9試合/IWGP USヘビー級選手権試合>
[第16代王者] 〇ウィル・オスプレイ
30分07秒 ストームブレイカー→片エビ固め
●内藤哲也
[挑戦者] ※オスプレイが3度目の防衛に成功オスプレイが(ファンにアピール後)リングを降りようとしたとき、急に場内が真っ暗となり、大型ビジョンにVTRが流れる。そして、「SHOTA UMINO」(海野翔太)の文字が現れ、客席が驚きに包まれる。
すると、海野が純白のコスチュームに身を包み、ジョン・モクスリーから授かった黒いライダースーツを持って登場。オスプレイの挑発を受け、そのままリングへ入る。
するとオスプレイは、USベルトを掲げながら海野に顔を突きつけ、「このベルトが欲しいのか!? おかえり! だが、戻ってくるタイミングを間違えたようだな! どうするつもりだ!?」などと大声で叫ぶ。しかし、海野は冷静な表情を崩さず、平手でオスプレイの顔を突いて遠ざける。
続いて海野はおもむろにマイクを掴み、手で叩いて音が出るかをチェック。そして、オスプレイに近づくが、一言もしゃべらずにマイクを投げ捨て、いきなりエルボーを食らわせる。
さらに海野は、フレッチャーにラリアット、デイビスにエルボーを見舞ってリングインを阻む。そして、グレイをエルボーで一蹴し、リングから追い出した。
その直後、オスプレイがUSベルトを持って殴りかかるが、海野が身をかわし、デスライダーをお見舞い。そして、ダウンしたオスプレイをまたぎ、USベルトを掲げた。オスプレイ「ROUGHNECK? それがお前(海野翔太)の名前か? 2年間イギリスで闘って、最終的に決めたのがその名前か!? バイクに乗るイケてるヤツ気取りか!? 女々しい野郎だ!」
海野「まずは、ただいま帰りました。去年と先月、オスプレイに負けているので日本まで追いかけてきました。自分はいつでも準備ができているので、いつでもどこでも、タイトルマッチを組んでください。東京ドームでやらせてくれなんて言いません。オスプレイが望むんであれば、(11.20)有明でお願いします」(新日本公式)
その風貌は棚橋弘至テイスト満々な海野翔太だが、ROUGHNECK(ラフネック・荒くれ者)として凱旋帰国を果たした。2019年には国内で“ジョン・モクスリーに期待される”ポジションを得て、モクスリーの“USベルト持ちセコンド”も務めていた。海野はモクスリー魂のデスライターを引っ提げてのデモンストレーションだ。
タイミングはウィル・オスプレイがアピールを終え、リングから足を踏み出したところ。規制退場をマナーよく守っていた観衆へのサプライズともなる。
いろいろ言われていた大会。新日本は中邑真輔にオファーを出していないと目されるが、ファンはどうしても「11・5大阪ビジョンで中邑イッテンヨン参戦表明あるのでは」と期待してしまう。内藤哲也は“あきらめないドームメイン出場”との発言があったことで、勝利した内藤がドーム対戦サプライズ相手を告げるのではと想像させるアウトラインもあった。
それらをスルーしてしまってサプライズなし・・・で大会終了かと思いきやの海野凱旋。ドーム凱旋はあるだろうくらいの認識だったが、前倒しで登場し、11・20有明でオスプレイに挑戦というのだ。斜め上を行く展開は大いにアリ。イッテンヨン戦線への道のりは静かだったところ、一転して賑やかになってきた。大阪大会“敗者”となったSANADA、内藤の行方とともに要チェックだろう。
海野も成田もいなかった3年間という意味でも、コロナ禍による歓声消失があった2年半という意味でも、ここのところ“空白”が続いた。埋めるかのように次世代2人が躍動した大阪大会。もうこの2人が出てくるためのコロナだったんじゃないかと思わせるくらいに大暴れしてほしい。
全対戦カード 新日本プロレス/スターダム Historic X-over 11月20日(日)有明アリーナ
【全カード&試合順】
メインは「#岩谷麻優 vs.#KAIRI」IWGP女子初代王座決定トーナメント決勝戦!!
セミに「#ウィル・オスプレイ vs.#海野翔太」IWGP USヘビー級選手権試合!!https://t.co/okcac6qHXM#njpw #stardom #NJPWxSTARDOM pic.twitter.com/4HYxPyOb9R
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) November 6, 2022
■ 新日本プロレス/スターダム Historic X-over
日時:11月20日(日)17:00 ※第0試合は16:00
会場:東京・有明アリーナ
<第0−1試合/オスカー・ロイベ デビュー戦>
オスカー・ロイベ
藤田晃生
大岩陵平
中島佑斗
(1/15)
ケビン・ナイト
ゲイブリエル・キッド
アレックス・コグリン
クラーク・コナーズ
<第0-2試合/スターダム・ランボー>
(15選手参戦)
シングルマッチからスタートして1分毎に1選手が登場してくる時間差バトルロイヤル。
なおトップロープを越えて場外に転落した選手も退場となる。
出場選手と順番はテーマ曲によって発表とする。
最後に残った選手が勝者となる。
<第1試合>
リオ・ラッシュ
YOH
YOSHI-HASHI
石井智宏
(1/20)
ディック東郷
SHO
高橋裕二郎
EVIL
<第2試合>
レディ・C
AZM
上谷沙弥
(1/20)
テクラ
桜井まい
ひめか
<第3試合/ミックスドタッグマッチ>
朱里
トム・ローラー
(1/30)
ジュリア
ザック・セイバーJr.
<第4試合/ミックスド8人タッグマッチ>
なつぽい
中野たむ
金丸義信
タイチ
(1/30)
渡辺桃
スターライト・キッド
DOUKI
エル・デスペラード
<第5試合/ミックスドタッグマッチ>
林下 詩美
棚橋弘至
(1/30)
舞華
後藤洋央紀
<第6試合>
BUSHI
高橋ヒロム
SANADA
鷹木信悟
内藤哲也
(1/30)
ギデオン・グレイ
フランシスコ・アキラ
TJP
カイル・フレッチャー
マーク・デイビス
<第7試合/グレート・ムタ新日本プロレスラストマッチ>
グレート・ムタ
矢野通
オカダ・カズチカ
(1/30)
アーロン・ヘナーレ
グレート-O-カーン
ジェフ・コブ
<第8試合/IWGP USヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
海野翔太
(1/60)
ウィル・オスプレイ
[第16代王者]
※オスプレイが4度目の防衛戦
<第9試合/IWGP女子初代王座決定トーナメント決勝戦>
岩谷麻優
(1/60)
KAIRI