三冠王座決定戦は巴戦に ジェイク・宮原・青柳が“統一前”ベルト持参
22日、全日本プロレスが記者会見を開き、6・26大田区大会の変更カードを発表した。当初予定の「諏訪魔vs.ジェイク・リー」三冠ヘビー級戦が諏訪魔のコロナ罹患で流れたことを受けて、ジェイク・宮原健斗・青柳優馬による三冠ヘビー級王座決定巴戦が実施される。
世界タッグ王者である宮原・青柳の名乗り受け入れ。タッグ選手権は延期
最強タッグ戦が流れてしまうと王座軽視ではないか!? そんな声もあったが、これぞ選択と集中でもある。世界タッグ王者である宮原・青柳の三冠戦への名乗りが受け入れられ、タッグ選手権は延期。三冠ヘビー級王座決定戦は巴戦形式で行われる。
■ 全日本プロレス 2021 Champions Night〜三冠統一の地から 50周年への飛翔〜
日時:6月26日(土)16:00
会場:東京・大田区総合体育館=変更カード=
<シングルマッチ>
斉藤レイ
vs.
斉藤ジュン<タッグマッチ>
羆嵐
土肥こうじ
vs.
本田竜輝
芦野祥太郎<三冠ヘビー級王座決定巴戦>
[出場選手] ジェイク・リー
宮原健斗
青柳優馬
※試合前に抽選会を行い、対戦順を決定。連続して2勝した者が第64代三冠ヘビー級王者となる=既報カード=
<3WAYタッグマッチ>
SUGI
高岩竜一
vs.
田村男児
佐藤光留
vs.
ライジングHAYATO
青柳亮生<ジャンボ鶴田メモリアルマッチ>
力
SUSHI
西村修
仲野信市
vs.
土方隆司
高杉政彦
越中詩郎
渕正信<8人タッグマッチ>
鬼塚一聖
エル・リンダマン
T-Hawk
CIMA
vs.
UTAMARO
入江茂弘
イザナギ
ゼウス<全日本プロレスTV認定6人タッグ選手権試合>
[挑戦者] 大森北斗
児玉裕輔
TAJIRI
vs.
カーベル伊藤
ブラックめんそーれ
大森隆男
[初代王者] ※大森&めんそーれ&伊藤2度目の防衛戦<王道ストロングスタイルへの道〜異種格闘技戦 第三弾〜>
西島洋介
vs.
ヨシタツ<GAORA TVチャンピオンシップ>
[挑戦者] 宮本裕向
vs.
石川修司
[第19代王者] ※石川が初防衛戦<世界ジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者/2021 Jr.BATTLE OF GLORY優勝者] フランシスコ・アキラ
vs.
岩本煌史
[第55代王者] ※岩本が初防衛戦※試合順は決定次第お知らせ致します。
ミラクル全日本ッ!! “三冠統一の地”が“次世代王道三銃士”誕生の地となるか
[会見]6.26 大田区大会メインは三冠史上初 王座決定巴戦!現代全日本プロレスを“諏訪魔と宮原健斗”とみているファンも多いかもしれないが、ここ数年は宮原のライバルとしてのジェイク・リーの台頭が著しく、ここに食い込もうとする青柳優馬の成長が目覚ましい。全日本後楽園に行けば絶対に満足できるという実体は、諏訪魔・宮原・ジェイク・青柳にある。
ビッグマッチでの巴戦は次世代王道三銃士としてのインパクトを残すのにふさわしい場所。新日本の例を持ち出すのは嫌なファンもいるかもだが、闘魂三銃士(武藤敬司、橋本真也、蝶野正洋)を世に送り出した第1回G1クライマックスが被る。
コロナ以降初の全日ビッグマッチで起きようとしているミラクル。ピンチがチャンスと言えるし、何度も後楽園を見届けてきたボクとしても感慨深い。“三冠統一の地”よ“次世代王道三銃士”誕生の地となれ。
三冠戦というわけではないが、全日本における巴戦では1997年の日本武道館での伝説がある。
①三沢(30分時間切れ)小橋②川田(6分9秒、パワーボム→エビ固め)三沢③川田(21分27秒、ジャンピング・ハイ→片エビ固め)小橋※川田優勝。あの伝説の97年4・19日本武道館から24年…ジェイク、宮原、青柳が巴戦に挑む。50周年に向けてピュアに激しく!#ajpw #三冠統一の地から pic.twitter.com/1McQUMtIsh
— 小佐野景浩 (@osano2) June 22, 2021
誰かが2連勝するまで続くため、3試合以上になる可能性もある。はたしてどんな闘いが!?
