皇治vs梅野源治(RIZIN.34)負けた梅野源治が判定に不満爆発20分超!その真実は?
画像元:RIZINFF
2022年3月20日(日)に行われたRIZIN.34
セミファイナル(第15試合) RIZIN キックボクシングルール(61.0kg):3分 3R
皇治vs.梅野源治
前回のバッティング騒動からの再戦でしたが、今回もまた試合結果について話題になっています。判定2-0(30-29×2、29-29)でやぶれた梅野選手が、試合後のインタビューで判定を不服とした不満大爆発です。
梅野源治選手の試合後インタビューより抜粋
ジャッジは勉強をしたほうがいい。「チケットを何枚売る、集客がどの位できる」それを判定に影響させてしまったらスポーツは発展しない。ジャッジは今後も人をさばく仕事をしていくんだったら本当に学ぶべきですね。
判定の結果がおかしいことは、やった本人たちがわかっていることですし、お客さんもわかるし、スタッフもセコンドも、ジャッジした本人たちもわかっていること。ただただ判定がおかしい。
このおかしい判定に異議も言えないのでは、僕はバカにされている気がする。やっぱり、ジャッジは本当に学んでほしい。
さて真実はどうなのか?
ここでSNSは「皇治が勝ってたでしょ!」的に盛り上がりました。カクトウログでは、この試合の真実を検証する意味で両者の打撃ヒット数をカウントしてみました。以下が両選手の3R(9分間)での打撃のヒット数です。あまりに弱いパンチ、蹴りはカウントしていません。
ローキック | ミドルキック | 膝蹴り | パンチ(顔) | パンチ(ボディ) | |
皇治 | 13 | 7 | 1 | 8 | 13 |
梅野 | 24 | 18 | 6 | 5 | 0 |
※この表は横スクロールします
結果を見ると、ローキック、ミドルキック、膝蹴りでは梅野選手。パンチでは顔、ボデイは皇治選手でした。
ここからは見栄えの話しですが、キックボクシングルールで見なれている人にとっては顔面、ボディへのヒット数の多ければ見栄えがよく感じます。それで皇治選手が圧勝しているように見えた人は多いと思います。
そもそも、梅野選手は9分間で顔、ボディあわせて5発しか皇治選手へのヒットさせていません。
3Rのダウンは?(コマ送り映像で確認)
3Rの開始35秒には、皇治選手の左フックで梅野選手が尻もちをつきましたが、ジャッジはこれをダウンにとりませんでした。では、コマ送りで再確認してみましょう。
画像元はRIZINFFより
これ、梅野選手のガード脇がら皇治選手のパンチが顔面にヒットしていることがわかります。
そのまま足がひっかかることなく梅野選手は後方にダウンしています。皇治選手の左フックはオープンブロー気味だったため、梅野選手にダメージはないと思いますが、これはスリップではありません。
元K-1ファイターたちの見解
魔裟斗チャンネル
梅野がとったと思い込んでいるのはムエタイルールでの話しで、この試合は今、世界のスタンダードとなる3分3RのK-1ルール。そうなると皇治が勝っていると思う。
小比類巻貴之チャンネル
梅野選手をかばって、この判定はおかしいと言ってあげたいとこなんですが、最後のラウンド(3R)にもダウンをとられてもおかしくない攻撃をしたことで、僕は皇治選手の勝ちじゃないかと思います。
平本蓮チャンネル
梅野と皇治の試合は余裕で皇治の勝ちじゃないですか。普通にキックルールだったらボロ負けじゃないですか。
なんで梅野が勝ったと思っていたのかは、ムエタイルールはパンチのポイントが全然はいらないので、そういう意味で梅野源治はムエタイルールで皇治と試合しているつもりだったんじゃないかな。
元K-1で戦っていた三者が同様の意見だから、この勝敗にはケチはつけれない気がします。
結局、梅野選手は試合開始から試合終了でムエタイをしていたようです。しかし、不思議なのは梅野選手側のセコンドです。梅野選手がムエタイルールで勝ちを確信していたとしても、セコンドもキックルールでのポイント劣勢とは感じなかったのかと言う点です。
3Rをとおして、皇治選手のパンチでのヒット数21にたいして梅野選手は5だけ。さらに3Rにはダウンをとられてもおかしくないパンチをもらっています。これでも、セコンド陣営も梅野選手の勝ちと言う感覚だったのだろうか。