中野たむ「何かが壊れる音がした」から半年 後楽園コズエン対決に1233人
13日、スターダムが『NEW YEAR STARS 2025 in KORAKUEN』後楽園ホール大会を開催した。マイクの言い回しは公式に合わせてあります。
揺るがぬ「プロレスをたくさんの人に届ける」決意…岩谷麻優、舞華、白川未奈ら不在の後楽園客席を埋める
<第7試合/アーティスト・オブ・スターダム選手権試合>
[第33代王者組]〇中野たむ&なつぽい&安納サオリ(COSMIC ANGELS)
18分38秒、バイオレットスクリュードライバー→片エビ固め
[挑戦者組]水森由菜&さくらあや&●玖麗さやか(COSMIC ANGELS)
※中野&なつぽい&安納が2度目の防衛に成功
持てる力をすべて発揮だ。さくらあや&玖麗さやかがドロップキックの編隊飛行を決める。
中野たむが玖麗に締め落とされる!? なつぽい&安納サオリが慌てて救出。
それでもさくらが跳び、玖麗がスピアー。あわやのシーンに後楽園が沸く。
(マイク)
たむ「宇宙のみなさん、そして後楽園ホールのみなさんこんにちはー! 最上級のトリオ、アーティスト・オブ・スターダム、防衛したぞー! ブス、ですか? ブスになってるか心配なほど、マジで、強かった。これでわかったでしょ? 最上級なのは、私たちトリオだけじゃない。コズミックエンジェルズのいまが、最上級なんだよー!」
玖麗「コズエンのいまが最上級って言われても、負けたらメチャクチャ悔しいです! 最上級のコズエンから、もっともっと最最上級になるために、私は絶対に超えなきゃいけないって思ってます。絶対に、絶対に絶対に、私たちが勝つその日まで、待っててください」
たむ「待たないけど」
王者組が親指を立てた拳を差し出す。水森とさくらが立ちあがり応じると、最後に玖麗も加わり、コズエンで一緒にポーズ。
中野「レディースアンドジェントルメン、メイアイハブアアテンションプリーズ! ウェルカムアボード、コズミックエンジェルズ! 本日の搭乗員を紹介します。玖麗、さくら、 ゆなもん、サオリちゃん、なつぽい。宇宙一かわいい中野たむ! ウィーアースーパーデリシャス、ウィーアーザベスト、ウィーアーナンバーワン! 私たちもアナタたちも、デリシャス、ウ~~~ンマ!」
スターダムを躍進させた切り口のひとつに、以前のオリジナルコズエン(中野たむ&白川未奈&ウナギ・サヤカ)によるアーティスト・オブ・スターダム戦があった。ビッグマッチでのワールド戦・ワンダー戦開催を行いつつ、後楽園への求心力は一定時期、コズエンが維持していた。
だからこそ、後楽園での集客問題に対して、中野には他選手以上のこだわりがあったことだろう。
[7.4の後楽園大会後の囲み取材で、岡田社長が『後楽園ホールの動員を1,000人切らないことが目標』って話してくださったの。それを聞いたとき、自分のなかで何かが壊れる音がした]
けれど、どうしても平静を保てなくなってしまう出来事があった。
7.4の後楽園大会後の囲み取材で、岡田社長が『後楽園ホールの動員を1,000人切らないことが目標』って話してくださったの。
それを聞いたとき、自分のなかで何かが壊れる音がした。— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) August 2, 2024
[サオリちゃんはさ、二冠チャンピオンになったとき、言ってたよね。『プロレスをたくさんの人に届けたい。それが、私たちならできる。』私たちが出会ったときからずっと目標にしてきた、あの頃は夢物語だったこと。
今の私たちならできるって、心の底から思える]
サオリちゃんはさ、二冠チャンピオンになったとき、言ってたよね。
『プロレスをたくさんの人に届けたい。それが、私たちならできる。』
私たちが出会ったときからずっと目標にしてきた、あの頃は夢物語だったこと。
今の私たちならできるって、心の底から思える。 pic.twitter.com/Ku86RPkDsc— 中野たむ Tam Nakano (@tmtmtmx) August 2, 2024
7・4後楽園以降の集客をおさらいする。なお、「アリーナ席を除く全座席5000円以下の超お得大会」として平日後楽園が謳われることになったのは7・4後楽園以降。
2024年
07/04(木)観衆796人
07/07(日)観衆923人
07/23(火)観衆1,017人
08/15(木)観衆1,460人(満員)5★STAR GP
09/08(日)観衆1,022人
09/28(土)観衆1,176人 岩谷とトニーがタッグ対決
10/02(水)観衆844人
