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KENTA「主力として結果を」ノア再入団 新日本から国内他団体移籍の新鮮さ
SNSにプロレスファンからの歓迎ムードが充満した。13日、KENTAが都内での緊急記者会見に出席し、ノアへの入団を発表している。一夜明けでふり返ってみたい。
「心残りに決着を」とも…生き様を被らせた決断。25周年イヤーのノアに大きな話題
ノア元日・日本武道館大会に参戦し、新日本プロレス1・6大田区大会では「またどこかで会おうな、バイバイ」との言葉を残していたKENTA。新日本からの“離脱”ならびにノア“継続参戦”は予想されたが、「入団」という枠組みで発表されたことにインパクトがあった。
KENTAにとってノアが古巣であり、ここのところ新日本でタイトル戦線にはいなかったという背景はある。しかし、ここ数年内でノアと契約した武藤敬司や藤田和之のような“元新日本選手の入団”ではない。インターバルのない移籍(前年まで新日本契約)は新鮮で、ノアの勢いを感じさせずにはいられない。
AEW・WWEへの転出のようなお別れ感もなく、いっそうの国内での活躍が見込まれる点も受け止めやすい。
再入団理由としてはふたつ。「主力として結果を」と「心残りに決着を」が印象に残る。
来年のイッテンヨンで引退する新日本の棚橋弘至が「チャンピオンベルトを目指さなくなったときが、引退するとき」とよく言う。KENTAも会見で「もちろんタイトルに絡んでいきたい」「自分も主力としてしっかり結果を残したい」との言い回しで意思表明をした。
さらには「(ノアにあたたかく)送り出してもらったことに対して、なかなかその期待に応えられなかったっていうことの心残り…その気持ちに決着をつけたい」とも口にした。
より表舞台で。より期待される場所で。この生き様を被らせた決断が胸を打った会見だった。25周年イヤーのノアに大きな話題だ。
会見の模様(抜粋/言い回しは公式から)
丸藤副社長「本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。今日の会見としては、KENTA選手がプロレスリング・ノアと正式に契約し、所属選手として再び入団していただく形になりました。あと個人としてはNOAHが25周年ということで今、若い選手がひじょうに台頭してきている中で、キャリアと経験が豊富な彼が戻ってきてくれるのはありがたいことですし、まだ隣に立つのか、また試合をするのか分かりませんが、素晴らしい刺激が戻ってきたとうれしく思っています。僕からは以上です」
KENTA「KENTAです。2014年にNOAHを退団してから約11年が経って、またこうして迎え入れてもらえたこと、本当に幸せに思います。自分が持っているものすべて出して、少しでも力になれるように全力でやりたいと思ってます」
質疑応答
――11年ぶりにNOAHに再入団しようと思った理由と、その経緯をあらためて?
KENTA「約11年前、NOAHを退団して、WWEに挑戦して、そういう経緯もあった中で、自分の中でどっか気持ちの中で常に、またプロレスリング・ノアという名前のもとでプロレスをしたいという気持ちはどこか常に自分の中にあったんですけども。自分から出ていったということもあり、なかなかそれを自分の口から公の場で発言することはできなかったんですけど。去年末、拳王とのやり取りもあり、またNOAHに参戦する機会がある中で、やるんであれば、また所属として、というような気持ちになり、そういう流れというか、そういうふうにもなって、またこうして今回こういう形で受け入れてもらったこと、またこういう場を設けてもらえたことをうれしく思いますし。さっきも言ったんですけど、本当にすべて出して、今この勢いあるプロレスリング・ノアに自分が入ることでさらに何か力になれるように精いっぱいやりたいなと思ってます」
――11年前は、NOAHを再び引き上げたいという思い半ばで自身の夢を追いかけたが、NOAHに対する心残りはあった?
KENTA「そうですね。そういう気持ちも多少ありましたけど、それは僕自身の問題なので、それをどうするかというのも僕自身の今後にあると思うし。それ以上に前回、おととい後楽園ホール、その時以来、後楽園で試合して、僕が退団するとき最後の試合の後楽園ホールの時の空気、送り出してもらったお客さんの雰囲気というのがやっぱり僕の中では忘れられないというか常にあって。その送り出してもらったことに対して、なかなかその期待に応えられなかったっていうことの心残りっていうか、個人的にはそっちの方が多くて。それをまたこうしてプロレスリング・ノアに戻してもらえたことで、自分の中でそこに決着をつけたい、その気持ちに決着をつけたいと思ってるし、それをつけるためにはやっぱりもう一回、さらにこの勢いに乗るプロレスリング・ノアにもう一つ力、勢い、もう一歩になれればと思ってます」
――入団してこれからNOAHの大会に参戦する中で目標はどこに置く?
