佐藤光留「それこそ血筋というか」 YMZ前夜祭は『変態』とは別の顔も?
2日、『YMZただいま名古屋☆DIVA ゆかりBirthday』名古屋スポルティーバアリーナ大会が開催された。このYMZの常連である佐藤光留がDIVAでの前夜祭(1日、名古屋プロレスバーDIVA)に登場。「絶対、外に出すなよ」というオフレコトークのオンパレードの中で、少しばかりのカクトウログ取材タイム。どうなった!?
(大会結果)YMZただいま名古屋☆DIVA ゆかりBirthday 3月2日(土)名古屋スポルティーバアリーナ
■YMZただいま名古屋☆DIVA ゆかりBirthday
日時:3月2日(土)13:00
会場:名古屋・スポルティーバアリーナ
観衆:ゴキゲンな満員(主催者発表)
【 #ymz 名古屋まとめ】花園軍団怒涛の攻めで松澤さんギブアップ。佐藤光留は子犬攻めで昇天・・・ゆかりさんバースデーに勝利ならず/関口翔が水波綾に変則ルール要求でフルタイム/奮闘する櫻井裕子を優宇が圧殺
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米山香織&DIVAゆかりさん対談もよろしければ。
【プロレス愛5⃣0⃣0⃣0⃣字ノンストップ】
米山香織「みんなの笑顔が大好物」 DIVAゆかりさんとゴキゲンな対談#米山香織 #diva_pwbar #名古屋
3・2名古屋満員盛況となるも…2人の共通点まさかの「人見知り」!? だからこそ推すゴキゲンなプロレス #YMZ の秘密とは pic.twitter.com/FhWVSZbxqb
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新日本と距離を置く鈴木みのるとの“これからの関係”とは? そして明かされる“業界入り”の経緯
いきなり「大変なことが起きた!!」と言いながら店に到着。
なんと名古屋駅から乗ったタクシー運転手に「斉藤ブラザーズのタクシー入場(11.19名古屋大会)で運転したんですよ」と告げられる奇跡。#佐藤光留 #DIVA_pwbar pic.twitter.com/lV9dblsdvm
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いきなり「カクトウログの人、来てるって? 記事にできないと思うよ。◯■□△の話ばっかりだから」と先制。
イベント開始。「カクトウログ、なに📸撮ってんだよ!!」#佐藤光留 #DIVA_pwbar pic.twitter.com/U7mzGLnynJ
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カクトウログ (前夜祭終盤で公開取材タイム)記事にできる話としてお伺いできるならば。
光留 はい。
カク 鈴木みのる選手が新日本プロレスを離れます(2023年までで契約終了)が、一緒に闘うなり対戦するなり、違う局面をボクらに見せてくれる可能性はあるのでしょうか。
光留 見せるって言ったって、週刊プロレス、岡山大会(全日本プロレス2・23岡山コンベンションセンター、メインで鈴木みのる戦)来なかったですからね(観客「え~」)。今週の週刊プロレスに載ってないんです。週刊プロレスなんて…これ、はっきり書いといてください。週刊プロレスなんて「売れないヤツ出さない」ってだけで、週刊プロレスという名前を取った方がいいと思います。だって週刊「本を売るためにはコイツらを載せといたら売れるプロレス」ですから。それはそれで正しいかもしれないんですが、だったら週刊プロレスって言っちゃダメです。なんでしたっけ?
カク 鈴木みのる選手。
光留 鈴木さんが新日本に出なくなったって、ボクの中の“鈴木みのる像”が何か変わるわけじゃないんで。みんな鈴木みのるを「一線じゃない」「終わった人」っていう、これたくさん聞くんですよ。思い返してほしいんですよ。鈴木さんって(所属した格闘技団体)パンクラスで1回「もう引退しよう」と思ってたんですね。でも佐々木健介選手と総合のパンクラスルールで闘うって話になったら佐々木選手来なくなって、で(獣神サンダー・)ライガーさんから電話がかかってきて「お前どうするん? このままじゃ新日本が逃げたって思われるだろう。俺がお前とやる」。ほんで文体で闘って、で「俺の知らない世界ってまだあるんじゃないか?」ってプロレスに戻ってきたのがプロレス復帰のきっかけだった。よくよく考えたら、もう何度もそういう経験してるんですね。だから、もし鈴木みのるが新日本に出なくなったって、まだまだ鈴木みのるvs.スタンガン高村(観客笑い)のような昔やった…唯一佐藤光留が知らなかったインディーレスラー。それを超えるぐらいの対戦相手をボクが見つけてくる。それから選手としてはすごい忙しいんですけど、興行はボクの方が重ねてるんで「鈴木みのるとコイツを闘わしたら何かが起こるんじゃないか」っていうのをたくさん組んでいく。ボクはいいです(笑)。大晦日にもやったし、全日本でもやったし、お寺プロレスでパイルドライバーというのもあった。新日本から全日本、ノアに行って、鈴木さんはもともとフリーなんです。鈴木さんは「もう言うなよ」って言ってるけど、パンクラスミッション。ボクはもういい(笑)。
カク Wikipediaをあらためて見ていると、佐藤選手の業界入りの経緯がイマイチわからずで。「美濃輪育久の試合を見て触発され」とひとことで書かれてて。
