上谷が赤、キッドが白を初戴冠 激震イヤーを団体史上最高両国動員で締める
29日、スターダムが『STARDOM DREAM QUEENDOM 2024』両国国技館大会を開催した。コメント言い回しは公式サイトに合わせております。
会場組、視聴組、追っかけ組はぜひよかったと思った試合を投票してください。
(2025年1月1日(水)24時まで受付)
【選択肢順が実際の試合順と一部異なります。ご了承ください】
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上谷「これで終わりだと思うなよ」 闇落ちイヤー最後は因縁の中野に“悪夢返し”
第8試合/ワールド・オブ・スターダム選手権試合
●《王者》中野たむ(COSMIC ANGELS)
21分29秒、旋回式スタークラッシャー
〇《挑戦者》上谷沙弥(H.A.T.E.)
※中野が3度目の防衛に失敗。上谷が第20代王者となる
バレリーナを彷彿させるような新コスチュームで登場の中野。安定感のある技で上谷を追い込む。
しかし場外戦で上谷が逆転。飯伏幸太流のカミゴェからコーナーを指し、まさかのフェニックススプラッシュ狙い。これを中野が未遂に終わらせ、雪崩式タイガースープレックスで上谷を投げる。
負傷したのか立ち上がれない上谷。村山大値レフェリーがドクターを呼び寄せる。
接近したドクターだったが…上谷は突き返す。負傷は演技だった。
なおもレフェリーを突き飛ばす上谷に中野は混乱。
上谷はドライバー技のバリエーションで中野を料理する。
上谷「オイ、待て。(ベルトを私の腰に)巻けよ、ここに。ホラ、巻けっつってんだろ。ホラホラホラホラ、ホラ。ホ~ラ巻けよ。巻けっつってんだろ。言うこときけよ。チャンピオン様だぞ、言うこと聞けよ。早くしろって言ってんだろがよ。早く巻けって」
上谷「(中野が巻き終わると)帰れ。帰れよ、早く、負けたんだから。オマエ、ブザマだなぁ。中野たむ、オイ…これで終わりだと思うなよ。これが1年前の悪夢の続きだ! ずっと巻きたかったこの赤いベルト、狂うほど愛しいよ。悪の頂に立ったこのアタシが、来年も絶対王者としてスターダムをメチャクチャにしてやるよーー。スターダム、史上最大の悪夢のはじまりだ!(観客の野次に)うっせーな、バーカ! しもべたちよ、跪け。2024年、永遠にサヨウナラ」
長期欠場の発端となった因縁の中野に“悪夢返し”。闇落ちイヤーのラストを上谷が締めた。中野の技の繰り出しは万全に見えたが、ビッグマッチでの見せ場での場外乱闘で隙が生じる。チェーンで迎え撃った上谷が中野を絞首刑。上谷のカミゴェ後のフェニックススプラッシュこそ中野は回避したが、かつての負傷悪夢をリマインドさせるような上谷のダウン演技に中野は騙される。
上谷は中野に命令してベルトを腰に巻かせ、やりたい放題。「これで終わりだと思うなよ」と不穏な予告だ。反則ミックスの無法ファイトを嫌悪するファンも一定割合いるが、上谷の一挙手一投足には十分な新鮮さがある。対戦相手含めて免疫がない中で、両国は空気が張り詰めたままの試合進行となった。
上谷は毒づきつつも、戴冠については「ずっと巻きたかったこの赤いベルト、狂うほど愛しいよ」との言葉を残す。2024年は選手5人が離脱(マリーゴールドに移籍)する激震イヤーとなったが、締めくくりの両国国技館大会はチケット完売。スターダム史上最高の両国国技館動員を記録した。
ステージ側は潰し、升席は一人ずつなれど…胸を張れるチケット完売。#stardom 両国 pic.twitter.com/pOCcc5TywI
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) December 29, 2024
キッドはワンダー初戴冠、羽南&飯田沙弥もゴッデス初戴冠となる。実施された王座戦は全3試合だったが、全てで王座移動。挑戦者は全員スターダム生え抜きであり、生じた“機会”を年内最終大会でモノにした。主要王座においても王者交代が目まぐるしい年、いわばスターダム戦国時代とも呼ぶべき様相の中で、ベルトを巻いて退場した選手たちはひとつの答えを出したのだ。
