内藤がG1決勝でオカダとライバル対決 2度手術の右目をファンが心配
12日、新日本プロレスが『G1 CLIMAX 33』両国国技館大会を開催した。真夏の祭典G1は決勝トーナメントにおける準決勝がラインナップされた。
オカダがEVILのヒール殺法をくぐり抜けて決勝進出。史上初3連覇(5度目制覇)に王手
<第7試合/『G1 CLIMAX 33』準決勝>
〇オカダ・カズチカ
18分08秒 レインメーカー→片エビ固め
●EVIL
※オカダが優勝決定戦進出
フィニッシャーであるEVILを食らった際には、会場がオカダの敗北を覚悟した。カウント2でのキックアウトにEVILがこの表情。この後にオカダはお株を奪う“逆EVIL”を繰り出す。
勝利への流れをたぐり寄せた感が両国に充満した中でオカダがレインメーカー。いつも以上に輪をかけて“トドメを刺す”という言葉がハマって見えた。
HOUSE OF TORTURE勢の度重なる介入はナカナカのスペシャル版で展開された。バッドエンドか、勧善懲悪のワンダーランドか。
いや、どちらでもなかったんじゃないか。観客が見守る中でオカダがEVILでマットに突き刺さる。最後の最後でシリアスな展開を創出したうえで逆EVIL→レインメーカー。ダメージ深くコメントできずに引き揚げていくオカダもまた味わい深かった。これがG1クライマックス3連覇を目指すレスラーの引き出しというものだろう。
内藤が“昨年G1準決勝リベンジ”でオスプレイ破る。6年ぶり3度目制覇に王手
<第8試合/『G1 CLIMAX 33』準決勝>
〇内藤哲也
29分58秒 デスティーノ→エビ固め
●ウィル・オスプレイ
※内藤が優勝決定戦進出
内藤がオスプレイに理詰めの肩攻め。グラウンドでもエプロンでも徹底されていく。
コンディションの良好ぶりを感じさせた、ここ一番のスターダストプレス発射(右ヒザが良好ではない内藤にとってはリスクあり)。オスプレイがかわす。
ところが徐々に風向きが変わる。オスプレイのスーパーキックを何度も被弾。
ヒドゥン・ブレイドはヒジ直撃こそ内藤が免れているが、脳を揺らすほどの破壊力を伴って2度。
オスプレイのフィニッシャーがオンパレ。オスカッター、そしてここのところ使い始めたリープ・オブ・フェイト(回転式セントーン)。
それでも内藤はオスプレイの仕掛けをデスティーノ要領で切り返し、正調デスティーノでフィニッシュした。
試合直後。まるで「この目よ決勝まで持ってくれ」と言ってるかのように。
アクロバティックな大技、あるいは破壊力のある打撃。オスプレイのバリエーションは内藤のコンディションを狂わせるだけのものがある。試合中に首を振って目の様子を確認するようなシーン、よろけてしまうシーン。ダウンカウントも取られたが、どこかで試合が止められてしまうのではというほどの危機感が漂った。SNSでも目の心配をするファンの声が。
内藤は2019年11月、2022年5月の2度に渡って「右目上斜筋麻痺」で手術をしてている。最初の手術の際にコメントとして出た「ロープが6本にみえるし、2階席と3階席が重なってみえる。それでずっとやっていた」はショックな告白だった。2度目の際には「俺は右目を2回、右ヒザを2回、公表してないけど、それ以外にも2回、計6回手術しているわけで。手術すれば回復はする、でも、残念ながら元通りに戻ることは絶対にありえない」との言い回し。手術しても順風ではないことは明らかだった。
試合中にどのような状態になっていたかは定かではないし、この点についての本人コメントは出なかった。だけれども“技を食らってのダメージ”とは違う状態に陥っていた可能性もある。
[もうダメだと思って諦めてもおかしくなかった 心折れて仕方ない状況あった いやぁよく戻った すごいわ]
もうダメだと思って諦めてもおかしくなかった
心折れて仕方ない状況あった
いやぁよく戻った
すごいわ pic.twitter.com/yFB7GeRGty
— 🇮🇹ミラノコレクションA.T.🇯🇵 (@milano_c_at) August 12, 2023
躊躇なく技を仕掛けて追い込むオスプレイのプロ意識も称えたい。それを乗り越えて、内藤が決勝進出。
セミもメインも好試合だった。今回はAブロックの新世代勢が決勝トーナメント進出ならずだったが、内藤とオカダが“現世代の煌めき”を見せつけた両国初日ともなった。その煌めきは終盤に差しかかりつつある可能性もあり、だからこそ絶対に見届けなければならない。G1は2人によるライバル対決で千秋楽を迎える。
【8月13日(日) 15時~両国大会の“全対戦カード”が決定!】
・メインは『G1』優勝決定戦、オカダvs内藤!