ドリー・ファンク・ジュニア、天龍源一郎、小橋建太がコメント寄せる
会見では、ドリー・ファンク・ジュニアPWF会長からの希望によって3本のベルトをジェイク・宮原・青柳が各々持って大田区のリングに立つことになったことも明かされた(この日の会見でも3選手が先行して持参してみせた)。現在1本化しているベルトだが、2013年8月までの三冠ヘビー級戦は統一前の3本が用いられていた。次世代王道三銃士は歴史とも闘うことになる。
ドリー、天龍源一郎、小橋建太がコメントを寄せている。
ドリー・ファンク・ジュニアPWF会長コメント
「諏訪魔の欠場によって三冠王座は返上になり、自らが名乗り出て、人気、実力ともに、
この上なく素晴らしい、ジェイク・リー、宮原健斗、青柳優馬の3選手によって
新チャンピオン決定戦を行うことになりました。
これぞ新世代です!三冠ヘビー級王座とは、インターナショナルヘビー級、PWFヘビー級、UNヘビー級の3つの
タイトルが統一されて誕生したタイトルです。その統一の地は、運命的にも、大田区体育館であります。
三冠ベルトを争う3選手に期待するとともに、強い責任感をもってこの戦いに臨んでもらいたい。
今こそ、その一本一本のベルトの重さと歴史を見直す時なのではないかと考えます。
三冠、その3本のベルトには、力道山、ジャイアント馬場、アントニオ猪木、ジャンボ鶴田、天龍源一郎、
スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディ、そして私自身が紡いできた戦いの歴史があるからです。そこでPWF会長として、一つ提案がある。
馬場家の協力のもと、3人には三冠の源流である3本のベルトを、それぞれ持ってリングに立ってもらいたい。
三冠ベルトに刻まれた、一つ一つの長い歴史と重みを噛み締め、三冠ベルトを巻く責任の重大さを
強く意識して戦ってもらいたい。
私のそんな強い願いがあっての提案です。
創立50周年は目前です。新しい歴史の始まりです。
ガンバッテクダサイ。」天龍源一郎さんコメント
「諏訪魔も防衛を重ねて、今1番悔しい思いをしていると思います。
ジェイクほか宮原、青柳はそのおかげで巡ってきたチャンスをここぞとばかりに発揮して、
更に全日本プロレスの50周年始まりの大会に向けて爆発させてほしいと思います。本来見ることが出来なかったカードな訳だから、残念な人ももちろんいるとは思います!
だけど、プロレスファンの皆さんもこういった状況を楽しむしかないし、
何より全日本プロレスのビッグマッチだからしっかりと見届けてほしいと思います!
私も微力ですが、解説という立場で精一杯、選手たちにエールを送りたいと思っています!頑張れ!全日本!」
小橋建太さんコメント
「巴戦と言えば1997年のチャンピオンカーニバル優勝決勝戦において三沢さん、川田さんと共に
互いの意地とプライドをかけて戦ったことを、昨日の事の様に思い出します。
ピンチはチャンス。『チャンスを掴め!』です。
三冠統一の地・大田区体育館から、新たな歴史と時代を創る王者が誕生する事を大いに期待しています!」第16代、19代、25代 三冠ヘビー級王者・小橋建太