キッド「あきらめないでよかった」 ハイスピ盟友なつぽいとの究極攻防制す
第7試合/ワンダー・オブ・スターダム選手権試合
●《王者》なつぽい(COSMIC ANGELS)
23分15秒、スタースープレスックホールド
〇《挑戦者》スターライト・キッド(NEO GENESIS)
※なつぽいが3度目の防衛に失敗。キッドが第24代王者となる
大会ベストバウト候補だ。スピード、高度さ、高さ。ハイスピード王座戦などで鎬を削った2人ならではの究極攻防。
黒虎脚殺のままブン回すキッド。この大一番で何度も倒すためのシミュレーションを重ねていたのだろう。スタースープレスックホールドで堂々となつぽいを突破した。
キッド「なつぽい! なつぽいがやっとの思いで取ったこのベルト、私もやっとやっとやっとの思いで獲れた! そんな両思いがぶつかり合ったから、私たちのいままでの闘いの中で一番死闘だったし、お互いやることはやりきったよね? この闘い、いったんね。でも、そのなかで今日勝ったのは私! いっつも私がベルトを奪ってばっかりだからさ、次はなつぽいがこのベルト、奪い返しに来てよ。(なつぽい退場時)なつぽい、待って。アナタは私にとっていなくちゃならない大事なライバルだから! だから、これからもずっと絶対負けないから」
キッド「第24代ワンダー・オブ・スターダムチャンピオンになりましたスターライト・キッドです! あきらめないでよかったー! それでもずっと応援してきて、付いて来てくれたファンのみなさんに一番に感謝を伝えたいです。本当にありがとうございます!! 私が巻いたからにはワンダーのベルトを一番輝かせます。最後に両国のみなさん、もう一度、大SLKコール聞かせてもらっていいですか!? ありがとう! チャンピオンになれてこんなにたくさんのSLKコールが聞けて本当に幸せです。来年はホワイトタイガーSLKの年にしたいと思いますので、これからも応援よろしくー! グッバイ!」
コロナ期間にスターダムがマット界で頭角を現したわけだが、推しムードが爆上がりしたのがキッドだった。しかしながらキッドにとってのベルト戴冠は常に高い壁。ハイスピード獲得にも回数を重ねてしまったし、ハイスピ卒業状態となって以降もワンダー獲得とはならず。それでいて、ここのところの葉月との絡みなど、キッドは常に先進性を試合の中で発揮してきた。
「なつぽいがやっとの思いで取ったこのベルト、私もやっとやっとやっとの思いで獲れた!」というキッドの言葉。ここには、同様に悲願のワンダー初戴冠を今年果たしたなつぽいへの寄り添いが感じられた。さらにつづけた「あきらめないでよかったー!」「応援してきて、付いて来てくれたファンのみなさんに一番に感謝を伝えたい」という言い回しは心の底からのものだろう。
虎のマスクつながりでかつての新日本プロレス黄金期に空前ブームを巻き起こした初代タイガーのように…と言うと荷が重いかもしれないが、スターダム大会にキッドありという2025年にできるか。
(大会結果)スターダム ジャパンキャンピングカーショー2025 presents STARDOM DREAM QUEENDOM 2024 12月29日(日)両国国技館
■スターダム
ジャパンキャンピングカーショー2025 presents
STARDOM DREAM QUEENDOM 2024
日時:12月29日(日)17:00
会場:東京・両国国技館 観衆4023人(札止め/主催者発表)
第0試合ー1 タッグマッチ ※16:15開始予定
〇水森由菜&さくらあや(COSMIC ANGELS)
10分11秒、武者返し→片エビ固め
Chi Chi(プロレスリング Evolution)&●浜辺纏(-)
第0試合ー2 シングルマッチ
△八神蘭奈(God’s Eye)
15分時間切れ引き分け
△玖麗さやか(COSMIC ANGELS)
第1試合/ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合
《王者組》渡辺桃&●テクラ(H.A.T.E.)
