中野たむ「全部諦めてきた夢を全部かなえます」 大阪城で天下取りの誓い
当サイトで恒例となっているコズエン(COSMIC ANGELS 中野たむ 白川未奈 ウナギ・サヤカ 桜井まい 月山和香)寄りの大会レポート。「コズエン通信」いってみましょう!! 10月9日・大阪城ホール大会。コメント言い回しは公式サイトに合わせています。
(画像は加工せずご利用いただくぶんには、選手ご本人はもちろん、ファンSNSについてもご自由にどうぞ)
↓大会全体レポートはこちらをご覧ください。
【🤩追っかけ観戦レポート🤩】
26年ぶり女子プロ大阪城ホールは熱狂4時間 赤白ベルト戦とも30分激闘#スターダム #stardom #大阪城ホール
金髪に大変身の #岩谷麻優 が #中野たむ とフルタイム!! #彩羽匠 を下してV7の #林下詩美 に #葉月 #舞華 が挑戦表明!! pic.twitter.com/jOmnPadOtJ
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) October 10, 2021
大会結果 スターダム 10th Anniversary Grand Final OSAKA DREAM CINDERELLA 2021~大阪めっちゃスターダム~ 10月9日(土)大阪城ホール
■ スターダム 10th Anniversary Grand Final OSAKA DREAM CINDERELLA 2021~大阪めっちゃスターダム~
日時:10月9日(土)13:00
会場:大阪・大阪城ホール 観衆1441人(主催者発表/コロナ対策限定人数)
<第0試合>
吏南
〇鹿島沙希
5分43秒 ダブルアーム・フェイスバスター→体固め
●月山和香
レディ・C
<第1試合/フューチャー・オブ・スターダム選手権試合>
[挑戦者]
〇琉悪夏
8分17秒 冷蔵庫爆弾→片エビ固め
●ウナギ・サヤカ
[第6代王者]
※ウナギが4度目の防衛に失敗、琉悪夏が第7代王者に
<第2試合/COSMIC ANGELS vs マーベラス>
Maria
〇門倉凛
11分39秒 逆エビ固め
●桜井まい
白川未奈
<第3試合/ハイスピード選手権試合>
[挑戦者]
●フキゲンです★
5分47秒 黒虎天罰→片エビ固め
〇スターライト・キッド
[第21代王者]
※キッドが初防衛戦
<第4試合/アーティスト・オブ・スターダム選手権試合>
●上谷沙弥
AZM
渡辺桃
みちのくドライバーⅡ→エビ固め
なつぽい
ひめか
〇舞華
※舞華&ひめか&なつぽいが初防衛に成功
<第5試合/リユニオン・オブ・ディスティニー 葉月復帰戦・運命の再会>
〇葉月
11分39秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
●コグマ
<第6試合/ワールド・オブ・スターダム王座挑戦権利証マッチ&SWA世界選手権試合>
●鹿島沙希
8分58秒 足4の字固め
〇朱里
※朱里が権利証ならびにSWA6度目防衛に成功
<第7試合/ワンダー・オブ・スターダム選手権試合>
[挑戦者]
△岩谷麻優
30分00秒 時間切れ引き分け
△中野たむ
[第15代王者]
※中野が4度目の防衛に成功
<第8試合/ワールド・オブ・スターダ選手権試合>
[挑戦者]
●彩羽匠
30分52秒 ハイジャック・ボム→エビ固め
〇林下詩美
[第13代王者]
※林下が7度目の防衛に成功
吏南&〇鹿島沙希(5分43秒 ダブルアーム・フェイスバスター→体固め)月山和香●&レディ・C
Cポーズと月ポーズのコラボは大阪城ホールのビジョンも使ってドーンと!!
月山和香のこだわりのドロップキックとパロスペシャルが決まるが、、、
鹿島沙希のダブルアーム・フェイスバスターに沈んだ。
〇琉悪夏(8分17秒 冷蔵庫爆弾→片エビ固め)ウナギ・サヤカ●
ファンはもうウナギと一緒に”かぶく”ことが快感になっている。
フューチャーの向こう側に行くくらいの空気感をまとってウナギがポーズ。
琉悪夏が月山を凶器代わりにして攻撃。
つなぎ技のひとつに見えるかもだが、正確で渾身なるウナギの仕掛けと琉悪夏の受けが伝わってくる写真。
琉悪夏のパワーには舌を巻くウナギ。
「拙者、蒲焼き者で候。」が決まる。
コードブレイカーは体重ある選手に特にダメージを負わせる。スターダムではまだ使い手も少ない。
カカト落としからの「これより我は修羅に入る!」。
吏南が乱入して琉悪夏にボックスを渡す。この流れから主導権を握った琉悪夏が冷凍庫爆弾で勝利。
ウナギ「いやもう、クソみたいな勝ちですけど、あれは琉悪夏の勝ちでしょう。スターダムのフューチャーは私は卒業ですね。なので、琉悪夏がこの先、私より面白い未来を描けるのか、まあ見といてやろうじゃないのって感じで。あとは残りのやりたいって言ってた人たちに未来を託します。ここからは、丸腰で軽くなったので、大暴れしたいと思います」
――フューチャーの防衛戦を重ねる中でベルトを通して感じたことは?
