中野たむを信じて明日に輝け 白ベルト奪取で武道館メインに名を刻む
いよいよ中野がメインへ ワンダー・オブ・スターダム選手権
ついにこの時が。ベルト返還ならびに記念撮影。
選手コールを受ける中野たむ。
お互いの意思を確認するかのように髪を掴み合う。
リング内にとどまらない2人の闘い。ジュリアによるテーブルクラッシュ。
中野としてもコズエンとしても外せない攻撃ムーヴ。コズエンとしての連係もあるが、今夜は一人で全身全霊のロケット発射!!
ジュリアが中野を強くする。写真には収められなかったが、ジュリアのグロリアスドライバー狙いをデスティーノ(リバースDDT)で返す場面も。これは中野が掟破りの逆グロリアスドライバー。直後に本家ジュリアからも炸裂。
見たいような見たくないような結末。誰もが意識しはじめたとき、武道館はシーンと静まり返った。この瞬間は語り草になるだろう。
中腰体勢から渾身の張り手を打ち合う両者。間合いを十分に取り、お互いが一発一発に思いを込める。しばらく「張り手に合わせた合いの手」も「手拍子」もなく、パチンという音と中野の「ウウッ」といううめき声だけが会場に響いた。
中野が張り手のテンポを早めて連打開始。ジュリアが後ろ手を組んだまま受け止めて呼応する。降臨したのは柴田勝頼それとも石井智宏か!? ジュリア連打お返しとなった張り手では、肉体改造を遂げたジュリアの筋肉が隆起した。中野もアゴを前に出して徹底的に受ける。
お互いが対角線に下がってからの突進は中野がスピンキック2連発で制す。バイオレット・スクリュー・ドライバー(みちのくドライバー2)につないで、、、
中野のビッグマッチ用フィニッシュ、トワイライト・ドリーム(リストロック式タイガー・スープレックス・ホールド)。ゴールドとバイオレットの髪がなびいた。
マット界随一の中野のブリッジが武道館で夢の懸け橋となる。
配信部屋と化している中野の自宅をさらに磨くであろう『激落ちくん』を1年分獲得。
中野は「もう、これ(ジュリアへの勝利)以上いらない。だから髪なんか切らなくていい」とマイク。ジュリアは「すべてを懸けてオマエと闘ったつもり。恥かかせるなよ」と拒否。
バリカンがリングイン。敗者髪切りは中野の手で行われるのか!? 美容師もスタンバイ。
バリカンを入れられない中野。ジュリア「なんでオマエが泣いてるんだよ?」
ジュリア「カッコよくやって」と美容師に声かけ。ハーフ顔立ちのジュリアにはモヒカン状態もサマになってザワザワ。中野「ずるいよ、オシャレじゃん」。
中野が「今を信じて〜」締め。“中野たむを信じて明日に輝け”と言っていいくらいの大舞台での勝利だ。白川とウナギがそこに寄り添い、、、
左右の高低差なんて小さなこととばかりに、一丸ぶりをもってコズエンもいっそう突き進むだろう。
リング下に下がっていたジュリアは「いま何時何分ですか?」と20時までの残り時間を気にしつつもサッと再リングイン。右手で握手を中野に求めると、中野はゆっくりと呼応しようとする。その触るか触らないかの瞬間に逆の左手で中野をグッとつかんだジュリア。リング上でターンするや、中野の勝利を称えた。なんでジュリアはこんなカッコいいことができるんだ!!
