猪木発言の真意 オカダ「猪木さんにお会いしたい、という思いがあった」
数々の闘いををくぐり抜けてきた猪木の顔には歴史を感じるが、オカダも本当にイイ顔になってきた。
7月2日発売!
みんな読むね! pic.twitter.com/wlVQnuRcyY— オカダ・カズチカ (@rainmakerXokada) June 30, 2020
ボクとオカダは世代も違うが、オカダが最も印象が残ったとする「1988年8月8日のアントニオ猪木vs.藤波辰巳の60分フルタイム」は、ボクの好きな試合として3本の指に入る。こういう試合をオカダが話題にすることは、プロレスの歴史にスポットを当てるきっかけになるだろうし、オールドファンも今のプロレスを応援しやすくなるというものだ。
猪木や藤波辰爾、長州力といったレジェンドは新日本一筋ではなく、新日本から離れていってしまった。プロレスはつながっているようでいて、どこかで断絶されたイメージがある。もちろん断絶されたものだと割り切ったからこそ復興できたところもある。頭の中でグルグルしてしまうが、オカダもきっとグルグルしている。
猪木の凄さを極端に言うなら、猪木が闘えばそれがプロレスになるということ。均衡のとれた肉体、受けと攻めの緩急、苦しみや怒りを宿らせる表情・・・そこに本物感・一流感が溢れ、イノキコールが大合唱される。
そういった領域の住人にオカダもなりつつある。2019年まで東スポプロレス大賞で6年連続ベストバウト。オカダのビッグマッチでの試合を見たときに、プロレスを見たという実感に浸かることができるのだから。
できっこないし、必要ないと思っていた。だけれども、この男がこじ開けるのかもしれない。
オカダ・カズチカは「プロレスをつなぐ」ということにチャレンジしているのだ。