ノアが感染防止伴う“新しい興行”予告、ブシロードが全員抗体検査を発表
新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言は、5月25日に全都道府県において解除となった。政府ならびに各都道府県のガイドラインにそって各事業が再開されていく。5月31日には、DDTグループが板橋グリーンホール、新木場1stRING、新宿FACE大会などを発表した。
【👏注意しながらプロレス観戦👏】
DDTグループが「100名以下」で6/13都内興行再開 WITHコロナで6月突入#ddtpro #プロレス #緊急事態宣言解除
「連番で購入した場合も間隔は空いています」「大きな声で会話、応援等はお控えください。選手には拍手を」など
⇒https://t.co/x77rV78rqN pic.twitter.com/IkIhdNB5JD
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) June 1, 2020
再開に関してノア、ブシロード(新日本プロレス、スターダム)に動きがあったので確認しておきたい。
ノア 将来的に都内近郊は電子チケットに一本化。垂れ幕、紙テープを禁止
1日、観戦防止対策を伴った興行の要領をノアが予告した。いわば“新しい興行”となる。
【ファンの皆様へ】
ノアでは大会開催の再開に向け準備を進めております。
つきましては、以下ご協力のお願いがございます。■入場券販売
■ご入場
■会場内座席
■応援方法
■飲食
■手洗い、消毒
■その他▽一度詳細をご確認くださいますようお願い致しますhttps://t.co/lBCdT0Mo75#noah_ghc pic.twitter.com/KgObND8OrN
— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) June 2, 2020
新型コロナウィルス感染による緊急事態宣言の解除を受け、プロレスリング・ノアでは大会の開催の再開に向けて準備を進めております。
今後の持続的な感染拡大防止の観点から、以下の項目を実施してまいります。
完全なる収束を一日でも早く迎え、皆様がより安心してご観戦いただけるよう、ご来場の皆様にはご理解ご協力いただくようお願い申し上げます。
■入場券販売について
将来的に都内近郊大会の観戦チケットの電子チケット一本化を目指し、今後の大会につきましては下記の日程でチケット販売を予定しております(一部大会は除く)。
①ファンクラブ会員優先予約受付
②電子チケット先行受付
③一般発売電子チケット先行受付につきましては、スマチケでの販売となります。
「イープラス」アプリのダウンロードを行い、ご購入ください。
イープラススマチケURL https://eplus.jp/sf/guide/spticket/howto※三密状況、現金、印刷チケットの授受の回避減少の観点から前売券の当日代金引換は行いません。原則、事前入金・事前郵送とさせていただきます。
■ご入場について
体調に不安がある方、異常のある方のご入場はお断りさせていただきます。
入場時の検温、体調確認などにご協力ください。
ご入場の列は一定間隔を保ち整列ください。入場制限なども行わせていただきますのでお時間に余裕をもってご来場ください。■会場内座席について
ソーシャルディスタンス確保のため、前後左右の間隔を十分に取ったレイアウトで座席を設置します。
グループでのご観戦の皆様も定められたお席にご着席の上、ご観戦ください。■応援方法について
ご来場の皆様にはマスクの着用を義務化致します。
飛沫の恐れのある大声での声援、垂れ幕の持ち込み・掲示、紙テープの投げ入れも禁止とさせていただきます。■飲食について
水分補給を目的とした飲食は問題ありませんが、その他の飲食はご遠慮いただくことがございます。
■手洗い、消毒について
お手洗い、ロビーなどに消毒液を設置します。こまめな消毒にご協力ください。
■その他
・選手との握手、写真撮影をお断りさせていただきます。その他、係員の指示に従ってください。
