サイバーファイトが新体制を発表 岡本保朗サイバーエージェント副社長が社長に
DDT、ノア、東京女子プロレスおよびABEMAが16日、「株式会社CyberFight 新体制発表会見」を配信した。CyberFightはサイバーエージェントグループのプロレス事業を担っている。
(動画アーカイブ)株式会社CyberFight 新体制発表会見
「株式会社CyberFight 新体制発表会見」
(ダイジェスト)株式会社CyberFight 新体制発表会見
「株式会社CyberFight 新体制発表会見」
5月16日(木)13:00 都内会場
登壇者
岡本保朗(株式会社サイバーエージェント 執行役員 副社長)
高木三四郎(株式会社CyberFight 代表取締役社長)
武田有弘(株式会社CyberFight 取締役)
武藤敬司(ABEMAプロレスアンバサダー)
【株式会社CyberFight 新体制人事】
代表取締役社長:岡本保朗
取締役副社長:髙木規(リングネーム:髙木三四郎)
取締役副社長:丸藤正道
取締役:武田有弘
取締役:西垣彰人(リングネーム:彰人)
新体制人事として、髙木三四郎社長の後任に岡本氏が就任することとなった。岡本氏は株式会社サイバーエージェント副社長であり、グループをここまで押し上げた人物の一人。この人事について髙木社長は「サイバーエージェントグループとしてシナジー最大化への機は熟した」とコメントする。WWEとの関係強化、新規協賛企業の獲得、ABEMAでの生中継強化を行うという。なお、リング内は変わらないとされた。
さらにノアとしては、佐々木憂流迦、Eitaが入団する。ノアのスカウティングアドバイザーを武藤が務める。
これを機に蝶野正洋がDDTとの連携でSTFプロジェクト(防災などの啓発)を行うことも決定した。東京女子プロレスは海外興行を活性化させる。
岡本氏「プロレスに励まされている。好きなレスラー? 武藤さんです。攻めと守りで施策を行っていく。戦略的にファンを増やす材料を私から出していく」。
髙木「大社長という呼称? そこまでは思い入れはない。天下の副将軍のような、副社長はまんざらでもない」。
会見内で岡本新社長は「皆さんと一緒に業界No.1 の会社をつくっていきたい」と力強く語った。新体制発表会見は決起会の様相ともなり、記者からの質問が相次いでいる。
(16:55追記)サイバーファイト新体制発表会見での登壇者全コメントと質疑応答
髙木「DDTプロレスリングの社長となってから20年経ちました。私も54歳という年齢になりました。先日発表させていただきましたが、レスラーとしては7月21日の両国国技館大会をもちまして、一時休養とさせていただきまして、私は自分の体調と向き合いながら、経営と後進の育成に専念していきたいと思っております。そんな中、DDTがサイバーエージェントグループ入りして7年。プロレスリング・ノアも加入し、サイバーファイト設立から4年が経過する中で、サイバーエージェントグループとして効果、シナジーを最大化するのに機は熟したと考えまして、このたびサイバーファイト代表取締役社長をサイバーエージェント副社長である岡本保朗さんにお願いすることとなりました。この後のお話の中にもあるかと思いますが、岡本社長はサイバーエージェントを今の形に導いた方で、プロレスに対して非常に大きなリスペクトと愛を持たれている方です。そんな岡本社長に私の後任を引き受けていただき、サイバーファイトの社長に就任していただくということは、プロレス界にとっても大きなターニングポイントになると考えております。サイバーファイトの経営に関しましては岡本社長にバトンタッチしますが、私は今後、サイバーファイト副社長として、DDTと東京女子プロレスの運営を、西垣彰人取締役とともに引き続き担当させていただきます。プロレスリング・ノアに関しましては、これまで通り丸藤正道副社長と武田有弘取締役が担当してまいります。今回の体制変更によって、ノア、DDT、東京女子プロレスのリング内の部分が変わるということは一切ございません。ファンの皆様にはご安心していただきたいと思っております。これからサイバーエージェントグループのシナジーを生かし、岡本社長と一緒にサイバーファイトのプロレスを世の中に広めていきたいと思いますので、これからも変わらぬ応援のほどよろしくお願いいたします」
