今宵は“ジュリア様”「ドン引きしてんじゃねえ」 桜井麻衣に番外戦ノーザン
12日、マリーゴールドが『Marigold Summer Gold Shine2024』横浜市保土ケ谷公会堂大会を開催した。
ジュリア様・野崎様・CHIAKI様のトリオで激勝。いよいよ次戦は日本ラスト8・19後楽園
<第5試合/ジュリア・カウントダウン>
ジュリア&野崎渚&〇CHIAKI
21分59秒 フィッシャーマンズ・バスター→体固め
高橋奈七永&桜井麻衣&●石川奈青
写真データをふり返っていてあらためてゾクリ。試合後に桜井の張り手を食らうジュリア。表情を変えずに受けきっている。7月30日・後楽園での桜井の張り手には痛そうにしていた。この日のやりとりでは「終わり?」と桜井に問いかける。
これだけの短期間しか空いていないのに、ジュリアはラスト日本試合に向けてテンションを上げ、かつ桜井に対しても次のステップを求めるのだ。試合後のマイクやりとりで石川奈青についてのエピソードを入れてくるところもグッとくるではないか。
ジュリアは闘うことでマリーゴールド勢に伝えたいものがあるというが、伝えても伝えても、ジュリア本人はまた別の高みにたどり着いているようでもある。一挙手一投足に魂を込めるだけではなく、観客にも「おい、ドン引きしてんじゃねえぞ、お前ら」と投げかけた。だからこそ、美しい狂気は日本のワクにとどまらないし、マリーゴールドもまたジュリア不在という大きな宿題を背負おうとしている。
おパッションシスターズがポーズをとる。
ジュリアが入場。
ジュリアの指名によりCHIAKI様・ジュリア様・野崎様のトリオでの出陣となる。
CHIAKI様・ジュリア様・野崎様としての連係もピタリ。
CHIAKIが粘る石川をフィッシャーマンズ・バスターで下した。
ジュリア「おい、びっくりしたよ。おパッションシスターズ、めちゃくちゃ強いじゃん、おい」
奈七永「パッショーン!!」
ジュリア「何回もお返ししてやるよ、お前に。それから…おいCHIAKI、野崎渚。もっと早く2人に出会いたかったなぁ。勝ったなCHIAKI」
CHIAKI「オレもジュリア、もっともっと早く出会って、プロレスやりたかった。まだまだ教わりたかった。でも今日こうして、黒いこと(?)ができて、そして勝つことができてよかった。ありがとうジュリア」
野崎「ジュリア、まさかお前と組むとは本当に思ってなかったよ。でも今日どうでした? 最高でしたよね。まさかジュリアと闘うんじゃなくて組むなんて、このプロレス人生、思ってなかったし。だから人生って面白い、だからプロレスって面白いよな。残念ながら、私は8月19日はマリーゴールド出れないから、ジュリア今日でお別れです。ありがとうございました」
ジュリア「それからよ。石川、石川。お前はプロレスが好きか?」
石川「大好きだよ!!」
ジュリア「お前の思いの強さっていうのは、私がたまたまロッシー小川の家にいた時に、たまたま石川奈青がロッシーの家にいて、偶然が重なって、そこでさ『プロレスやらしてください』って頭下げてた姿見てさ、なんかお前のことだけは、他人事じゃいられないんだよな。お前がいろいろ苦労してきて、色々あって今ここに立ってる。プロレスラーはみんないろんな修羅場乗り越えて強くなっていくと思うんだけど、お前は本当に本当に強い女。そんじゃそこらのを超えるような強い女になるって私も思っているよ。だからだからさ、嫌にならずにプロレス大好きで居続けて、大好きなプロレス続けて続けて頑張って続けてたら、いつかお前は夢掴み取ることができると思うよ。諦めんなよ。信じてるぞ。石川奈青!!」
石川「(泣きながら)私は強いんです。だから、強いから、マリーゴールド、ジュリアがいなくなっても、石川、強い強い石川奈青がいるから。絶対に大丈夫なんです。青野未来とか高橋奈七永とか桜井麻衣じゃなくて石川もいるから、だからジュリアさん安心して世界でもっともっと輝いてください。マリーゴールドには石川がいます。強い強い石川が。ありがとうございました」
奈七永「石川、おいジュリアによ、2人でタッグのベルト巻いて届けようよ。見とけよテメエ。いつまでも上から目線でいいんじゃねえぞコラ。世界で揉まれて揉まれて苦しい思いして逃げて帰ってくんじゃねえぞ、絶対。わかったか」
ジュリア「安心しろ。私はな、アンタ、高橋奈七永にも、いつまでもいつまでも上から目線でいてやるよ」
桜井「そろそろ長い話、終わりにしていただいてよろしいでしょうか。おいジュリア、私はお前をぶっ潰すことだけ考えてきたよ。19日、後楽園ホールで、私はその目的を果たす。そしてあんたをぶっ潰してやる。そしてアメリカに向けての餞にしてやるよ。覚悟しておけ」
ジュリア「ジュリアの日本ラストマッチという、重い重いものを背負って、重みに苦しみながら、これからもお前はジュリアを背負ってプロレスやっていけばいいよ。覚悟あんだよな。ジュリアを一生背負ってけ」
桜井「お前こそ覚悟しておけ」
ここでジュリアが桜井と睨みあい。桜井がジュリアに張り手。無表情で受けるジュリア。
ジュリア「終わり?」仕返しは…ジュリアが桜井に番外戦ノーザンライトボム。
ジュリア「帰れー!!」