・セミは、SSANADAとEVILが8人タッグで激突!
・L・I・JvsUNITED EMPIRE!
・G.o.D&ファンタズモとBULLET CLUBが激突!詳細https://t.co/oFUAKEixgg#G1FINAL #njpw pic.twitter.com/v78K7sqsb2
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 13, 2023
(速報再掲)新日本プロレス ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33 8月12日(土)両国国技館
■ 新日本プロレス ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33
日時:8月12日(土)17:00
会場:東京・両国国技館 観衆6579人(主催者発表)
劇場鑑賞券出てます🎟
10月6日(金)ギャガ配給にて全国公開 ドキュメンタリー映画『アントニオ猪木をさがして』出演:アントニオ猪木#アントニオ猪木 #アントニオ猪木をさがして #G1CLIMAX33 #njpw 両国 pic.twitter.com/ibBmSDrVNz
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4年ぶり声出しG1、いよいよファイナル2日間へ。しっかり入ってる、全席開放。#G1CLIMAX33 #njpw 両国 pic.twitter.com/Id5SePnRFq
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<第0試合/CSテレ朝チャンネル Presents ヤングライオン THREE CONSECUTIVE BATTLE(5分1本勝負)>※16:30試合開始予定
〇ボルチン・オレッグ
3分10秒 カミカゼ→片エビ固め
●大岩陵平
※ボルチンが3連勝(中島佑斗、オスカー・ロイベ、大岩陵平)達成、NJPW WORLD認定TV王座への挑戦権奪取ならびにCSテレ朝チャンネルより焼肉券20万円分が与えられた
0 #G1CLIMAX33 #njpw THREE CONSECUTIVE BATTLE
02:50○オレッグ●中島佑斗
02:02○オレッグ●オスカー・ロイベ
03:10○オレッグ●大岩陵平
ボルチン・オレッグが3選手とそれぞれシングル。最後は大岩の逆エビを何度も腕立て、渾身ブレイクからの前方への投げ、同じフィニッシュで3連勝。 pic.twitter.com/nZ2WjjP1QY
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<第1試合>
マスター・ワト
●天山広吉
10分57秒 変型シャイニング・ウィザード→片エビ固め
HAYATA
〇清宮海斗
最初に清宮のテーマ、次に天山のテーマという第1試合だぞ、両国。
キヨミヤコールを遥かに凌駕するテンザンコール!#G1CLIMAX33 #njpw 両国 pic.twitter.com/03h0EKcolh
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マスター・ワト
●天山広吉
(1/20)
HAYATA
○清宮海斗HAYATAが逆モンゴリアンできっちりブーイングを引き出す。ダッシュ力が落ちていた天山だが、モンゴリアンからアナコンダバイスまで繰り出す。しかし10:57清宮がシャイニング勝利。天山、最後はノア勢を称えた。 pic.twitter.com/1G86mDiOa1
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<第2試合>
●本間朋晃
海野翔太
10分18秒 コブラツイスト
〇成田蓮
鈴木みのる
●本間朋晃
海野翔太
(1/20)
○成田蓮
鈴木みのる粘る本間が小コケシやコケシロケットを成功させるが、10:18リング内外のコブラツイストで仕留められてしまう。 pic.twitter.com/y9Cb16RJ7E
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<第3試合>
YOH
矢野通
●真壁刀義
YOSHI-HASHI
後藤洋央紀
10分48秒 INTO OBLIVION→片エビ固め
ゲイブ・キッド
アレックス・コグリン
チェーズ・オーエンズ
KENTA
〇デビッド・フィンレー
YOH
矢野通
●真壁刀義
YOSHI-HASHI
後藤洋央紀
(1/20)
ゲイブ・キッド
アレックス・コグリン
チェーズ・オーエンズ
KENTA
○デビッド・フィンレー真壁奮闘もG1でヒール味を増したゲイブらが立ちはだかり10:48フィンレー勝利。バレクラは気勢を上げた。 pic.twitter.com/mxbuLB15c9
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<第4試合>
●BUSHI
辻陽太
鷹木信悟
10分57秒 アルティマ
〇HENARE
グレート-O-カーン
ジェフ・コブ
●BUSHI
辻陽太
鷹木信悟
(1/30)
○HENARE
グレート-O-カーン
ジェフ・コブコブが独壇場となり、鷹木はキタキタキタキターッが精一杯。最後はつかまったBUSHIが10:57HENAREのフルネルソンにギブアップ。なぜかオーカーンと辻󠄀がお互いの髪を手にアピールしていた。 pic.twitter.com/Md8qRiXYpK
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<第5試合>
田口隆祐
〇エディ・キングストン
石井智宏
棚橋弘至
11分40秒 バックフィスト・トゥ・ザ・フューチャー→エビ固め
●藤田晃生
シェイン・ヘイスト
マイキー・ニコルス
ザック・セイバーJr.