【株式会社CyberFight 新体制人事(6/1付)】
代表取締役社長:岡本保朗
取締役副社長:髙木規(リングネーム:髙木三四郎)
取締役副社長:丸藤正道
取締役:武田有弘
取締役:西垣彰人(リングネーム:彰人)
司会より表記が「髙木」となることが伝えられる。
司会「新社長の略歴をお伝えします。岡本は現在 48 歳。2000 年に株式会社サイバーエージェントへ入社。インターネット広告事業本部統括本部長として同事業を国内トップシェアへと導いてまいりました。2008 年以降は取締役そして 2020 年からは副社長としてサイバーエージェントグループ全体の経営に携わり、年商7,202億円に上るグループの売上のうちおよそ半分を担っております。その一方で、サイバーエージェントグループ随一のプロレス・格闘技ファンという一面を持っています。業務ではなくプライベートで一人でたびたびプロレス観戦、格闘技観戦を楽しんでいます。それでは岡本より就任のご挨拶をさせていただきます」
岡本「皆様、初めまして。ただいまご紹介に預かりました岡本と申します。このたびサイバーファイトの代表を務めさせていただくことになりました。よろしくお願いします。最初にですね、この話をいただいたときに、まず正直な感想で思ったのが、これでプロレスを見てても仕事だって言えるなっていうことで(笑)、すごいラッキーだなというふうに思いましたし、あの僕自身もですね、結構あの会場でもそうですし、ABEMAやユニバース(WRESTLE UNIVERSE)で各団体の試合を 1人のファンとして見させていただいてたんで、すごく光栄なお話だなと思って 2 つ返事でお受けさせていただきました。2017 年に DDT の方が、髙木さんがご決断いただいてですね、サイバーエージェントグループに入っていただいてで、その後 2020 年にノアの方が。これもですね、髙木さんのご縁で我々のグループ入りをしていただいたんですけれども。本当にあのコロナ禍もありましたし、あとレスラーとして現役でありながら 3 団体の運営、ユニバースも含めて経営をしてこられた。本当に髙木さんに頑張っていただいて今があると思いますんで、本当に髙木さんには心から感謝を申し上げたいというふうに思います。これからですね、これはもう髙木さんもずっとおっしゃられてきましたけれども、業界一番の会社にするんだということで、今までもやってこられたと思うんで、僕自身もですね。改めてサイバーファイトに合流して、皆さんと一緒に業界No.1 の会社をつくっていきたいなというふうに思ってますし。あと、リング上に関してはですね、本当に素晴らしい選手とスタッフの皆さん揃ってますんで、ここはもう全幅の信頼を置いておまかせして、僕自身は経営面だったり、グループシナジーを生かしてですね、サイバーファイトをよくできるように全力で頑張っていきたいと思ってますんで、ぜひファンの皆さんよろしくお願いします」
岡本新社長就任に際して、3 つの株式会社サイバーファイト新発表。
岡本「はい、トピックスというかですね、ちょっと情報共有に近いんですけれども、私の方から 3 つ発表させていただきます。まず一つ目ですけれども、WWE とノアとの関係強化を進めていきたいというふうに思っております。こちらに関してはですね。現状、ABEMA で WWE さんの無料&PPVの配信をさせていただいております関係で、ABEMAのチームがPLE、ビッグマッチの際に現地に行ってるんですけれども、そこを通じてですね、お話の方をさせていただいております。今日時点では正式にちょっと発表することっていうのがないんですけれども、近いうちにですね、ファンの方に喜んでいただけるような発表ができるように頑張っていきたいというふうに思っております。
