田村潔司ディレクターがGLEAT旗揚げ 最後の「田村vs.桜庭」から12年
写真フォルダを整理していたら、会見で田村潔司がポーズをとる写真を見つけた。当記事アイコン写真にしたが、そこそこの規模でファン公開されたもの。写真からは、そこにボクは早めに足を運んでポジションを確保していたことがわかる。
2008年10月18日の会見 大晦日『Dynamite!!』桜庭和志戦に向けて
実に12年前、2008年10月18日の会見。大晦日決戦に向けてのものだったが、田村潔司はこの一戦以来、リングでの実戦から遠ざかっている。
リングでの最後の一戦周辺からこれまでの田村の歩み。
2007年12月31日、K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!で所英男と対戦し、ストレートアームバーで一本勝ち。試合後のリング上で、勝利者賞のトロフィーをプレゼンターであった前田日明から投げつけられるトラブルがあった。
2008年4月29日、DREAM.2のミドル級グランプリ1回戦で船木誠勝と対戦し、パウンドでTKO勝ち。試合後、「煽りVTRで昔を思い出した。1分弱でお互いの20年をぶつけ合った感じだった。複雑な気持ちだったけど、今はスッキリしている」と語った。後日、右手中指骨骨折の診断により2回戦を欠場した。
2008年12月31日、Dynamite!! 〜勇気のチカラ2008〜のメインイベントで桜庭和志と12年半ぶりに対戦し、判定勝ちを収めた。試合後、「お客さん向けの試合ができなかった。個人的には終わったかなと。」とコメントした。また、この試合中に右手を骨折した。
【Wikipediaに記載はないが、この間に新異種格闘技団体『巌流島』(リングではなく床での競技)に参戦。
2015年7月にヒールホールドで一本勝ち(約6年7か月ぶりの復帰)。
2016年3月・7月、2017年1月にも参戦するが3連敗。】2019年10月25日、プロレスリング・ノアの親会社であるリデットエンターテイメントの社外取締役&エグゼクティブディレクターに就任することが発表された。
(田村潔司 – Wikipedia)
現在は桜庭和志がプロレスリング・ノアを主戦場とし、田村はリング参戦なしを貫いている。それでいて、田村なりのプロレスへの関わりを持とうとしているところは実にわかりにくい。
桜庭も柔軟性があるわけではないが、対比すると田村の赤いパンツの頑固者ぶりが際立ってくる。
“昭和40年代世代”リデットエンターテインメント鈴木裕之社長であったりボクであったりは、桜庭や田村にブンブン振り回された世代。ふつうに考えればビジネス上の勝算がないにもかかわらず、その生き様をマーケットにぶつけたくなる。
Uスタイル最高の試合とは? 田村「たとえばヴォルク・ハンvs.田村潔司」
改めて確認すると、田村は自らの参戦なしで、Uスタイルを再興しようとしている。
当サイト記事では先日、「それは、よく聞かれますけど今は、プロデューサーとしての顔で来ていますので、田村を口説きたいですね。立場的にはそういう表現になりますが、ただ、実際、僕は出るつもりはありません」との田村見解を紹介した。
【⚔GLEATいよいよ10・15旗揚げ⚔】
終わりなきUWF 田村がリデットにUWF興行権使用とUWF女子を提案していた#GLEATここが楽しみ #GLEAT #LIDET #田村潔司 #UWF
総合格闘技への過渡期として機能した格闘技型プロレス「UWF」。その再興を目指す田村の頑固ぶりを味わえ!! pic.twitter.com/MuAXarLXVU
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) October 9, 2020
このニュアンスは10月発売の『KAMINOGE』でも確認できる。田村の見解が細かく出ているのでご参照いただきたい。
【2020年10月4日発売! 中村獅童 ザ・グレート・歌舞伎!! 長州力×五木田智央 山本康一郎×堀鉄平 鈴木みのるのふたり言 斎藤文彦×プチ鹿島 西村知美 田村潔司 安藤達也 玉袋筋太郎「新倉史祐」変態座談会 中邑真輔】
・(試合に出る可能性は?)プロデューサーの田村潔司が、田村潔司選手にオファーを出すときが来たら、そのときに考えるよ! (現時点の構想には)入ってないです。
・(Uのスタイルってなんですか?)自分自身でいうのはおこがましいけど、あえて言うとすれば、Uスタイルとして魅せることのできる最高の試合っていうのは、たとえばヴォルク・ハンvs田村潔司っていう試合を出すとわかりやすいと思う。
インタビュー中でも田村自身が“そこに至るまで10年近く”としており、ある程度、時間がかかることは織り込み済み。純プロレスと同居しながらのGLEAT内競争でどれくらい構築されていくのか。そこが問われていく。
頑固者が貫かれながらも、ここまで数多くのインタビュー取材を田村はこなしてきた。いわば頑固者が腰を上げた状態でもあり、そこから生まれるものを確かめたい“頑固者”志向のファンもいるに違いない。
GLEAT Ver.0 10月15日(木)19:00 東京・後楽園ホール 全対戦カード
いよいよ「Ver.0」後楽園ホール大会。当日券も発売となる。
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🔥いよいよ本日🔥
\10.15(木)19時
新プロレス団体
「GLEAT(グレイト)」序章
後楽園ホールにて開幕【当日券 数量限定販売決定】
16時より後楽園ホール1F券売所にて
🎫A席、リングサイドシートのみ大会パンフデータ無料公開中!https://t.co/j5W7De74qx#GLEAT #LIDET #GLEATここが楽しみ https://t.co/qh2mwKzNyG pic.twitter.com/aTgvtDWp7k
— リデットエンターテインメント (@LIDET_ENT) October 15, 2020
すべてがUWFルールではなく、作り手となるレスラーズの合同プロデュース。何かが生まれるのか、単なる出来事で終わるのか。
■ GLEAT Ver.0
日時:10月15日(木)19:00
会場:東京・後楽園ホールExecutive Director 田村潔司
Chief Strategy Officer NOSAWA論外
Chief Technical Officer カズ・ハヤシ
Obsever 長州力<スーパードリームマッチ【GLEAT6人タッグマッチ】>
秋山準・関本大介・谷口周平
(1/60)
杉浦貴・藤田和之・ケンドー・カシン<メインイベント【GLEATシングルマッチ】>
渡辺壮馬
(1/30)
拳王<セミファイナル/UWFルール【シングルマッチ】>
朱里
(1/30)
優宇<第2試合/UWFルール【ダブルバウト】>
伊藤貴則・大久保一樹
(1/30)
船木誠勝・田中稔<第1試合/【GLEATシングルマッチ】>
NOSAWA論外
(1/30)
カズ・ハヤシ