【追っかけ現地レポート】バックドロップ3連発→手四つ→オー! 諏訪魔が全日本を問う
11日、全日本プロレス後楽園ホール大会。札止め熱狂メインを制したのは宮原健斗だった。三冠王座初挑戦の青柳優馬をシャットダウンスープレックスホールドで下して、実に10度目の防衛を果たす。大台に乗せるのみならず、第32代王者・川田利明が持つ三冠最多防衛記録に並んだ。次期防衛戦に勝利すれば“単独”となる局面だが、ついにあの男が名乗りを上げた。
大会結果より。
■全日本プロレス 2020 EXCITE SERIES
日時:2月11日(火)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆1687人(超満員札止め)
[公式サイトより試合結果]<第1試合>
●ライジングHAYATO
佐藤嗣崇
大森北斗
(8分37秒 サドンデス→体固め)
JRクラトス
〇岡田佑介
佐藤光留<第2試合>
●花見達也
阿部史典
吉田綾斗
(5分19秒 ジャックハマー→体固め)
UTAMARO
イザナギ
〇ゼウス<第3試合/アジアタッグ選手権試合>
[挑戦者組] ●ブラックめんそーれ
大森隆男
(9分56秒 孤高の芸術→片エビ固め)
〇岩本煌史
ジェイク・リー
[第108代王者組] ※ジェイク&岩本が4度目の防衛に成功<第4試合>
●田村男児
TAJIRI
崔領二
ヨシタツ
(10分29秒 アルゼンチンバックブリーカー)
吉江豊
西村修
〇中西学
秋山準<第5試合/世界ジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者] ●フランシスコ・アキラ
(11分32秒 横須賀カッター→体固め)
〇横須賀ススム
[第52代王者] ※ススムが初防衛に成功<第6試合/世界タッグ選手権試合>
[挑戦者組] ●ルーカス・スティール
入江茂弘
(11分28秒 バックドロップ→体固め)
石川修司
〇諏訪魔
[第87代王者組] ※諏訪魔&石川が初防衛に成功<第7試合/三冠ヘビー級選手権試合>
[挑戦者] ●青柳優馬
(24分09秒 シャットダウンスープレックスホールド)
〇宮原健斗
[第62代王者] ※宮原が10度目の防衛に成功
ボクが会場で押さえたショットから。
プロ格DXから。
・ 2-11【全日本】宮原が12周年記念日に三冠V10で最多防衛タイ、諏訪魔が挑戦状「俺が止める」…プロレス格闘技DX
その言葉に応えたのが諏訪魔だった。宮原を上回る大歓声で迎えられると、「おい、宮原。その三冠防衛記録、これ以上更新させるわけにはいかない。俺がその記録をストップしてやる。俺に挑戦させろ。おい、宮原。どっちが全日本プロレスの象徴か? そして、全日本プロレスとは何なのか? それがわかる戦いをしたいと思う。答えを聞かせてくれ」と迫った。
【諏訪魔の話】
――ああいう言葉をかけられると、諏訪魔選手の登場を会場も期待していたのでは?▼諏訪魔「そう思っていただけたならありがたい。三冠の防衛記録をこれ以上塗りかえさせるわけにいかないんだよね。歴史ある全日本プロレスというのはあいつもわかっていると思うんだけど、まだだろうと。川田さんの持っている防衛記録、それを今、じゃああいつが塗りかえていいのかと。俺はまだ違うんじゃないかなと思うし。全日本プロレスが何なのかという、それがわかる戦いにしたいなと思ってますよ。俺もそれはありますね。まあ、宮原も、そりゃあいつは頑張ってるよ。頑張っているのはわかるんだよ。ただ、ここは全日本プロレスであり、全日本らしさというのは何のかなっていうのは本当によく俺も考えるしね。あいつだって考えていると思うんで。あいつは魅力という部分が強いのかもしれない。俺は強さをもっと追求したいし。強さと魅了する力だな。そういうものの対決になるのかな、なんて思っているんで。勝ちますよ、俺は。そして五冠。夢の五冠をもう一度達成してやる。そう思ってますよ。やりたいことがあるんで、俺には」
――チャンピオン・カーニバルも近いが?
