EVILは反乱を歴史的変貌に高められるか 新日本8・29神宮球場決戦展望
この記事をアップしている時点であと9日。新日本プロレスが放つ有観客再開後初の“後楽園以外”都内大会8・29神宮球場決戦が迫ってきた。
8・29神宮球場大会どの試合に期待する? 投票アンケート
よろしければご参加を。3つまで選択(1つ、2つでも可)して「投票」ボタンをポチッ。
あなたが期待する試合を投票してください。2020年8月27日(木)24時までの受付で実施します。
※1端末から1回有効。やり直しは可。複数回投票の場合は最新回分の選択肢・コメントに上書きされます。
■新日本プロレス SUMMER STRUGGLE in JINGU
日時:8月29日(土)17:00
会場:東京・明治神宮野球場
※雨天時は8月30日(日)に延期<第1試合>
金丸義信
(1/60)
マスター・ワト<第2試合/「KOPW 2020」決定戦4WAYマッチ(1/無)>
8月26日後楽園大会で行われる「KOPW2020」1回戦勝者の4選手が進出。4選手同時に試合を行い、いずれかの1選手が勝利した時点で決着とする。<第3試合/NEVER無差別級選手権試合>
[挑戦者] 鈴木みのる
(1/60)
鷹木信悟
[第29代王者] ※鷹木が4度目の防衛戦<第4試合/IWGPジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者] 石森太二
(1/60)
高橋ヒロム
[第86代王者] ※ヒロムが2度目の防衛戦<第5試合/IWGPタッグ選手権試合>
[挑戦者] 飯伏幸太
棚橋弘至
(1/60)
ザック・セイバーJr.
タイチ
[第87代王者] ※タイチ&ザックが初防衛戦<第6試合/IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合>
[挑戦者] 内藤哲也
(1/60)
EVIL
[第71代IWGPヘビー級&第25代IWGPインターコンチネンタル王者] ※EVILが両王座ともに2度目の防衛戦
“反則・介入”にファン3割がウンザリ!? ダブルタイトル戦へのファン342人見解
神宮球場決戦のメインはダブルタイトル戦。
こちらは新日本プロレスのKOPWルール投票でも使用されているTwitter投票機能を用いて、当サイトアカウントにてダブルタイトル戦への“気持ち”を聞いてみた。342人のご参加に感謝。
8・29神宮球場ダブルタイトル戦 あなたの気持ちに近いのは!?#新日本プロレス #njpw #njsst
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) August 18, 2020
単独回答だと「乗れない 反則介入多すぎ」がトップで3割弱だが、「期待」の3選択肢を合計すると7割強となる。このあたり、新日本というハコへの支持は強固なものがある。面白いのは「内藤推し」を「ハコ推し」が上回ったこと。新日本が繰り広げる物語を受け止めようとする構えをファンは持っているのだ。
ただ「乗れない」組も一定層いることから、どれだけ説得力のある物語を両者が繰り広げられるかが問われる。
下剋上や反乱をきっかけに 何人もの主要選手がステイタスを上げてきた歴史
下剋上や反乱をきっかけにして、何人もの主要選手がステイタスを上げてきた。
オカダ・カズチカ⇒ドームでの棚橋弘至への宣戦布告はブーイングに包まれるも、その後の試合で棚橋からIWGPヘビー奪取。
内藤哲也⇒「ベビーでもヒールでもない」自分の好きなように闘うワガママ路線にシフトで開花。
KENTA⇒1・5東京ドーム大会でダブルタイトル戴冠直後の内藤を襲撃。Twitterで絡んだファンをも手玉に取るヒールキャラ確立。
この3人については「変貌」に成功したモデルパターン。とはいえ内藤は何度も浮上のきっかけを生かせなかったし、きっかけが多い点では同じ後藤洋央紀もブレイクには至っていない。それだけ選手がステイタスを上げるというのは難しいこと。
ボクらは物語の過程を見ている。
【🏯ニュージャパンカップ&大阪ドミニオン総括🏯】
EVIL・オカダ・SANADA・ヒロム~金8以降世代の4強こそ新日本の主張#njpw #njcup #njdominion #njroad #njsengoku
4強のうちの新日本生え抜きは2人。内藤を撃破したEVILに、高橋ヒロムが対戦を迫って対戦へ!!
⇒https://t.co/jPCztTGMOE pic.twitter.com/Zs6D9yrTE6
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) July 13, 2020
大半は無観客で行われたニュージャパンカップでの4強(EVIL・オカダ・SANADA・ヒロム)は新日本の未来への宣言であったとボクは見ている。ダブルタイトル戦までを含む流れでSANADA・オカダ・内藤の最近のIWGP戦線3強を連破したEVIL。
EVILが突き抜けないのは、反則・介入が短絡的にとどまっている点だろうか。そこに頼らなくても技や受け身で難攻不落ぶり・冷酷ぶりを表現できるのがジェイ・ホワイトであり、根っから人をバカにしようという痛快な感情に溢れているのがKENTAとなる。
もちろん現在の反則・介入劇が“お約束をみる快感”に化ける可能性もなくはないが、「EVIL推し ヒール貫徹期待」スコアの低さから期待薄。EVILは何かをプラスアルファして反乱を歴史的変貌に高められるか。それとも記憶に片隅へと埋没してしまうのか。そして、EVIL・内藤は単なる勝敗で決着するのか。あるいはロスインゴ・バレットクラブの勢力変化につながっていくのか。神宮球場決戦ではそれが問われる。
見せていくものはやはり変えていかなければならず、このフレームはこれはこれでありなんじゃないかとボクは見ています。先日のノア横浜文体とのコントラストもあり、肉体と肉体がぶつかり合うプロレスをどっぷり楽しむメインになってきてないことをさびしいと感じるファンもいるでしょう。とはいえダブルドームでの4強ダブルタイトル路線が観衆7万人にとどまったこと、コロナ禍で顔が揃わないこと・・・等々を受け止めつつ、いったん真っ向勝負はNEVERにまかせる覚悟を決めて、新日本は構図の引き直しをやっているのではないかと。このあたりは、エンターテイメントとしての存在感づくりにこだわる新日本の姿勢そのものなのでしょう。