光留 Wikipedia書いてる人、編集しとけや!!(笑)。岡山で『冴夢来(さむらい)プロジェクト』が来たんです(1996年12月2日、岡山県体育館)。メインイベントが「剛竜馬&タイガー・ジェット・シンvs.グレート・センセイ&忌神」…(参加者の一人を指して)食いついてきたねぇ(笑)。新日本と全日本が年2回ずつ来てたんだけど、たまにインディーとか、たまに女子プロレスが来るぐらいですね。まだ「FMWがちょっと有名かな?」ぐらいの時代。だから「冴夢来プロジェクトなんてのが来るの!?」って高校終わってみんなで行ったんですよ。普段は煌々として人がごった返している岡山県体育館、電気消えてます、人が誰もいません。で、後から知ったんですけど、電気代が時間制だったから開場まで切ってたんですよ。
観客 (笑)
光留 普段5000人入るんですよ。その日の観衆、週プロの熱戦譜で500人。たぶん200人くらいだったんじゃないかと、文体くらいの大きさ。いまでいう反社のような人に「有り金全部出したら入れてやるよ」と。「500円しか持ってない」って言ったら、たぶんどうでもよかったんですよ、「やるよ」って言われてもらったチケットが最前列。自前の機材らしく、アナウンスもうまく聞き取れない中で、美濃輪育久と菅沼修が異種格闘技戦を10分やると。いま思えばショッパイ試合だったんですけど、初めてUWF系の動きを見た自分は美濃輪育久に惚れ込んでしまいまして、ほんで、試合終わった後にサインをもらいに行った。それが美濃輪さんが初めてファンにしたサインだったと。ほんで美濃輪さんがパンクラスに入団して。それで俺はパンクラスに入るべくして生まれたんだと思ってパンクラスを志したんです。入門試験を名古屋で受けたときにダントツだったんですよ。スクワット、プッシュアップ、スパークリング。でも船木(誠勝)さんが「俺、アイツの目が嫌い」だと。
観客 (笑)
光留 鈴木さんが半笑いで引き取ってくれた。(さらに冴夢来プロジェクト談義がつづいて)あと何かありますか。
カク ないです。
光留 なんでだよ!!(観客笑) ターザン山本みたいなことしようよ(笑)。
「その姿勢がちょっと面白くて」光留が見たYMZとは? 選手コールを受けるときに南側を向かない理由
カク (YMZ大会をプロデュースする)米山さんとはどういう関係で?
光留 米山香織とは…引退詐欺(2011年12月23日・後楽園、引退セレモニー中に引退撤回)があったじゃないですか。引退詐欺では絡まなかったんですが、そのあとに「YMZっていうのをやるんです」っていう話をしてくれて、そのときから。すごいところは、YMZって米山香織の自分の団体じゃないですか。まあまあ興行数やってるんだけど、自分がメインで引っ張っていけばいいじゃないですか。あの人、責任を負いたくないから、だいたい第1試合で若い選手とやって、あとはカードだけ組んで裏で笑ってみてると(会場笑)。その姿勢がちょっと面白くて、ボクも全然いつ切られてもいいようにずっとシモネタを言ってたんです。だから米山香織とデキてるわけじゃない。
カク いや疑ってないです。
光留 なんだよ、疑えよ(笑)。
[YMZではTバックで『変態』キャラを貫く光留]
[とはいえ女性の涙には素直に反省する一面も…!?]
カク ボク全日本プロレスを見に行って、ほかの選手と佐藤選手が違うなっていうところが、後楽園で選手コールを受けるときに南側(観客数が多いスタンド席側)を向かないっていう。(対戦相手のいる)対角線にしか向かないっていう。
光留 ああー。それこそ血筋というか、鈴木さんがプロレスラーとして0から教えてもらったのって、憧れも含めて(アントニオ)猪木さんなんですよ。リング上で相手に背を見せるなというのは未だにやっぱ染みついてますよ。しょうがないですよ。だって、パンクラスの練習中にギブアップして水飲もうと思って後ろ向いてる若手のことを、竹刀でボコボコにしてたんですよ。練習だろうが何だろうが相手から目を離すなと言ってたくらいの人なんです。南側観てたら背中を相手に見せることになる。でも(ジャイアント)馬場さんは「いちばんお客さんの多いところに手を振りなさい」という人。なんなら最近の平成・令和の選手は(中継)カメラのある所をちゃんと見ている。これはもうDRAGONGATEがカメラの位置を覚えるっていうことをやり始めて、DDTはそのあとだったんじゃないかな。それの影響だと。どっちがいい悪いじゃないけど。
[2020.01.03 盟友・青木篤志からのベルトリレーならず それでも佐藤光留はけっして相手に背中を見せない]
光留 逆にどう思いますか、全日本プロレス。これから全日本プロレスが浮上していきたいとしたら。
カク もっと中嶋勝彦が宮原健斗との兄弟喧嘩路線をやるのかなと思ってたんですよ。ボクは「闘魂スタイル」うんぬんよりも兄弟喧嘩路線がフューチャーされないというのが意外でした。2回目の兄弟喧嘩で「(闘魂スタイルとしての)ダーッ」をやっちゃったんで。なんかあんまり感情移入できない図式に行っちゃったなっていう。
光留 全日本プロレスから感情移入を取ったら何も残りませんからね。
カク 宮原が中嶋を“引き受けた”くらいのところもあったのかと思ってたんですよ。「自分だったら中嶋さんを生かせるぜ」ってくらいのものを想像してたんですが、ちょっと違う方向へ。
ここで前夜祭は順次会計に入り、トークも観客と個々で行われる要領に。いつか全日本プロレス談義の続きもさせていただきたいところです。光留選手、お話させていただきありがとうございました。
[なんとトークは4時間に及ぶ。途中で前夜祭参加者たちと記念ショット]
[光留推しのプロレスバーDIVAゆかりさんとも2ショット]