18分5秒、バックドロップホールド
《挑戦者組》〇羽南&飯田沙耶(STARS)
※桃&テクラが2度目の防衛に失敗。羽南&飯田が第35代王者となる
リーグ戦「ゴッデス・オブ・スターダム」を制覇していた羽南&飯田沙耶が堂々のゴッデス初戴冠となる。飯田の達者でな、羽南のバックドロップホールドというリレーでフィニッシュ。喜びをわかちあった。
第2試合/3WAYクアトロバトル
〇白川未奈&月山和香&HANAKO&梨杏(E neXus V)
vs 鹿島沙希&妃南&レディ・C(God’s Eye)&稲葉ともか(God’s Eye/JTO)
vs 琉悪夏&吏南&●フキゲンです★(H.A.T.E.)&稲葉あずさ(H.A.T.E./JTO)
※7分4秒、グラマラスドライバーMINA→エビ固め
第3試合/8人タッグマッチ
岩谷麻優&葉月&コグマ&●向後桃(STARS)
10分19秒、あずみ寿司
〇AZM&星来芽依&鈴季すず&天咲光由(NEO GENESIS)
第4試合/スペシャルシングルマッチ
〇安納サオリ(COSMIC ANGELS)
15分30秒、スペシャルポテリング
●岩田美香(センダイガールズプロレスリング)
第5試合/スペシャルシングルマッチ 完全決着ノーフォールルール
〇朱里(God’s Eye)
0分33秒、反則勝ち
●小波(H.A.T.E.)
※ギブアップ&KOのみ決着ルール
第6試合/スペシャルシングルマッチ ノーDQルール
●舞華(E neXus V)
18分31秒、スワントーンボムwith有刺鉄線→片エビ固め
〇刀羅ナツコ(H.A.T.E.)
※反則裁定なしルール
第7試合/ワンダー・オブ・スターダム選手権試合
●《王者》なつぽい(COSMIC ANGELS)
23分15秒、スタースープレスックホールド
〇《挑戦者》スターライト・キッド(NEO GENESIS)
※なつぽいが3度目の防衛に失敗。キッドが第24代王者となる
第8試合/ワールド・オブ・スターダム選手権試合
●《王者》中野たむ(COSMIC ANGELS)
21分29秒、旋回式スタークラッシャー
〇《挑戦者》上谷沙弥(H.A.T.E.)
※中野が3度目の防衛に失敗。上谷が第20代王者となる
(対戦カード)スターダム STARDOM NEW YEAR DREAM 2025 1月3日(金)東京ガーデンシアター(有明)
■スターダム
STARDOM NEW YEAR DREAM 2025
日時:1月3日(金)16:00
会場:東京ガーデンシアター(有明)
PPV日本語版:https://mystardom.wwr-stardom.com/5236611956/
PPVインバウンド盤:https://intl.stagecrowd.live/3229329717/
※CSサムライTVでも放映
◆第0-1試合 タッグマッチ
梨杏(E neXus V)&炎華(WAVE)
vs 香藤満月&マコトユマ(ディアナ)
◆第0-2試合 タッグマッチ
ななみ(God’s Eye/ディアナ)&レディ・C(God’s Eye)
vs 飯田沙耶&向後桃(STARS)
◆第0-3試合 タッグマッチ
妃南&八神蘭奈(God’s Eye)
vs ZONES&ソイ(プロレスリング Evolution)
◆ワールドワイドタッグマッチ
白川未奈(E neXus V)&タイ・メロ(AEW)
vs アティーナ(AEW/ROH)&テクラ(H.A.T.E.)
◆ハイスピードバトルロイヤル
鹿島沙希(God’s Eye) vs 水森由菜(COSMIC ANGELS)
vs 月山和香(E neXus V) vs 狐伯(WAVE) vs 浜辺纏(-)
※オーバーザトップロープルールを採用
◆新世代最前線タッグマッチ
羽南(STARS)&愛海(センダイガールズプロレスリング)
vs 琉悪夏&吏南(H.A.T.E.)
◆スーパーデリシャスシングルマッチ
中野たむ(COSMIC ANGELS)vs ウナギ・サヤカ(フリー)
◆ド迫力タッグマッチ
舞華&HANAKO(E neXus V)《杯 High Mate》
vs 橋本千紘(センダイガールズプロレスリング)&優宇(プロレスリングEVE)《チーム200キロ》
◆打倒・極悪女王 6人タッグマッチ
安納サオリ&なつぽい&玖麗さやか(COSMIC ANGELS)
vs ダンプ松本&ZAP(極悪同盟)&刀羅ナツコ(H.A.T.E.)
◆IWGP女子王座最終前哨戦 6人タッグマッチ
岩谷麻優&葉月&コグマ(STARS)
vs 星来芽依&AZM&天咲光由(NEO GENESIS)
◆センダイガールズワールドジュニア選手権試合
《王者》Chi Chi(プロレスリング Evolution)
vs《挑戦者》さくらあや(COSMIC ANGELS)