では、続きまして 2 つ目になります。新規協賛企業さんの獲得というお話になります。こちらですね。あの現状 2 社ほど新しく協賛をサイバーファイトにいただける会社さん、内定をいただいておりまして、詳細を詰めている段階です。私自身がですね。あの広告事業、非常に長くやってきましたので、協賛していただける企業さんに魅力的な協賛のパッケージをつくって、どんどん応援していただける企業さんを増やしていきたいというふうに思ってますんで、こちらの方も随時ですね、協賛していただける企業さんの数が増やせるように頑張っていきたいというふうに思ってます。
3つ目になります。ABEMAの生中継の強化です。ノアの方で定期的に配信させていただいているんですけれども、これはもう武田さんとも話していて、ABEMAをきっかけに新しく会場に足を運んでいただける方がだんだん増えております。これをDDTと東京女子も、折を見てビッグマッチでABEMAの方で配信して新しいファンの肩を開拓していきたいなと思っています」
プロレスリング・ノア担当、武田取締役より発表。
武田「はい、よろしくお願いします。プロレスリング・ノアから本日発表が 3 つございます。まず、この選手がノアに正式に入団します。VTR ご覧ください」
佐々木憂流迦「(VTR内で)本日をもってプロレスリング・ノアに入団いたしました佐々木憂流迦です。自分は 20 歳でプロデビューして、シュート、UFC、RIZIN と 13 年間、格闘家として闘ってきました。2023 年 1 月 1 日、グレート・ムタvs.中邑真輔を見て、かつてないほど心が動いて、幼少期の頃に憧れたプロレスラーという夢を再度、心の中の灯が灯り『これになりたい』と強く思って、今この 14 年目、プロレスラーとして闘っています。今年の 1 月からこのノアのリングに上がり闘ってるうちに強く思っているのが、GHC のベルトが欲しい。この目標を持って、覚悟を持って険しい旅路になると思いますが、佐々木憂流迦、驀進します」
武田「はい、ありがとうございました。佐々木憂流迦選手には本日より、ノアの正式所属選手として活躍してもらいます。2 つ目の発表、もう 1人正式に入団する選手を紹介したいと思います。すみません、電話をかけます」
武田「(電話をかけて)もしもし、Eita選手? 先日お話しした件なんですけど、ちょっと今から岡本社長と変わりますね」
岡本「Eita選手おつかれさまです。よろしくお願いします。あのー、ノアに入団してくれるかな?」
Eita「はい、ぜひよろしくお願いします。このたび正式所属になっても、変わらずノアジュニアの顔としてどんどん搔きまわしていきますので、皆さん応援よろしくお願いします」
武田「3 つ目の発表です。ノアとして最後の発表ですが、3 つ目はこの方について発表がございます」
ホールドアウトの旋律で武藤敬司が入場する。
武田「今、武藤さん登場、お願いしたんですが、去年引退した武藤敬司さんにはABEMAプロレスアンバサダーを現在お願いしてるんですが、新たにノアのスカウティング・アドバイザーに就任いただきました。ノアの新人発掘に力を貸していただくという役割になります」
武藤「武藤です。引退して1年と3か月。改めてプロレスの仕事に携わることができて、本当に非常に嬉しく感じております。ノアのスカウティング・アドバイザー…今、企業とかね、あらゆる企業とか優秀な人材を欲しがっている中、あらゆる企業はもう初任給とかをね、上げてきている中、多分プロレス界もこの流れには逆らえないんじゃないかなと思ってまして。実はまだ岡本社長とは、あんまりそういう具体的な話はしてないんですが、僕は一発、3 年後、5 年後先を見越した、この、予算を出してほしいと思っております。プロレス界もね、サイバーファイトのレスラーじゃないけどね、オカダ・カズチカとか、一説によると 3 年で 20億とかね。ほんと夢のある世界であります。ぜひ、これを聞いている若者がいたら、ノアの門を叩いてみたらどうでしょうか。以上です」
