都が週末外出自粛要請 29日ノア&28日K-1の後楽園大会が無観客に
25日、宝塚歌劇団までも3月31日までの全公演を中止すると発表した。
当サイト読者には、腑に落ちない格闘技&プロレスファンもいるだろう。
・ NHK大越キャスター 宝塚も再開したのにK―1“狙い撃ち”(東スポWeb) – Yahoo!ニュース
22日放送のNHK「サンデースポーツ」で大越健介キャスター(58)がK―1さいたま大会の開催を批判した。普段は扱わない競技にもかかわらず、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が示した感染拡大3条件までフリップで提示し「開催しないといけない事情があったのかもしれないが、リスクをどこまで考えていたのか」といった趣旨の発言で主催者の責任に迫った。
ただ、このニュースを取り上げる際、副島萌生キャスター(28)がK―1を「総合格闘技団体」と紹介。午後7時のニュースでは「キックボクシング団体」としていただけに、まさかのミスとなった。同日には宝塚歌劇団も公演を再開させたにもかかわらず、K―1だけを狙い撃ちにした報道に波紋は広がりそうだ。
確かに22日実施済みの興行では、K-1が6000席超、宝塚歌劇団が約2000席と差はある。だけれども、マスコミから明確に規模含めて論じる向きはない。その証拠に、24日のプロレス大会に対しては「要請がなかった」都の不備を指摘する記事もあった。
批判するなら格闘技&プロレスも宝塚歌劇団もしっかりと批判していただきたい。これほどまでに「キーパーソンが動いた方にだけ便乗する」「社会的ステイタスを得ているジャンルに対しては噛みつけない」マスコミが露わになったことがあるだろうか。ここのところの報道からは、格闘技&プロレス界がスケープゴートとなった感が否めない。
他に比類なきジャンルとして、格闘技&プロレスは人間本来の欲望に近いところで世界観を構築し、文字通り闘っている。とんでもなくビジネスをやりにくいジャンルなのに、これほどまでにボクらを魅了するジャンルもない。コロナ感染拡大で業界として大ダメージを食らったことは間違いないし、応援したい気持ちの持って行き方を失っているファンもいるだろう。
だからこそ、各団体からのファンへの向き合い方はものすごく大切である。一つひとつの対応の中に、団体の姿勢というものが垣間見えてしまうだろう。闘いは長期化しているわけだが、ひと段落したときに振り返ってこう感じることを切に願う。
「たいへんだったけど、コロナ騒動はプロレス&格闘技界とファンの絆を深める期間に間違いなくなった!」と。