奈七永の肩を借りながら桜井が引き揚げる。視線は死んでいない。
ジュリア「(観客に)おい、ドン引きしてんじゃねえぞ、お前ら」
仕切り直し。
ジュリア「保土谷の諸君、ごきげんよう!! いよいよジュリアは、次回8月19日、後楽園ホールで日本のラストマッチ。今日はその最後の私が組んだパートナー、CHIAKI様、野崎様、そしてジュリア様。3人で締めたいと思います。皆さん準備はよろしいでしょうか? 諸君また会う日まで。アリベデルチ、またな!!」
(バックステージ)
ジュリア「ありがとうございました、保土谷大会~。CHIAKI、おいおい取ったのかよ。相手はおパッションシスターズやで。高橋奈七永がいるおパッションシスターズに、今日はCHIAKIが勝ちましたよ」
CHIAKI「なんだよ石川奈青。お前、オレに2回も負けてんだけど。どういうこと? 何よりジュリア、指名をもらって今日このスペシャルタッグだったんだけど、最後だって意識するとめっちゃ悲しい。悔しいのは正直なところだけど。でも、まあどんどん強くなって、今度はジュリアを迎え入れる。いつまでも待ってるし、早くCHIAKIが恋しくなって帰ってこれるように頑張っていくから。ジュリアまたよろしくお願いします」
ジュリア「お前はマジで野崎様にね、野崎様がついてんだから、ちょっと厳しく厳しくお願いします」
野崎「いいんだね、厳しくやっちゃって。オーケー、オーケー」
ジュリア「いいもの持ってるなっていうのは最初から思ってた。けど、なんか私はお前のこと物足りねえなってと思ってたからな。(単に)待ってんじゃねーぞおい。野崎様がスパルタで鍛えてくれるでしょう」
野崎「ビシバシやるから。成長したCHIAKIを楽しみにしとけ」
ジュリア「本当に今日、私のわがまま、いやこの3人並んだらもしかしたらかっこいいんじゃないかな、なんてずーっと、ずーっと思ってて、ずっとずっとここに入ってみたいなって思ってた。希望が今日叶ったんでね。叶ったんでね。無事勝ててよかったし、次何より。8月19 日、私の後楽園ホール、最後の試合なので日本で。桜井、今日は私の気迫にちょっと負けてたんじゃないの。まだまだ足んねんだよ、足んねんだよ、お前は。気持ちはわかるよ。気持ちはわかるけどね。もっとそれ見してこいや。じゃないと私、お前が最後で後悔しちゃうかもしれないな。そんなのよしてね。やだったら今でも、対戦相手変えたっていいんだぜ、桜井。8月19日、楽しみにしてるよ。アリベデルチ、またな!!」
(大会結果)マリーゴールド Marigold Summer Gold Shine2024 8月12日(月休)横浜市保土ケ谷公会堂
■マリーゴールド Marigold Summer Gold Shine2024
日時:8月12日(月休)13:00
会場:神奈川県・横浜市保土ケ谷公会堂 観衆373人(主催者発表)
<第1試合>
〇翔月なつみ
5分52秒 回転十字固め
●マイラ・グレース
受ける側の翔月の懐の深さなのだろうか。いつもよりもマイラがスムーズに技を出し、感情もぶつけていたように感じた。それでいて、翔月はマイラの前のめりさをもて遊ぶように料理してみせた。
<第2試合>
●田中きずな
6分9秒 ドリル・ア・ホール・パイルドライバー→片エビ固め
〇ボジラ
小よく大を制すには至らずとも、テコの原理やコーナー利用、フェイントなどあらゆる手段で仕掛けていった田中。試合によっては技の精度に課題があるが、この日は頼もしさを感じさせる試合運び。ポテンシャルを見せつけた好試合だった。ボジラのパイルドライバーに田中の髪が逆立つ。
<第3試合>
天麗皇希&〇後藤智香
9分32秒 チョークスラム→片エビ固め
弓月&●南小桃
ビジュアル系と思いきや、後藤が元気で気性の荒さもある。試合後にも弓月に食ってかかり、リーグ戦での戦績で上回ることを宣言していた。
ツインタワーズとして勝利し、愛らしい表情で観客を魅了した。
<第4試合>
〇林下詩美&MIRAI
13分4秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
青野未来&●松井珠紗
ファン有志により、林下デビュー6周年うちわが配られ、客席が赤く染まった。
絶対に食らいたくない串刺しドロップキック。リングサイドの迫力を読者におすそ分け。
ミサイルキックで3カウントを奪えず、松井のカワイイ顔に闘志が宿る。近い将来のタイトル奪取を予感させる。
MIRAIのラリアット→林下のジャーマンという豪華リレーで決着。
<第5試合/ジュリア・カウントダウン>
ジュリア&野崎渚&〇CHIAKI
21分59秒 フィッシャーマンズ・バスター→体固め
高橋奈七永&桜井麻衣&●石川奈青
(ジュリア日本ラストマッチ)8/19(月)18:30〜 Marigold Summer Gold Shine2024 後楽園ホール
▼8/19(月)18:30〜 Marigold Summer Gold Shine2024 後楽園ホール(東京)
(ジュリア・カウントダウン)ジュリアvs.桜井麻衣
◆ユナイテッド・ナショナル選手権試合
〈初代王者〉青野未来vs 〈挑戦者〉天麗皇希
※青野未来が初防衛戦