オカダ「そろそろ無観客でやるべき」 新日4月18日まで大会中止
無観客開催に慎重だったオカダ・カズチカが東スポの取材に答える。
オカダ「これは正直、新日本だけでなく、プロレス界の問題」
・ 【新日本】オカダが変心 無観客試合&動画配信をやるべき! 東スポの新日本に関するニュースを掲載
当初は2週間とされていた自粛期間は延長になり、レスラーサイドも心身のコンディション調整が困難になっている。オカダも同様で、本紙の取材に「僕はそろそろ無観客で新日本プロレス、やるべきかなと思います」ときっぱり口にした。
既に他団体が導入している無観客開催には、これまで「初めてプロレスを見てみようと思った人が、音のないプロレスを見て楽しいかどうか」と慎重な姿勢を示していた。だが事態が好転しないことから、考えも変わってきたという。「ただでさえ外出自粛となってる中で、じゃあ何をしたらいいのってなって、自粛できないで(外に)出ちゃう人もいると思うので。僕たちが(見るものを)提供できれば、それも収まるんじゃないかな」と、プロレスの動画配信効果に期待を寄せる。
さらに「『お客さんがあってのプロレス』だったのが、逆転したんじゃないですかね。今はお客さんのためにプロレスがなければいけない」と試合を見せることの意義を主張した。同じく無観客試合を開催している米WWEの中邑真輔(40)とも連絡を取り合い、情報を収集。詳細は明かさなかったものの「中邑さんの感覚も知れましたし、『あ、できるんだ』と。できないものだと思っていたなかで、じゃあ新日本もやるべきだなって思いましたね」と“食わず嫌い”の感覚を改めた。
「いろいろなアイデアを出していって、みんなが楽しんでいけるようなプロレス界を見せていきたいですね。これは正直、新日本だけでなく、プロレス界の問題だと思うので」。業界のエースとして投じた一石は、閉塞感を打破するきっかけとなるか――。
海外WWE、いくつかの国内団体が無観客試合を開催してきた中で、ようやく新日本が腰を上げるのか。
これからで言うと、現時点ではWWEが年間最大興行「レッスルマニア36」を4月4日(日本時間5日)、5日(同6日)の2日間で無観客開催する。DDTが4月4日&12日に無観客開催(ノーピープルTVマッチ)を予定している。
全日3・23後楽園ホール大会(有観客)においては、ブラックめんそーれの得意の「シャー」ポーズ&雄叫びに、まわりが「このご時世ではツバが飛ぶからダメ」と嫌悪感をあらわす場面があった。笑いを誘ってはいたが、もちろん選手にとっては無観客だから安心というわけではない。
夢を提供してほしいと思いながらも、注意を払ってということがつきまとう。どう書いていいかが非常に難しいのだが、全てをひっくるめての「新型コロナとの闘い」が続いているのだと思う。