ウナギ・サヤカ「圧倒的1番になる」 ドームに向けて来年4月に両国進出
2日、ウナギ・サヤカ自主興行『殿はご乱心 夏 ~祭りと聞けば血が騒ぐ~』後楽園ホール大会が行われた。
形式と男女超えて闘ってきたウナギ集大成…メインは血が騒いだ決死のハードコアマッチ
<メインイベント/決死のハードコアマッチ>
●ウナギ・サヤカ、鈴木みのる
26分5秒、椅子の山への垂直落下式リバースタイガー→エビ固め
〇葛西純、藤田ミノル
この日、3度目の登場となったウナギ。メインのリングへ。
コールとともに極彩色の紙テープが投げられた。
葛西純のルールと言ってもいいハードコアでの洗礼。長机が真っ二つ。
鈴木みのるも竹串の餌食になる。このあとウナギは葛西の口にポッキーを突っ込む。
覚醒したようなウナギが竹刀をぶん回す。味方のみのるにまで。
ウナギが取り出した武器は「キンカン」。傷口に塗りたくる。
みのるがウナギを救出し、スリーパーからゴッチ式。カットされる。
ウナギの城門突破が葛西に豪快に決まった。
最後は椅子の山への垂直落下式リバースタイガー。ウナギが沈む。
独立約2年でさらなる高みへ。鈴木みのる「命とカラダ懸けてんだよ!! そこに男も女もねえ」
なんと来年4月26日、両国国技館での自主興行がビジョンで発表に。
出場選手が揃ってショットにおさまる。
(主要マイクアピール)
ウナギ「今日はわざわざお前らの土俵の上で闘ってやったよ。まだ今日が始まり。みのる、全然最強じゃねえじゃん、お前と組むと勝てるって聞いたんだけど。勝てないことは悔しい。今日は勝ちたかった。だからこそプロレスラーとしてまだまだ終われねぇ!!」
みのる「レスラーはよ、どんな道具使おうが、お笑いのプロレスだろうが、俺たちは命とカラダ懸けてんだよ!! そこに男も女もねえんだよ。(葛西と藤田に)お前ら2人、ムカつく顔してるけど大好きだ。お前(ウナギ)、血だらけになって、ちょっとは美人になったな。根性入ってるな。俺と一緒に世界に行こう(観客オー)」
ウナギ「行ってやってもいい。というわけで今日誕生日なんですよ。ちょっと今日は本当のことを言っちゃおうかなと思います。今日で実は38歳になりました。人は何でもできます、諦めなければ。みんなでやりたいこと叶えましょう。皆さん今日はありがとうございました」
(バックステージ)
みのる「生きてたー。(取材陣の多さを見渡して)久々じゃないの?」
ウナギ「みのる、最強じゃない!!」
みのる「最強じゃん、俺負けてない。負けたのはお前」
ウナギ「お前のせいだ全部」
みのる「練習足りねえんだ、特訓するか。でもね、根性あるよ。俺は根性あるやつ好きだよ。本当はよ、別に言うつもりもなかったんだけど、俺はまあ一人で日本中、世界中回って。お前も何犬(なにけん)かは知らねえけど、大変だろうな。血統書付き?」
ウナギ「犬じゃない」
みのる「恐竜か。話広がんねぇな。俺の見てきた世界って男も女もない。ヘビーもジュニアもない。体が大きいとか小さいもないんだよ。決めてやってんの、はっきり言うと日本だけなんだよ。世界に行ったらすげーちっちゃいけどすげえ強いやつもいる。すげえ強い女もいるんだよ。やってみたくねぇか?」
ウナギ「やる!! でもウナの夢は世界じゃなくて、日本で圧倒的1番になること。世界に行くけど、日本で一番がいい。だから大金をはたいて来年の4月26日、両国(国技館)押さえちゃった。スッカラカンなんだけどさ」
みのる「まだ来年の4月、予定入ってない」
ウナギ「じゃあ一匹(?)ゲットだ。でもやっぱり、まだキャリア5年だけど、この1年本当に、いろんなことやってきたって思ってたけど、まだまだ初めてのことがたくさんあるし。まだまだやりたいことも、やりたいやつも、組みたいやつもいっぱいいる。だから全部を叶えようと思うんだけどさ…血、すごく出てない? 自分でびっくりしちゃった」
みのる「大丈夫だよ、プロレスラーは血出してナンボ。こういうプロレスもある。プロレスにいろんな種類がある。オモチャみたいなの使って使ってみんながゲラゲラ腹の底から笑うプロレスもある。かと思えば、リーグ戦みたいなのやって本当に命削って闘う試合もある。今日みたいに道具使ってやるやつもあるな。さっき言った大きいのちっちゃいの、男も女もある。見ないでやめたら…そんな楽しいこと山ほどある」
ウナギ「やります」
みのる「たかだか5年だろ。見てない世界の方が多いだろ」
