ノアを統括する武田有弘取締役と立ち話 プロレス大賞は獲れるのか?
部門としてはいくつもある『東スポプロレス大賞』だが、トップ2賞とも言えるMVPとベストバウトは特別だ。受賞実績では“新日本選手MVP”が9年連続、“新日本選手出場試合のベストバウト”が10年連続。国内ナンバーワンの新日本プロレスが強さを発揮している一方で、2020年は「ノアが獲得できるのでは!?」との声がファンから多く挙がっている。株式会社CyberFight(サイバーファイト)でノアを統括する武田有弘取締役を直撃した。
(記事アイコン写真。カクトウログ管理人と立ち話をした武田取締役(左)は、清宮海斗とさらに立ち話をしていた。)
2020年の手ごたえ!? メディアの人も「見たい」という闘いがあったかと
先日、こちらの記事をお届けしたが、、、
【🏆賞レースは荒れるのか🏆】
新日本選手の10年連続MVPならず!? 2020年プロレス大賞に歴史的展開か#プロレス大賞 #njpw #noah_ghc
言いたい放題SNS時代を生きるファン、団体・ファンと向き合うマスコミ・・・決着のゴングが鳴る pic.twitter.com/A7UW3xeHEN
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) November 25, 2020
ノア側からは“プロレス大賞”についてどう考えているのか? 1日の後楽園ホール大会後に武田取締役と立ち話をする機会を得た。
2019年(清宮海斗の敢闘賞にとどまる)を振り返ったとき、ノアにプロレス大賞獲得の点で足りなかったものは?
「映画のアカデミー賞とは違って、メディアの記者が“見てない”可能性もあるのがプロレス。われわれの提供するものがそもそもライブや後日視聴で『見たい』と思われるものなのか。そこに課題感はあったと思っています」
2020年は手ごたえはいかがでしょうか?
「ABEMA中継の役割も大きいですが、『見なきゃ』と思っていただける闘いはいくつもあったのではないでしょうか」
あくまで他者評価・第三者評価だが・・・票割れを心配するくらいのベストバウト候補
受賞の可能性について社内で話題にすることは?
「それは言わないんですよ。あくまで他者評価、第三者評価ですから」
改めてどの試合かを選ぶとしたら、メディアやファンは困るかもしれません。
「代表的なものでも3つはあったでしょう。“票割れ”は心配なところです。団体側から候補を提出できるようにならないのでしょうか(笑)」
無観客試合3・29「潮崎豪vs.藤田和之」、
ラスト文体8・10「潮崎vs.拳王」2冠戦、
横浜武道館11・22「潮崎vs.中嶋勝彦」。
これらはノアの2020年を象徴する闘いとなった。
16年ぶり代々木第二12・6「潮崎vs.杉浦」で年間防衛に王手をかけた潮崎はMVP候補となる。
2019年「新しいノア」に対して2020年は「成長するノア」・・・だったところにコロナが
2020年になって「ノアのプロレスとは?」という点で意識していることは?
「現場にまかせているんです。2019年は『新しいノアをつくる期間』で、それがファンの後押しにより早く進んだ。受けての2020年は『成長する期間』のはずだった。ところが、コロナでしょ。経営の問題が大きくなってしまった(※7月のサイバーファイト設立会見では、武田氏は『ノアを統括するとともに、DDTを含めた興行全体の数字を統括する立場』と伝えられた)」
ノアの2021年のチャレンジは?
「今日の発表の12・29杉浦軍興行(後楽園)でのPPVは、まさに新しいスキームでしょう。選手・ファンと一緒につくっていきたいと考えています」
6日に“重大発表”もあります。
【📣重大発表を大予告📣】
ノアが日本武道館に来年再進出か かつての“聖地”2007年には年7回#プロレスリングノア #noah_ghc #日本武道館
実現ならば11年ぶり・・・三沢光晴が亡くなった翌年の2010年開催が最後。同年には“杉浦vs.潮崎”も実現 pic.twitter.com/T0QWLXqrzp
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) November 29, 2020
「コロナの経過によっては、また緊急事態宣言があるかもしれない。そうするとイベントどころではなくなってしまう。“重大発表”はしますが(無事に開催できるかどうかで)ヤキモキはしそうです」
(この言い回しだと“開催”は春くらいの早いタイミング!?)
ファンの間で毎年のように「審査員はどこまで試合を見ているのか」が話題になるが、メディア関係者に見たいと思わせるところも含めての賞レースと武田取締役は考えている。それでいて、ここのところ感染者数が目立つコロナとの“闘い”も常に注視せざるを得ない。プロレスは試合だけではなく経営もまた「ゴールのないマラソン」だ。
一定レベルでメディア各社プロレス担当もノアを“見た”であろう2020年、はたしてMVPやベストバウトへの選出はあるのか。ステージが着実に上がった2020年のノアへのひとつの“評価”が、この12月上旬のうちに結論づけされる。
メインは「潮崎豪vs.杉浦貴」GHCヘビー級戦 12・6代々木第二大会の全カード
まだまだ終わらないノアの2020年。今週末に迫った“年間最大の闘い”メインは「潮崎豪vs.杉浦貴」GHCヘビー級戦となる。
≪今週の放送情報‼≫
📺12月6日(日) 14:30~#ABEMA にて生中継‼
配信:https://t.co/hSbdd84EV7「NOAH the BEST 2020」代々木第2
●GHCヘビー
潮崎豪vs杉浦貴
●GHCナショナル
拳王vs桜庭和志
●GHCJr.タッグ
小川良成&HAYATAvs鈴木鼓太郎&サルバヘ・デ・オリエンテ ほか#noah_ghc #ノア放送 pic.twitter.com/JhijVBSpgk— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) November 30, 2020
■ プロレスリング・ノア NOAH the BEST 〜FINAL CHRONICLE 2020〜
日時:12月6日(日)15:00
会場:東京・国立代々木競技場第二体育館<シングルマッチ>
矢野安崇
vs.
岡田欣也<6人タッグマッチ>
仁王
覇王
タダスケ
vs.
宮脇純太
小峠篤司
原田大輔<6人タッグマッチ>
征矢学
マサ北宮
中嶋勝彦
vs.
吉岡世起
YO-HEY
大原はじめ<GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合>
[挑戦者] サルバヘ・デ・オリエンテ
鈴木鼓太郎
vs.
HAYATA
小川良成
[第42代選手権者] ※小川&HAYATAが初防衛戦<GHCナショナル選手権試合>
[挑戦者] 桜庭和志
vs.
拳王
[第3代選手権者] ※拳王が3度目の防衛戦<8人タッグマッチ>
稲村愛輝
稲葉大樹
谷口周平
清宮海斗
vs.
宮本裕向
船木誠勝
武藤敬司
丸藤正道<GHCヘビー級選手権試合>
[挑戦者] 杉浦貴
vs.
潮崎豪
[第33代選手権者] ※潮崎が6度目の防衛戦