▼諏訪魔「そうだね。チャンピオン・カーニバルの前にやりたいね。早く全日本プロレスに、PWFには決定していただきたいなと思います」
記者が聞かなかったのか、記事収録されなかっただけなのか。「バックドロップ3連発→手四つ→オー!」の意味を言葉にしなかった諏訪魔。
現在の全日本ファンに「わかる」ムーヴではなかったかもしれないが、「全日本プロレスが何なのかという、それがわかる戦いにしたい」を裏づけるような動き。諏訪魔がリスペクトする中央大学レスリング部の先輩であり、全日本プロレスのレジェンドであるジャンボ鶴田が確かに見えた。
ラストライドでフィニッシュしなかったことに珍しさを感じたが、何かを吹っ切るような豪快さ。こんな出来事があったことを伝えずして、大会レポートにはならないだろう。いや、これだけを伝えれば大会レポートとして十分にも思えるくらいだ。
言及しなかった諏訪魔のカッコよさ。何人が気づいただろうか? だからこそ・・・諏訪魔の言葉がもっと聞きたい!!
なお、諏訪魔はチャンピオンカーニバル前の挑戦を要望している。カーニバルの出場選手も大会中に発表となっている。
【全日本】D・スミスJr.初参戦、ノア・杉浦初出場 『2020 Champion Carnival』出場選手決定https://t.co/TE4ykWLwIp#ajpw #2020cc #noah_ghc #bjw #2AW pic.twitter.com/y1KR2fRSR4
— プロレス/格闘技DX編集部 (@PKDX) 2020年2月11日
プロ格DXより。
☆『2020 Champion Carnival』
▼宮原健斗(7年連続7度目の出場/2018年準優勝/2019年優勝/現三冠ヘビー級王者)
▼諏訪魔(4年連続15度目の出場/2008年優勝/2006、2012、2015年準優勝/現世界タッグ王者)
▼石川修司(4年連続4度目の出場/2017年優勝/現世界タッグ王者)
▼ゼウス(7年連続7度目の出場/2016年準優勝)
▼ヨシタツ(3年連続3度目の出場/現GAORA TV王者/現CPI王者)
▼ジェイク・リー(2年連続4度目の出場/2019年準優勝/現アジアタッグ王者)
▼野村直矢(5年連続5度目の出場)
▼青柳優馬(2年連続2度目の出場)
▼崔領二(5年連続5度目の出場)
▼KAI(2年ぶり4度目の出場/2013年準優勝)
▼吉田綾斗(初出場)
▼神谷英慶(4年ぶり2度目の出場)
▼入江茂弘(初出場/現OWE無差別級王者)
▼ギアニー・ヴァレッタ(2年連続2度目の出場)
▼ジョエル・レッドマン(2年連続2度目の出場)
▼ルーカス・スティール(初出場)
▼デイビーボーイ・スミスJr.(初出場)
▼杉浦貴(初出場/現GHCナショナル王者)[日程] ▼4/6(月)東京・後楽園ホール 18:30開始※開幕戦
▼4/11(土)岡山・おかやま未来ホール『佐藤光留デビュー20周年記念大会』18:00開始
▼4/12(日)アクロス福岡 イベントホール 17:00開始
▼4/13(月)熊本城ホール シビックホール『熊本城ホールプロレスこけら落とし』18:30開始
▼4/14(火)鹿児島オロシティーホール 18:30開始
▼4/16(木)広島マリーナホップ 19:00開始
▼4/17(金)大阪・アゼリア大正『?春のゼウス祭り?』18:30開始
▼4/18(土)エディオンアリーナ大阪 第2競技場 17:00開始
▼4/19(日)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール 18:00開始
▼4/21(火)福島・会津若松市文化センター 18:30開始
▼4/22(水)宮城・女川町生涯学習センター 18:30開始
▼4/23(木)宮城・仙台市宮城野区文化センター 19:00開始
▼4/25(土)北海道・ホテルエミシア札幌(新札幌) 17:00開始
▼4/26(日)北海道・ホテルエミシア札幌(新札幌) 14:00開始
▼4/29(水・祝)千葉・木更津市民会館(中ホール) 17:00開始
▼4/30(木)東京・後楽園ホール 18:30開始
▼5/4(月・祝)東京・後楽園ホール 18:30開始
▼5/5(火・祝)東京・後楽園ホール 11:30開始※優勝決定戦
吉田綾斗、入江茂弘、デイビーボーイ・スミスJr.、杉浦貴・・・熱い!!