オカダ・カズチカが“2冠”達成! 4年ぶり4度目「MVP」と6年連続7度目「ベストバウト」獲得 2019年度東スポプロレス大賞
2019年度東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」選考会が10日に行われたが、その結果が判明した。
2019年度プロレス大賞は?
▽最優秀選手賞(MVP) オカダ・カズチカ(新日本プロレス)
Kazuchika Okada▽年間最高試合(Best Bout) 〇オカダ・カズチカvs.SANADA●(10・14両国国技館、IWGPヘビー級選手権)
Kazuchika Okada vs. SANADA October 14 Ryogoku▽最優秀タッグチーム賞(Best Tag) 諏訪魔&石川修司(ともに全日本プロレス)
Suwama & Shuji Ishikawa▽殊勲賞(The outstanding performance award) 宮原健斗(全日本プロレス)
Kento Miyahara▽敢闘賞(Fighting-spirit award) 清宮海斗(プロレスリング・ノア)
Kaito kiyomiya▽技能賞(Skill award) 飯伏幸太(新日本プロレス)
Kota Ibushi▽新人賞(New face award) ストロングマシーン・J(ドラゴンゲート)
Strong Machines J▽女子プロレス大賞(Women’s Pro Wrestling Award) 岩谷麻優(スターダム)
Mayu Iwatani
2冠がかかる東京ドーム大会2連戦を前に、オカダ・カズチカがプロレス大賞で“2冠”を達成した。4年ぶり4度目「MVP」と6年連続7度目「ベストバウト」を獲得。MVP獲得にあたっては、春にニュージャパンカップ制覇、そのあとニューヨークMSGで王座奪還という道のりとメディア露出による貢献が評価された。
これにより新日本プロレスからのMVPは9年連続。新日本プロレスからのベストバウトは4年連続(ただし新日本選手が絡んだ試合も含めると10年連続)となった。
※最近のMVP&ベストバウト(2018年度まで)。
MVP候補に挙がったのはオカダ、飯伏幸太、ウィル・オスプレイ、ジェイ・ホワイト、宮原健斗の5人。22人の審査員投票では、15票獲得のオカダが宮原(4票)・飯伏(3票)を圧倒している。
各賞では、世界最強タッグを制した暴走大巨人が最優秀タッグ、三冠ヘビー級王者・宮原が殊勲賞、GHCヘビー級王者・清宮海斗が敢闘賞、G1クライマックス覇者の飯伏が技能賞獲得となった。
歴代MVP獲得数では、オカダが2位タイとなった。
アントニオ猪木 6回
天龍源一郎 4回
武藤敬司 4回
棚橋弘至 4回
オカダ・カズチカ 4回
ボクとしてはオカダのMVPは納得だが、各選考に対しては議論百出だろう。プロレスファンのSNSが騒がしくなる日がスタートした。
※7:10追記
6:00に情報解禁となりました。追加情報をまとめます。授賞式は来年1月16日に都内のホテルにて。
東スポによる各賞記事。
・ 【プロレス大賞】オカダ・カズチカ 貫禄のMVP&ベストバウト2冠「五輪に負けないぐらい盛り上げたい」(東スポWeb) – Yahoo!ニュース
4年ぶりの受賞にオカダは「一昨年も一年中、防衛しても取れなかったですし、去年もV12を達成しても取れなかったんで。『これは一体、どうやったら取ることができるのかな』『これ以上、上がないことをやってきてしまったんじゃないかな』と思ったんですけど」と苦笑交じりに苦悩を吐露した。
それでも「猪木さんが6回ですか? 次5回目はボクは何をして取ればいいのかまったく分からないですけども、取れるように20年もしっかりやっていきたいと思います」と、いつものオカダらしい言い回しでさらなる飛躍を誓った。
さらにSANADAとのIWGP戦でベストバウトも獲得した。同賞はなんと前人未到の6年連続受賞。これは歴代3位の記録で、天龍の持つ最多記録「9」にあと2に迫った。
「あと2回(MVPと)ダブル受賞すれば(猪木と天龍)どちらにも追いつくということで…。(IWGPヘビー、インターコンチネンタルよりも)お先に2冠達成しましたので、次はベルトの方を目指していきたいなと思います」と、来年1月4、5日東京ドーム大会のダブル選手権試合での必勝を誓った。
プロレス界不動の顔として果たさなければならない公約もある。東京ドーム大会の超満員だ。「超満員が4万3000人らしいので。2日とも4万3000人しっかり入れて勝って、2020年は(東京)五輪があるので。五輪に負けないぐらい、また来年もプロレスをたくさん盛り上げたいなと思います」と胸を張ったオカダ。レインメーカーが降らせるカネの雨はまだまだやむ気配がない。
・ 【プロレス大賞】諏訪魔&石川が史上初3年連続ベストタッグ 来年のテーマは「スキャンダラス&越境」(東スポWeb) – Yahoo!ニュース
・ 【プロレス大賞】3冠王者・宮原健斗 2度目の殊勲賞に「満足とは表現したくない」(東スポWeb) – Yahoo!ニュース
・ 【プロレス大賞】GHC王者・清宮海斗が敢闘賞「感無量です」(東スポWeb) – Yahoo!ニュース
・ 【プロレス大賞】飯伏幸太 10年ぶり技能賞に「何が評価されたのか分かりませんが…」(東スポWeb) – Yahoo!ニュース
・ 【プロレス大賞】新人賞はストロングマシーン・J「ドラゲーをもっと外に発信する」(東スポWeb) – Yahoo!ニュース
・ 【プロレス大賞】女子プロレス大賞の岩谷麻優「女子プロ界のアイコンになります!」(東スポWeb) – Yahoo!ニュース
最多受賞団体の新日本プロレス。
・ オカダ・カズチカが4年ぶり4度目、令和初の『プロレス大賞』MVPを受賞!SANADA戦でベストバウトも獲得し“2冠”達成! 飯伏幸太は技能賞! | 新日本プロレスリング
オカダ・カズチカが4年ぶり4度目、令和初の『プロレス大賞』MVPを受賞!