田口隆祐
○エディ・キングストン
石井智宏
棚橋弘至
(1/30)
●藤田晃生
シェイン・ヘイスト
マイキー・ニコルス
ザック・セイバーJr.田口ケツムーヴを棚橋が継承?
11:40裏拳でキングストン勝利。HENAREが宣戦布告、ヘナーレコールも発生。 pic.twitter.com/0WKyKE5w9B
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<第6試合>
●TAKAみちのく
DOUKI
金丸義信
タイチ
SANADA
11分56秒 体固め
〇邪道
エル・ファンタズモ
ヒクレオ
タンガ・ロア
タマ・トンガ
●TAKAみちのく
DOUKI
金丸義信
タイチ
SANADA
(1/30)
○邪道
エル・ファンタズモ
ヒクレオ
タンガ・ロア
タマ・トンガDOUKIとヒクレオの超身長差対決が実現。11:56ヒクレオのチョークスラムがTAKAみちのくに決まり邪道がカバー。
フィンレー(中央)含むバレクラが対戦表明。 pic.twitter.com/FbU4DfwTiM
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<第7試合/『G1 CLIMAX 33』準決勝>
〇オカダ・カズチカ
18分08秒 レインメーカー→片エビ固め
●EVIL
※オカダが優勝決定戦進出
準決勝、この展開。
つづく。#G1CLIMAX33 #njpw 両国 pic.twitter.com/2YEdcWdKWs
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7 #G1CLIMAX33 準決勝 #njpw
○オカダ・カズチカ
(1/無)
●EVILオカダがEVILのEVILをカウント2でキックアウト。逆EVILからのレインメーカー。
18:08オカダがEVILのヒール殺法をくぐり抜けて決勝進出。史上初3連覇(5度目制覇)に王手となった。 pic.twitter.com/FrHF8XzRtf
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<第8試合/『G1 CLIMAX 33』準決勝>
〇内藤哲也
29分58秒 デスティーノ→エビ固め
●ウィル・オスプレイ
※内藤が優勝決定戦進出
メインは19:40ゴング。
つづく。#G1CLIMAX33 #njpw 両国 pic.twitter.com/4k4gaQ8zhO
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8 #G1CLIMAX33 準決勝 #njpw
内藤哲也
(1/無)
ウィル・オスプレイ内藤はオスプレイの肩に照準で試合を進める。それをオスプレイは遮断にかかる。
つづく。 pic.twitter.com/7YzaFx0Bjr
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8 #G1CLIMAX33 準決勝 #njpw
○内藤哲也
(1/無)
●ウィル・オスプレイ内藤はスターダストプレスを自爆。体力オバケのオスプレイとゾンビ内藤の一戦となったが、29:58内藤が粘りに粘り熱闘を制す。
内藤が“昨年G1準決勝リベンジ”でオスプレイ破る。6年ぶり3度目制覇に王手となった。デハポン締め。 pic.twitter.com/ECCq3ef2FW
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終盤にダウンを取られ、レフェリーにすがりつかんばかりにカウント9で立ち上がった内藤。オスプレイの技をデスティーノの要領で切り返してから、満を持しての正調デスティーノ。両国がワン・ツー・スリーを大合唱だ。
マイクで明日の決勝に触れた内藤「オカダ・カズチカか内藤哲也か、その答えはもちろん、トランキーロ、あっせんなよ!」試合後ではあるが声は力強い。
メンバー入れ替わりの影響か、デハポン中にリズムが狂って、内藤「もう1回やりましょうか」というハプニング。観客は大ナイトーコールで呼応し、4年ぶり声出しG1の準決勝でのデハポン締めとなっている。