中野「私の顔は今、宇宙一カワイイのか、ブスなのか、ちょっと不安だなって気持ちです。顔面が熱くて、痛くて。この世にはどうにもならないことがあって、どんなに頑張っても報われないことがあって、どんなに努力しても勝てないやつがいて、すごい生きづらい世の中だなって思うことがあるじゃないですか。でも私はその世界をちょっとだけ変えたくて、その少しの奇跡を起こせるのがプロレスなんだなって思ってます。それを教えてくれたのも、私がこのワンダー・オブ・スターダムのチャンピオンになれた、ここまで強くなれたのも、ジュリアのおかげ…だって言いたくないけれど、今日は、ありがとうって言いたいです。それから、聖なる白いベルトのチャンピオンとして、記録にも記憶にも中野たむっていう選手の名前を刻んでいきます。どうかみなさん、信じてついてきてください。ありがとうございました」
中野「武道館っていうのは、私がアイドル時代に絶対無理だって諦めていた夢の1つで、そこに立てるってこと自体に実感がなかったんですけど、夢を取り戻すのはいつからだって遅くないんだなって思いました」
アーティスト・オブ・スターダム王座とワンダー・オブ・スターダム王座を巻いた中野はスター(☆)にも囲まれ、宇宙一の天使としての輝きも増した。カクトウログからのカメラにもパチリ。
白ベルト奪取で武道館メインに名を刻む。ワンダー・オブ・スターダム王座だけでのショットもパチリ。
配信が終わったあとの談話では、中野が「大丈夫ですかね? 顔腫れてます?」との問いに、まわりから「あれだけ張られましたからね」とねぎらわれる。中野は「まあ最初から腫れてるんですけど」と自嘲して場を和ませた。
会見後に他記者と雑談していると、記者室近くにカイリ・セインが現れる。来場はOKなようで、大会後にもツイッターに出していた。カイリの隣りの美女に「お久しぶりです」と声をかけられ、マスクをされていたので二度見するとジャングル叫女。こっちもマスクをしているのに顔を覚えてもらっていて恐縮する。「ブログ見てますよぉ」と言われ、またまた恐縮。新日本も追っていらっしゃるので、情報源のひとつなのかも。叫女さん、一生ついていきます!!
記者室から出てきた中野にお祝いした叫女が中野と2人で控室への階段を登っていく。その背中を見送りながら武道館を後にさせていただいた。
帰宅してツイートしたが、多くのイイねに感謝。1,000イイねなんて人生2度目くらい!?
「どっちが勝ってもバッドエンド」と覚悟していたが、全く逆。2人がつけた決着は素晴らしいものでした。この会見の様子が物語っているかと。ジュリアは会見場とは別室で残りの髪を刈ったようです。#stardom #スターダム #スターダム10周年 #コズエン #中野たむ #ジュリア pic.twitter.com/FlaWuNkm8z
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) March 3, 2021
コズエン推しなので中野の勝ちは嬉しいけれど、それ以上に“いいエンディング”だったなと。やりとりすればするほど、喋れば喋るほど、ジュリアはジュリアらしく、中野は中野そのものだった。「憎み合っていて『相手を丸坊主にしたい』という感情があった」わけじゃない。お互いの覚悟の証が敗者髪切りマッチ。それを本人たちがやりたくてやった。もちろん観客との約束でもあり、丸刈りにはした。東スポに続いて7日の後楽園ホールでお披露目となる。
感じたことを伝えたい、書き残しておきたいとの思いだけ。もちろん、どんどん髪切りをやれって話では全くなく、この見解を押しつけるつもりもありません。
/
📢対戦カード発表💥
\武道館の感動から一夜明け、
次なる舞台、3・7後楽園ホールの対戦カードが決定‼️#中野たむ 選手との髪切りマッチに敗れた #ジュリア 選手が、自ら志願し、一から出直しとなる第1試合でゴキゲンです☆選手と対戦。#STARDOM⏬詳しくはこちらhttps://t.co/EsClLSHFYn
— スターダム✪STARDOM (@wwr_stardom) March 4, 2021
スターダムの2020年の2大旋風となったドンナデルモンドとコズエンの大将同士の対決となった武道館メイン。ジュリアと中野は務めるに十分な魅力がありながら、お互いに「相手が持ってない」ものを持っているという絶対無二な関係でもある。2人にとってのアフター武道館が始まっていく。
コズエンが出来上がっていく過程を追いかけているうちにコズエン推しにつながった当サイトですが、推しは応援できるときにとことん推しておかないと。他団体もウォッチしているし、サラリーマンの趣味範囲で楽しんでいるにすぎませんが、おつきあいのほどを~。
見どころだらけの大会だったが、コズエンが関わったランブルもメインも最高。語彙力ない感じになるが、観戦しながら「ずっとプロレスを観てきてよかった」という気分に浸る。メインまでのことを考えると、一眼レフの電池セーブしなきゃなのにランブルからついバンバン撮ってしまった。メイン途中で電池のアラームが灯りはじめ、メインは少なめでした。収録できなかったシーンもあるけれど、これもまたリアルなものをブログで届けているということで。
祝・中野たむ戴冠。祝・白川未奈復帰。祝ウナギ・サヤカ「ランブル」優勝。スターダム初進出の日本武道館大会は大成功でした!!