SANADA戦(10.14両国)でベストバウトも獲得し“2冠”達成!
飯伏幸太は技能賞!!https://t.co/OwIO3I47NR#プロレス大賞 #njpw #オカダ・カズチカ pic.twitter.com/f5W2uUjdKg
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2019年12月10日
選考委員による詳細&選考経過解説。
2019年度プロレス大賞の発表です。多くの候補が挙がったベストバウト以外はひとつの賞につき1ツイートでお届けします。なお()内、もしくは=の数字は票数。22人の選考委員が選出した今年の日本プロレス界の顔を次々にアップします!
【MVP】オカダ・カズチカ(15)。その他は宮原健斗(4)、飯伏幸太(3)。ウィル・オスプレイ、ジェイ・ホワイトもノミネートされた。IWGP王者として業界の盟主・新日本をリード、さらに海外での活躍、他のメディアでの活躍などにより通算4回目の受賞。
【ベストバウト①】今年4回行われたオカダ―SANADAの中で5・4福岡のIWGP戦、SANADAが初めて勝った8・3大阪のG1公式戦、10・14両国のIWGPの3試合がノミネートされた。その他、1・4東京ドームの棚橋vsケニー・オメガ(続く)
【ベストバウト②】2・19両国の馬場追善興行の棚橋&ヨシタツvs宮原&関本、3・19後楽園の宮原vs野村の三冠戦、6・5両国のオスプレイvs鷹木のジュニア決勝、8・24後楽園の関本vsエルガン、11・2両国から丸藤vsムタと清宮vs拳王のGHC戦(続く)
【ベストバウト③】投票の結果、8・3大阪と10・14両国のオカダvsSANADAの同一カードによる決選投票となり、8・3大阪=10、10・14両国=12の僅差で10・14両国に決定。同一カードによる決選投票は97年度の三沢―小橋以来である。
【最優秀タッグ】=諏訪魔&石川 その他はEVIL&SANADA、Eita&ビッグR清水、杉浦軍、岡林&入江、小林軍団、女子から橋本千紘&優宇のチーム200キロが挙がり、決選投票で諏訪魔&石川=16、EVIL&SANADA=6。暴走大巨人が3年連続受賞。
【殊勲賞】宮原健斗(14) その他、清宮海斗(4)、飯伏幸太(4)。1年間、三冠王者としてジェイクや野村などの新世代を引っ張り上げるなど、全日本を牽引した力量、スポーツ・ミュージカルに出演してプロレスラーの強さを表現するなどの活動も評価された。
【敢闘賞】清宮海斗 その他、Ben―K、鷹木信悟、藤田和之がノミネートされ、決選投票で清宮=12、Ben-K=6、鷹木=10。23歳、キャリア4年弱ながら先輩相手にGHC王座を1年間守り続け、若きエースとして新生ノアをリードした清宮が2年連続受賞。
【技能賞】飯伏幸太 その他、SANADA、オスプレイ、Ben-K、竹下幸之介、橋本大地の名前が挙がった。決選投票の結果は飯伏=13、Ben-K=9。新日本所属となって業界全体を盛り上げるという自覚が生まれ、G1優勝も果たした飯伏が09年以来の技能賞。
【新人賞】ストロングマシーン・J(15)。その他、青木優也(3)、稲村愛輝(2)、宮脇純太(1)、海野翔太(1)。4月にデビューし、7月にトライアングル王座を獲得して無敗記録を続けているという実績もあるが、プロレスラーとしての資質、可能性が買われての受賞。
【女子プロレス大賞】岩谷麻優 その他、橋本千紘、Sareee、里歩、朱崇花が挙がり、決選投票で岩谷=12、橋本=10。紫雷イオがWWEに転出した後のスターダムを支え、新日本のMSG大会にも出場。今後のスターダム新体制での活躍への期待も含めての初受賞。
【功労賞】青木篤志さん 5月20日に世界ジュニア級王者になりながら。6月3日に交通事故により41歳の若さで急逝した青木さんは、個人の活躍だけでなく、秋山準の参謀となり、現在の全日本の新世代を育成した功労者。選考委員の総意で功労賞を贈ります。
【レスリング特別表彰】カザフスタン世界選手権で優勝した川井梨沙子(57キロ級)、文田健一郎(グレコ60キロ級)、太田忍(グレコ63キロ級)
【ベストバウト】
ノミネートされた10試合の中から◼️10.14 新日本 両国 IWGPヘビー
オカダ選手vs SANADA選手に決定(経緯をまとめました) pic.twitter.com/fTGvxSIRTw
— 元井美貴 Miki Motoi (@motoimiki) 2019年12月10日
ベストバウト候補には、今年4度行われたオカダvs.SANADAのうち3試合がラインナップ。しかも、このカード同士の決選投票を経て決定となっている。功労賞に青木篤志。