DDT、東京女子からも 3 つの発表へ。
髙木「はい、ではDDTの方から発表させていただきます。一つ目の発表はこちらをご覧になってください。蝶野正洋さんとDDTで、地域防災でSafety Task Forceプロジェクトと銘打ったイベントを開催します」
蝶野「(VTR)ガッデム、アイアムチョーノ!! サイバーファイトの新たな取り組みとして、蝶野正洋とDDTプロレスのSTFプロジェクトが始動します。STFプロジェクトとは、災害時など、いざというときのために、防災救命啓発とプロレスによるコラボレーションイベント。日本全国、地方において多くの人々に、防災救命について考えてもらうきっかけになればと思います。プロレスを通じて人々に、街を笑顔、元気にして。おい新社長、それから三四郎。俺と DDTがタッグを組む。中途半端なことは許されない。いいか」
高木「STFプロジェクトとはですね、Safety Task Forceプロジェクトの略でして、多様化するライフスタイルの中で、常時アップデートされる公助、共助、自助をもとにした防災減災救命の啓発とプロレスをパッケージにしたイベントを提供していきます。蝶野正洋さんによる防災救命の啓発のイベントで、DDT選手のプロレスイベントとか、リング上でのプロレスの試合を2、3試合。パッケージして日本全国にお届けしたいと思っています。本プロジェクトに賛同いただける団体を広く募集しております。
そしてもうひとつはこちらになります。DDT の10代プロレスラーオーディションとして、10 代に特化したプロレスラーの育成プロジェクトを行いたいと思っております。業務提携している芸能プロダクション、サンミュージック様の協力によるもので、10代プロレスオーディションを開催するものとします。対象は 15 歳から 19 歳の男性となっております。こちらも詳しくは公式ホームページなどでご覧になってください。
そして、東京女子プロレスからはこちらになっております。海外興行の活発化ということで、イギリスのEVEとの合同興行を2024年8月24日に開催します。イギリス初上陸となります。11月にはアメリカ、シアトルで興行を開催いたします。来年は3年連続での、レッスルマニアウィークでの興行を予定しております」
質疑応答に移る。
一つ目はサイバーファイトグループを業界 No.1 にする上でどんなことが必要だと思いますか? 2 つ目なんですけども、プロレスファンというふうなお話がありましたけども、プロレスに対しての熱い思いを語っていただけると。
岡本「ナンバーワンを目指すにあたってということなんですけれども、サイバーファイトは現状 3 団体ありまして、プラス、プラットフォームのユニバースというすごくユニークな会社だと思うんですけれども、これは本当に会場に足を運んでもいつも思うんですが、カラーが逆に全然違うので、来てるお客様がそれぞれ違うんじゃないかなっていうふうに思ってまして、それぞれの団体の色で大きく、それぞれで伸ばしていくっていうふうに基本的には考えてまして。あとやはりビジネス的には、本当に集客力、動員力ですね。これが上がってくるっていうのが一番大きなポイントだと思うので、そこが上げられるように全力を尽くしてやりたいというふうに思ってます。
あと、僕のプロレスLOVEですけれども、そうですね。あのもう本当にこれ、何て言うんでしょうね。まあすごくやっぱ元気をもらえるものだと思うんですよね。わかりやすく言うと明日からも頑張ろうと思えるっていう。僕自身もですね。あの学生の頃もそうですし、会社入ってからもそうなんですけれども、行きの通勤でですね。好きなレスラーの入場曲で自分も入場していくみたいな。なんかそういうところがあるんで、あの本当にそういうプロレスの良さっていうのをもっとあのたくさんの方に伝えていきたいというふうに思ってます」
好きなプロレスラー。
岡本「そうですね…武藤さんです(笑)」