KENTA「もちろんタイトルに絡んでいきたいという気持ちはあります。若手の底上げみたいな、そういう気持ちばかりではなくて、やっぱり自分も主力としてしっかり結果を残したいと思ってここにいるんで、そういう気持ちですね」
――現在のNOAHの選手で戦ってみたい選手は?
KENTA「やっぱり今でいえばOZAWAじゃないですか」
――NOAHに骨をうずめる意識はある?
KENTA「もちろん、そのつもりで今この場にいます」
フォトセッションの裏トークにもKENTAらしさ「野球とかサッカーのユニフォームでやるやつ?」
緊急記者会見の配信ではBGMで音声が出ていなかったシーン。フォトセッションの裏トークにもKENTAらしさとなった。できる限りの文字起こしを試みる。
ノアのジャージは会見の絵づくりのための緊急策? それとも何かの意味があった? “くたびれたジャージ”が用意された。
丸藤がノアのジャージを着せようとする。
KENTA「いや、スーツの上から! いやもうやめて! 脱ぐから。脱いで着るもんでしょ! いやいやいやちょっと…(ジャージを着ながら)こういうときって新品じゃないの? だいぶ色褪せてるけど」
丸藤「たぶんこういうとき渡すためにずっと取ってた」
KENTA「ああ、だから色が。(カメラに)どういうポーズ取ればいいの。着た方がいい? (撮られながら)野球とかサッカーのユニフォームでやるやつ(になってる)? こんなくたびれたジャージで」
丸藤「プロ野球みたいなね」
KENTA「白じゃけてますけどこれ?」
丸藤「(ノアに)戻って来るできるのが遅かったんじゃね? 毛玉すごっ」
拳王とのケンケンタッグ(仮)で連日出場 対戦カード決定分
拳王との関係性は継続としたものの、タッグ名のダサさをKENTAは指摘した。決定分カードはケンケンタッグ(仮)での出陣となる。
NOAH Jr. TAG LEAGUE 2025
2月15日(土)開始:16:30 開場:15:45 会場:神奈川・横浜ラジアントホール
[https://www.noah.co.jp/news/6681/]
WRESTLE UNIVERSE にて生配信
<第6試合・タッグマッチ>
拳王 KENTA
VS
マサ北宮 佐々木憂流迦
NOAH Jr. TAG LEAGUE 2025
2月20日(木)開始:18:30 開場:17:30 会場:福岡・アクロス福岡イベントホール
WRESTLE UNIVERSE にて生配信
[https://www.noah.co.jp/news/6682/]
<第5試合・タッグマッチ>
拳王 KENTA
VS
モハメド ヨネ アンソニー・グリーン
NOAH Jr. TAG LEAGUE 2025
2月21日(金)開始:18:30 開場:17:30 会場:熊本・熊本城ホールシビックホール
WRESTLE UNIVERSE にて生配信
[https://www.noah.co.jp/news/6683/]
<第6試合・タッグマッチ>
拳王 KENTA
VS
清宮海斗 カイ・フジムラ(ALL REBELLION)
NOAH Jr. TAG LEAGUE 2025
2月22日(土)開始:18:00 開場:17:00 会場:広島・広島産業会館 東展示館
[https://www.noah.co.jp/news/6684/]
<第4試合・タッグマッチ>
拳王 KENTA
VS
マサ北宮 モハメド ヨネ
プロレスリング・ノア25周年記念大会 ABEMA presents MEMORIAL VOYAGE 2025 in YOKOHAMA ~NOAH Jr. TAG LEAGUE 2025~
3月2日(日)開始:15:00 開場:13:30 会場:神奈川・横浜武道館
ABEMAにて生配信
[https://www.noah.co.jp/news/6685/]
<タッグマッチ>
拳王 KENTA
VS
藤田和之 佐々木憂流迦