10/27(日)観衆1,292人 ダンプ松本が登場
11/11(月)観衆1,026人
12/24(火)観衆1,009人
2023年
01/13(月祝)観衆1,233人 アーティスト戦
俯瞰すると、1,000人以上の集客が恒常化しつつ、1,200人を越えたのは3大会と限られる。それでいて、アメリカ遠征により岩谷麻優、舞華、白川未奈が不在となった1・13後楽園が3大会に含まれたのは快挙だ。「自分のなかで何かが壊れる音がした」との中野の吐露から半年。揺るがぬ「プロレスをたくさんの人に届ける」決意が実を結びつつある。
対立の図式が希薄になるユニット内対決は、やもすると感情移入しづらい。ひっくり返してきたのは、日々の闘いと心情の吐露だろう。中野&なつぽい&安納の求心力は大きいが、ユニット内外に食らいつこうとする水森&さくら&玖麗も物語を紡いできた。
こうして考えると“聖地”とはよく言ったもので、プロレスと観客の絆が強固になっているかどうかのひとつのバロメーターになることがわかる。状況の変化や“雑音”はあれど、コズエンはプロレスを壊さないようファンと一緒に歩むのだ。
(大会結果)スターダム NEW YEAR STARS 2025 in KORAKUEN 1月13日(月祝)後楽園ホール
■スターダム NEW YEAR STARS 2025 in KORAKUEN
日時:1月13日(月祝)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆1233人(主催者発表)
※琉悪夏は成人式のため欠場となります。
※岩谷麻優、舞華、白川未奈、HANAKO、AZMは新日本プロレスアメリカ大会出場のため欠場となります。
<第1試合/ハイスピード選手権試合>
[第27代王者]〇星来芽依(NEO GENESIS)
合計5分8秒、2-1
[挑戦者]●鹿島沙希(God’s Eye)
1本目:星来芽依(0分35秒、流れ星)
2本目:鹿島沙希(3分10秒、超激アツ→体固め)
3本目:星来芽依(1分23秒、さよなら✌︎→エビ固め)
※星来が3度目の防衛に成功
■今回から新ルールとなります。
・10分3本勝負
・場外カウント10カウント
・10分終了時に同点引き分けの場合は王座防衛
・その他は通常のプロレスルール
<第2試合/3WAYバトル>
〇妃南(God’s Eye) vs 浜辺纏(-) vs ●フキゲンです★(H.A.T.E.)
※5分44秒、外道クラッチ
<第3試合/タッグマッチ>
●梨杏&月山和香(E neXus V)
9分33秒、チキンウイングフェースロック
刀羅ナツコ&〇渡辺桃(H.A.T.E.)
<第4試合/10人タッグマッチ>
朱里&稲葉ともか&レディ・C&●八神蘭奈&虎龍清花(God’s Eye)
14分27秒、120%スクールボーイ
羽南&飯田沙耶&葉月&〇コグマ&向後桃(STARS)
<第5試合/6人タッグマッチ>
スターライト・キッド&鈴季すず&●天咲光由(NEO GENESIS)
12分10秒、稲葉あずさの姉超→エビ固め
上谷沙弥&吏南&〇稲葉あずさ(H.A.T.E.)
<第6試合/ROH世界女子選手権試合>
[王者]〇アティーナ(AEW/ROH)
16分56秒、O-Face
[挑戦者]●テクラ(H.A.T.E.)
※アティーナが6度目の防衛に成功
<第7試合/アーティスト・オブ・スターダム選手権試合>
[第33代王者組]〇中野たむ&なつぽい&安納サオリ(COSMIC ANGELS)
18分38秒、バイオレットスクリュードライバー→片エビ固め
[挑戦者組]水森由菜&さくらあや&●玖麗さやか(COSMIC ANGELS)
※中野&なつぽい&安納が2度目の防衛に成功
(対戦カード)フューチャー・オブ・スターダム選手権、ワールド・オブ・スターダム選手権
■スターダム STARDOM AWARD 2024 in TAKADANOBABA ~Day1 試合~
日時:1月25日(土)13:00
会場:東京・ベルサール高田馬場
【決定対戦カード】
※カードは変更になる場合がございます。
◆フューチャー・オブ・スターダム選手権試合
《王者》天咲光由(NEO GENESIS)
vs 《挑戦者》稲葉あずさ(H.A.T.E./JTO)
■スターダム STARDOM Supreme Fight in KORAKUEN 2025 Feb.
日時:2月2日(日)11:30
会場:東京・後楽園ホール
【決定対戦カード】
※カードは変更になる場合がございます。
◆ワールド・オブ・スターダム選手権試合
《王者》上谷沙弥(H.A.T.E.)
vs 《挑戦者》鈴季すず(NEO GENESIS)