ウナギ「そうですね、私はスターダムにきてベルトを巻いて成長させてもらったと思っているので、フューチャーはやっぱり目立たないベルトの気がしたので、ぶち上げて目立つベルトにしたいと思っていたし、まあ残りの挑戦者、まだまだこれから出てくると思うので、一番盛り上がるベルトでいつづけてほしいなと思います」
バックステージでウナギが驚くほど清々しい表情を見せていた。プロレス界において王座からの陥落は、次の王座戴冠へのステップとなることも多いのだ。ウナギはいよいよ、フューチャーの向こう側を歩み始める。
Maria&〇門倉凛(11分39秒 逆エビ固め)桜井まい●&白川未奈
コズエンの握手にマーベラスも呼応。
白川未奈と門倉凛が意地の張り合い。Mariaが笑ってます。
白川がロメロスペシャル。桜井がフロントキック。
少しタイミングがズレたが連係攻撃。ボストンクラブに苦しむ桜井。
試合後も白川と門倉は視殺戦。
白川「でも今日は負けたかもしれないですけど、私、直接負けてませんから。門倉凛選手、いつシングルやんの? 長与さん、聞いてますか? 門倉選手、匠さんにつづいてエースですよね。いつ、シングル、やりますか?」
この白川テイストは完全にクセになるもので、味わうことでファンは「スターダムを今日も見に来たなぁ」と実感できる。豪快な技とパフォーマンスでグイグイくる白川がいて、スターダムのストーリーは誰もにわかりやすく伝わっていく。近くで見ている桜井も勉強になるはず。
白川が絡んでいく対抗戦路線。グイグイやっちゃってください!!
△岩谷麻優(30分00秒 時間切れ引き分け)中野たむ△
この「キュンとさせる」白川もいて、コズエン通信カメラはついついシャッターを多く切ってしまうぞ。
あのオジサンの写真に写っておきなさい状態!? 桜井と月山はコズエン通信カメラにキョトン。
“夢”を背負って中野たむが入場。
コズエンのメンバーにロープを開けてもらってリングイン。マットに足をつけない月山のロープ開けが斬新。
タイトルマッチセレモニーと記念撮影。
選手コール。大阪城の空間に中野の笑顔が映える。
一転して岩谷麻優に向き合うとこの表情。
“呪われたベルト”王者であり“感情のベルト”王者がファンの心に突き刺さる。
場外に落ちた岩谷に視線を送ると、中野はしばらく自身も動けなくなってしまう。独特の中野の思いが溢れる。
とはいえ超えなければならない。岩谷に絞首刑式スリーパー。
岩谷が中野に拷問式のキャメルクラッチ。
さらに低空串刺しドロップキックだ。
魂をぶつけ合うエルボー合戦。
スープレックスの使い手同士で投げ合う。
声援禁止の会場に響くゴツンという音。ここまでやり合わなければならないのか。
中野がロケット発射。選手を守るためにコズエンらセコンドも構える。
中野「ウオオオォォォォ!!」
バイオレット・シューティングが岩谷を撃ち抜く。
終盤になって中野も岩谷もリング外に転落。コズエン勢が檄を飛ばす。
岩谷がフロッグ・スプラッシュ!!
中野がタイガースープレックス!! 時間切れ引き分けとなった。
中野「岩谷麻優、岩谷麻優、私はアンタを越えるためだけにここまでやってきた。引き分けなんて認めない。勝たなきゃ意味がない。絶対に決着をつける、絶対! 岩谷麻優、アナタをメチャクチャにぶっ壊すのはアタシだけだ。そうでしょ?」
岩谷「今日は、中野たむにも勝てなくて、その白いベルトも取れなかった…。でも、悔しいけど前向くしかないよね? たむ、ポジティブに考えて、今日引き分け…決着が付かなかったってことは、もう1回、そのベルトに挑戦できる権利はあるんじゃないでしょうか!? たむ! たむが麻優を克服できるなら、麻優はたむを克服する。またいつか…またそのベルト、中野たむから奪ってみせるから、それまで大切にね」
中野「言われなくても大切に守り続けますよ!」
“本家”スターズの岩谷と“分家”コズエンの中野は決着つかず。フルタイムドローだが、消化不良は全くなし。これでもかとぶつけあった情念と技。
思い起こせばスターズとコズエンが割れる・割れないの時期にはユニット同士でのイザコザがあった。物事には流れがあるから、そのボルテージが落ちてもしょうがない。それでいて、岩谷と中野の間にはワンランク上の関係性がある。それを「たむが麻優を克服できるなら、麻優はたむを克服する」と岩谷は表現した。
克服しなければ前に進めないのだろうが、克服なんて一生できないほどに2人はつながっている。だからこそ闘わなければいけない一戦にかけられた白ベルトは、“呪いのベルト”であり“感情のベルト”であり続けた。