これまでのシナジーとこれからの力の入れどころ。
岡本「ありがとうございます。現状ユニバースなんかもある意味一つのシナジーというか、やはり 3 団体あることで、それぞれのファンの方が 1 つのプラットフォームに入っていただけるのはわかりやすいシナジーだったりすると思うんですけど。グループシナジーっていう意味では、先ほどのあの協賛企業さんを増やしていくとかってことは結構シンプルでわかりやすいと思うんですけど、私の方から見ていて、例えばグッズとか、あと映像なんかのクリエイティブ面も、サイバーエージェントいろんな事業があっていろんな人材いますんで、もっとバックアップできるのかなって思っていたり。あとはネットを使ったプロモーション、今がベストかっていうと、まだ改善の余地もあるかなっていうふうに思っていたり。あとはこれはシンプルに先ほどスカウティングの話もありましたけれども、そこもより意識的に、やはりプロレスラーの方が一番重要なので、そういった未来のスター選手をちゃんと自分たちで発掘していくってことも丁寧にやりたいと思ってますし。できることはいろいろあるのかなっていうふうに思ってます」
業績の見通しと経営の重点。
岡本「ありがとうございます。やはりちょっとライブビジネスなので、特にコロナ期が結構大変だったんじゃないかなというふうに思ってるんですが、足元、各団体動員も伸びてきてますし。そうですね、もちろん僕もずっとビジネスはやってきてるんで、ビジネスの結果、バランスっていうのは考えていかなきゃいけないんですけれども。ちょっと 1 個忘れてはいけないのは、我々はチャレンジャーであって圧倒的な一番でもないですし。まだまだこれからですね、チャレンジしていく立場なので、あまりちょっと足元ばかり見て縮小均衡になってしまうと、逆にビジネス的にも将来的な可能性っていうのが失われていくのかなっていうふうに思ってますんで。攻めと守りのバランスをしっかり考えて、自分自身で決断していきたいなっていうふうに思ってます」
新しい顧客を獲得するっていうのがすごいポイント、若い人だったりとか。そこをどういう風に新しい人を獲得されますか。
岡本「これはやっぱり若いファンっていうのは基本的にはですけど、あの例外もあると思うんですけど、基本的にやっぱり若い選手の方が共感してもらえるんじゃないかなっていうふうに思っていて。で、先ほどのスカウトのお話もそうなんですけれども、やはり次世代の若いスターとか、活躍してくれる選手をどんどん増やしていきたいというのがありますんで、そちらの方は 1 個やり方としてはあるのかなと思ってます。あとはもう少しデータとか、私自身が結構広告とかマーケティングの仕事が長いので、もう少し戦略的に新しいファンを増やしていく方法みたいなものは、今いろいろ分析もかけてまして。そのあたりも私自身が最終的に団体の動向を決めるわけではないんですけれども、各団体の方に判断していただけるような材料っていうのをどんどん出していきたいというふうに思ってます」
どういうところに新しい才能があるような感覚をお持ちでしょうか。
武藤「俺もね、20 年ぐらい前はね、当時斬新だと武藤塾というオーディションで、一般のお客を入れたところでオーディションやって。その中で今いろんな団体で活躍トップになってるのを育てた実績があるんですけど、ただそれも 20 数年前の話で。これからはね、本当にね、新しい形。もしかしたら、そのさっき言った、予算をちょっとちらつかせる(笑)。あとは、そうですね、多分プロレス界の慣習っていうか、もうなんていうのかな。未だにプロレス界って職人が寿司屋をつくる、背中を見て、この学ばなきゃいけないとそういう風習とかも、俺はもうナンセンス。そういうシステムからもしかしたら変えた方がいいんじゃないかなと思ったり。あとグローバルですね。日本人だけにとらわれず、海外からも募集、かつこっちから取りに行ったりできたらいいかなと思っております。以上です」