・出待ち、入り待ち、選手への差し入れ、プレゼントなどは禁止させていただきます。大会開催の再開時期は政府、自治体、会場の指導、社会的状況を鑑みながら決定する予定です。
以上、皆様のご理解、ご協力を重ねてお願い申し上げます。(ノア公式)
同じサイバーエージェントグループであるDDTと同様に、感染予防施策のガイドラインを踏まえたものとなっている。加わったのは「将来的な都内近郊大会の電子チケット一本化」と「垂れ幕の持ち込み・掲示、紙テープの投げ入れも禁止」となった。
Twitterでは武田有弘執行役員が「接触の最少化や第二波による急な払い戻しなども考慮して、 NOAHでは電子チケットを推奨しております」と補足している。垂れ幕・紙テープ禁止も接触最少化とソーシャルディスタンス維持のためにやむを得ないところ。
全体として、再開方法を具体的に模索している様子が伺えた。時期の発表は保留となったが、政府・自治体が休業要請ステップをどう進めるかにも左右されるため難しい。
10日(水)19:00のTVマッチでのパートナーを、NOSAWA論外が2人の「X」として予告。その1人がケンドー・カシンであることを匂わせていたが、いよいよカシン本人が東スポに“登場”。
カシン ノア参戦オファーについて“語る” https://t.co/e03DgvgOVX
— 東スポ (@tospo_prores) June 3, 2020
はてさて、どう展開するか。
ブシロード(新日本プロレス、スターダム) 選手・出演者全員に抗体検査を実施
3日、ブシロードは出演者への抗体検査を実施することを発表した。
【ご案内】ライブイベント再開に向けて選手・出演者全員への抗体検査実施のお知らせを掲載致しました。プロレスや舞台、音楽ライブといったライブイベントの再開を目指すと共に、選手・出演者の安全と安心の為、全員に抗体検査を実施する事を決定致しました事をご案内致しますhttps://t.co/W7nZMJFHsu
— ブシロード公式 (@bushi_PR) June 3, 2020
主に5月からクリニック、診療所でも新型コロナウイルスの抗体検査ができるようになってきている。医療機関で使用を許可された抗体キット使用が通例となっている。
抗体検査が陽性なら、以前に新型コロナウイルスにかかったことが証明される。「同じ新型コロナウイルスが入ってきても抗体が排除してくれて感染しない」ことが期待されている。陰性である場合には引き続きの感染予防が求められるし、抗体をつくるためのワクチン(現在は開発中)の注射を打つステップへと進むことになる。
興行再開については団体からの続報も待たれる。新日本の内藤哲也も独特の言い回しでメッセージ。
対面取材が解禁されたとはいえ、新日プロの興行再開は未定。5月13日にハロルド・ジョージ・メイ社長(56)がファンに動画メッセージを送ったのを最後に公式見解は出されていない。
内藤は「あれはあれでよかったけど、なら1週間おきでもいいからその後も続けてほしかったですよね。こうなったらこうしますというガイドラインのようなものを出すとか。所属選手である僕でさえいつ再開されるか不安なんですから、楽しみに待ってくださっているお客様はもっと不安だと思うので」と問題提起した。
さらには「いつから再開なのかという不安とともに、もう一つ不安があるんですよ。最後の防衛戦(2月9日の大阪城大会)からいよいよ4か月ですからね」。王者の防衛期限は「6か月以内」と義務付けられており、その期限切れも懸念する。ただ、他のプロスポーツは再開日程が続々決まり、新日プロの再始動も遠くないことが予想される。仮に期限が切れても緊急事態宣言の発令下だったことを考慮すれば、“免責”の可能性が高いはずなのだが…。
何事にも疑い深い2冠王者は「分からないよ? 去年も台風で飛行機が飛ばなかっただけでベルト(US王座)を返上させられた王者(ジョン・モクスリー)がいたからね」と不信の目を向ける。「だからこそ細かいところまでこまめにアナウンスしてほしいわけです。このまま剥奪されるくらいなら、1回くらい他団体に行って防衛戦やっちゃうよ?」と“強行手段”もチラつかせ、団体に早急な今後の方針発表を求めた。
(東スポ)