ウナギ「でも本当に大仁田厚と電流爆破やった次の日に広田さくらと肛門を爆破しあって、ああプロレスってこういうことかと思ったけど、今日エキセントリックとやって、何かよくわからないものに乗っかられて、次は血を出すっていう。まだまだあるから、私は日本で必ず結果を出したいし、東京ドームで自主興行絶対にやります。たくさん負けてるけど、別に悔しくないわけじゃなくて、勝てないことを諦めたときに、本当に負けになると思ってて、私は諦めたことがないし、葛西純にも鈴木みのるにも藤田ミノルにも長与千種にも彩羽匠にも広田さくらにも…絶対勝つまで諦めません。それがウナギ・サヤカなので。みのるもついて来てくれたから、連れて行ってやるよ」
みのる「連れて行ってくれるの? どこに?」
ウナギ「世界に」
みのる「じゃあみなさん次回、東京ドームでみなさん会いましょ…」
ウナギ「両国がある」
みのる「両国があるな」
ウナギ「両国、4月26日、査定します。ヤバイ血が…楽しかったですか、みなさん今日。楽しかった? ドン引きした?」
みのる「でも、これがすべてだよ。な? 命懸けてんだから、男だろうが、女だろうが。命懸けてるもん一生懸命やったら面白くないわけねーだろ。な、腹の底から。それがプロレスだもん。ハイ、キメ台詞、言わないと」
ウナギ「両国国技館、査定してやるよ!!」
(引き揚げながら)
ウナギ「みのる、闘いたい人、いるの? まだいるの?」
みのる「逆だろ。俺と闘いたい人がいっぱいいるから」
ウナギ「ひィィィィ…言ってみてぇ!!」
2022年10月より所属先スターダムから飛び出し、「ギャン期」と呼ぶフリー期間に突入。試合形式や男女の壁を取っ払って闘ってきたウナギ。この日のメインは男子選手3人に囲まれるハードコアマッチとなる。まさに2年間の集大成としての闘いともなったが、大流血しても怯むことなく相手に向かっていく。バックステージで取材陣に「楽しかった? ドン引きした?」と問いかけたが、ギラギラした目での躍動は新境地を思わせた。
その試合ぶりに匹敵するようなビッグな発表がビジョンで明かされる。来年4月26日、両国国技館大会。マット界に他に類を見ない前のめりさは、さらに先に進んだ。
前述のように、みのるが試合後のマイクで「命とカラダ懸けてんだよ!! そこに男も女もねえ」とする。実はこれには伏線があり、試合中に客席の一部から笑いが漏れた局面があった。すると、みのる「うるせーな。こっちは命懸けてんだ!!」。プライドを持ってウナギと共闘している姿勢があってこその叫び。
そのみのるから「俺と一緒に世界に行こう」と誘われると、ウナギは「行ってやってもいい」と査定目線。真意はバックステージでの「ウナの夢は世界じゃなくて、日本で圧倒的1番になること」にある。
目標とする東京ドーム自主興行への通過点としての来年4月両国進出。“独立”約2年でさらなる高みへのステップが具体化した。ウナギは新たなファンを巻き込みながら、さらに傾いていく。
(大会結果)ウナギ・サヤカ自主興行 殿はご乱心 夏 ~祭りと聞けば血が騒ぐ 9月2日(月)後楽園ホール
■ウナギ・サヤカ自主興行
殿はご乱心 夏 ~祭りと聞けば血が騒ぐ~
日時:9月2日(月)18:30
会場:後楽園ホール 観衆926人(主催者発表)
[殿はご乱心 夏 祭りと聞けば血が騒ぐ(アーカイブ配信)]
チケット購入期限及び、アーカイブ視聴期限
2024年9月10日 23時59分まで
[FIGHTING TV サムライ]
9月10日(火) 後10:00 初回放送
<第1試合/今日が伝説!チーム・エキセントリック さぁ祭りの始まりだ>
ウナギ・サヤカ&〇彩羽匠
0分37秒、片エビ固め
長与千種&●シン・広田さくら(チーム・エキセントリック)
<再試合>
●ウナギ・サヤカ&彩羽匠
12分11秒、ふらふらドーン
長与千種&〇シン・広田さくら(チーム・エキセントリック)
<第2試合/健康サンダルデスマッチ>
安納サオリ、〇本間多恵
9分25秒、120%スクールボーイ
世羅りさ、●高瀬みゆき
<第3試合/これが!煽りパワポだ!>
スーパー・ササダンゴ・マシン
試合中にカード変更
X(ウナギ・サキノヤマ(SAKI))
<1vs.2マッチ>
〇スーパー・ササダンゴ・マシン
4分39秒、片エビ固め
●ウナギ・サヤカ&ウナギ・サキマヤマ
<第4試合/助けて胸毛警察!3WAY逮捕マッチ>
〇関本大介
vs.●植木崇行
vs.真霜拳彪
※6分50秒、ジャーマン・スープレックス・ホールド
<セミファイナル/ぱぱぱ令和パーティ試練の8人マッチ>
〇井上京子、永島千佳世、DASH・チサコ、松本浩代
15分58秒、ナイアガラドライバー→エビ固め
●梅咲遥、真白優希、神楽坂ミサ、Aoi
<メインイベント/決死のハードコアマッチ>
●ウナギ・サヤカ、鈴木みのる
26分5秒、椅子の山への垂直落下式リバースタイガー→エビ固め
〇葛西純、藤田ミノル