1 点目にはマーケティングというところで、ご自身が培われてきた強みというところで生かされるという文脈があると思うんですが、プロレスにどう生かすか。2つ目として、このチャレンジが岡本さん自身のキャリアにとってどういうなんていうか、場面という風に捉えてらっしゃるかという点も含めて 2 点お願いします。
岡本「1 点目に関しては、これやはり僕はマーケティングという意味では、データだったり分析だったりという話になってくると思うんですけど、最終的にやっぱりこのジャンルが好きっていうのがすごく重要かなっていうふうに思ってますし。そうですね、無理やりこう誰かを連れてくるとかって話ではなくて、ジャンルが好きで能力の高い人がいれば、随時サイバーファイトを手伝ってもらいたいなっていうのは本心としては思ってます。チャレンジとして個人的なキャリアという話ですけれども、僕自身まあ広報事業はすごく長くて、広告事業ではいろんな関連会社とかも含めて見てきたんですけれども、やはり全く違うジャンルだなという、はい。やはりそのビジネス上、重要なことも違いますし、やっていかなきゃいけないことも違うので。僕自身は新鮮、すごく新鮮な気持ちで取り組めてまして、まだ本当にちゃんとこう理解していくには時間がかかると思うんですけれども、すごく僕自身はやりがいを持ってやらせていただいてます」
これまでずっと『大社長』というのが代名詞だったと思うんですけれども、今回社長を離れるということで、そういう寂しさは。
髙木「そうですね。まあ今まで、確かに『大社長』という風に言われ続けてはいたんですけども、私自身があまりこう発信してきたっていう部分はそんなにないので。特に自分自身に関してはそこまでというのもなく、まあ、むしろどちらかというと本当に 7 月までの間はもうプレイヤーとして全力を尽くしたいからという気持ちの方がやっぱり大きいので。そうですね、そこに対してはそんなに思い出はないなと思っています。まあ、でも副社長というのもなんか僕の中では水戸光圀公みたいな天下の副将軍みたいなね、なんかそういうイメージがあるんで、副社長っていうのもまんざら悪くないなと個人的には思ってますので、今後はどちらかも使い分けていきたいなと思っております」
経営の目標なんですけども、何年後に黒字化するとか、あるいはユニバースの会員を何年後に何人にしたいとか、具体的な数値の目標があれば教えていただきたい。それを実現するために何が一番必要なのかということが 1 点。あとこのWWEとの関係強化っていうのがちょっと漠然としてまして、具体的にはこれ、 WWE の選手をノアに招聘したいとか、そういう選手の交流、あるいは交流戦、対抗戦を描いていらっしゃるのか。あるいは配信などでの相互乗り入れとか、具体的なことを教えてください。
岡本「1 点目のビジネス的な目標というか指標とかということなんですけれども、これあの現状ですね、あの正式な就任が 6 月 1 日からという形になってまして。ちょうど今、皆さんといろいろお話をしながら、私自身も把握してる段階です。で、おぼろげながらこういう感じかなっていうのは自分の中であるんですけれども、具体的な内部の目標に関してはこれからちょっと整理していくっていう感じなので、ちょっと現時点ではちょっと公表できるっていう感じではありません。すいません。ただ、あの 1 点、ちょっと感覚的にあるのは、やはり動員数と他のやはり収益源がある程度連動している部分があるんで、やはりたくさんのお客様に見に来ていただくことが重要なんだろうなっていうふうには自分の中で思ってます。
それから 2 つ目ですね。WWE さんのお話なんですけれども、これは本当に様々な可能性を考えて、こういうことできたらいいんじゃないかっていうのは色々あるんですけれども。あのこれ本当に申し訳ないんですけど、あの先方のご都合もあることなので、ちょっと今日の時点ではちょっと具体的なお話が申し訳ないですけど、ちょっとお伝えできなくて、はい。あのできるだけ近いうちにですね。具体的な形でファンの皆さんも含めて発表できると嬉しいなと思ってます。はい、すいません」