政権交代迫った拳王の野望と感性光るも 潮崎が立ちはだかりN-1初制覇
3日、ノア『N-1 VICTORY 2023優勝決定戦』エディオンアリーナ大阪第1競技場大会が開催され、アベマで無料生中継となった。(記事アイコン写真は8・27川崎)
「I am NOAH」からすると意外!? “初”のシングルリーグ戦制覇の潮崎がGHC王者・ジェイクに挑戦へ
<第11試合 メインイベント・N-1 VICTORY 2023優勝決定戦>
●[Aブロック1位]拳王
32分48秒 ムーンサルトプレス → 片エビ固め
〇[Bブロック1位]潮崎豪
※潮崎がN-1 VICTORY初制覇
8・27川崎でジェイク・リーのノア戦線に初めて土をつけ、勢いづいた拳王。
【追っかけ大会レポート】
拳王「ノアを変える」有言実行のジェイク戦 重さもラリーも両立した試合#noah_ghc #拳王 #ジェイク・リー
「俺が優勝して、ノアをプロレス界の頂点に持っていってやるからな」いざ潮崎と9・3優勝決定戦 pic.twitter.com/Fgel3rzi8K
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拳王「N-1優勝決定戦、征矢学……ではなく、潮崎豪か。また上がってきたのか。おい、潮崎。何年NOAHのトップでやってんだ? 俺がテメーがNOAHでトップでいること、今度のN-1 VICTORYで覆してやるからな。NOAHの先頭を走るのはこの俺だ。おい、潮崎。8ヶ月休んでて、何もしないで復帰して。ちょこっと弱くて、2、3ヶ月したら、またいつもの実力を取り戻す。強いヤツは仕方ないよ。これだけ身長があって、体力があって、顔もイケメンで、それは強くて、それはNOAHのトップ張るよな。だがな、俺はまだまだ反骨精神持ってんだ。おい、潮崎豪。お前がずっとNOAHのトップでいても、NOAHはこれ以上、上にいかねーぞ。俺が変えてやる。俺がNOAHを変えてやる。『N-1 VICTORY 2023』で俺が優勝して、NOAHをプロレス界の頂点まで持っていってやるからな」(8・27川崎バックステージ)
事前のファン投票では「65%が拳王応援、勝敗予想は半々」。優勝決定戦の行方が注目された。
【大会を100倍楽しむ直前まとめ】
65%が拳王応援、勝敗予想は半々 ノア大阪N-1優勝決定戦3日(日)16時#noah_ghc #n12023 #拳王 #潮崎豪
会場観戦またはアベマ生中継!! 清宮海斗&大岩陵平(新日本)タッグ出陣、稲村愛輝壮行、海外謎メッセージ pic.twitter.com/yki5A0hVaX
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見ごたえのある試合を制したのは潮崎だった。
攻めダルマとなった拳王。ローリングエルボーからのエメフロ、さらにムーンサルトプレスを繰り出すしかなかった潮崎が逆転で制覇した。覇者が称えられる流れの中でケンオーコール発生。「時代を変える」拳王の決意と強さが、潮崎の信念を上回って感じられた優勝決定戦だった。#noah_ghc #n12023 pic.twitter.com/2FLOdBQ1zn
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拳王が38歳、潮崎が41歳。世代交代を掲げるほどの年齢差はないが、拳王は政権交代を迫った。試合内容は繰り返さないが、公式戦最終日にせよ優勝決定戦にせよ拳王の主導権の握りっぷりが目立つ。潮崎は最後に三沢光晴・小橋建太の技をもって逆転した。
試合前の煽りVTRでも「シングルのリーグ戦の優勝というものは今までない」と触れられたが、代名詞「I am NOAH」からすると意外なことに潮崎は“初”のシングルリーグ戦制覇となる。
配信にて、試合途中に両者の対戦成績についての言及があった。「実を言うと拳王選手、潮崎選手とのシングル、かなり負けてないんですよ。最後に負けたのが2017年6月です。そこからグローバルリーグ戦での決勝、そして1回、2冠戦での引き分けがありますけれども、4勝1敗1分けと大きく勝ち越してるんですよね」。
これもまた意外に感じられもした。潮崎と言うとやはり2020年奪取からのGHC6度防衛の印象が強い。同年の新日本プロレスが「内藤哲也vs.EVIL」年間4度対決で“混迷”する中、潮崎は防衛ロードで「コロナ禍でもプロレスを消さない」推進役を担いもした。
戦績からすれば拳王は上から目線でもよかったが、「テメー(潮崎)がNOAHでトップでいる」と位置づけた。試合運びからマイク、あるいはYouTubeに至るまで、「ノアを背負うとは何たるや」を実行し続けている拳王。すべてをもって政権交代を潮崎に迫った拳王に、ファンの支持が集まった。この拳王の野望と感性が光ったN-1。もちろん、競り勝った潮崎は本格復帰を遂げ、侵略者・ジェイクとのGHC戦が待ち受ける。
ほか大阪大会では、ジェイクと鈴木秀樹の喧嘩モードでの一触即発が気になった。ジェイクは公式戦での拳王とのキック合戦が秀逸だったが、この日はまた別の引き出しを開けている。防衛次戦は潮崎を迎え撃つが、どういった流れで鈴木との一戦が実現するかにも注目したい。
(大会結果)ノア ABEMA presents N-1 VICTORY 2023 9月3日(日)エディオンアリーナ大阪第1競技場
■ノア ABEMA presents N-1 VICTORY 2023
日時:9月3日(日)16:00
会場:エディオンアリーナ大阪第1競技場 観衆2121人(主催者発表)
<第1試合・タッグマッチ>
HAYATA △Eita
15分00秒 時間切れ引き分け
△YO-HEY タダスケ
<第2試合・6人タッグマッチ>
夏すみれ 雪妃真矢 ●高瀬みゆき
8分25秒 ダイビングボディプレス → 体固め
〇優宇 松本浩代 ハイビスカスみぃ
<第3試合・タッグマッチ>
〇イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr. ランス・アノアイ
7分22秒 ワグナードライバー → 片エビ固め
アダム・ブルックス ●スタリオン・ロジャース
※サイコ・クラウンが現れ、ワグナーに挑戦表明「ワグナー帝国よりも、ブラソ・デ帝国、俺たちファミリーのほうが上なんだということを、ここでしっかり証明してやる」
<第4試合・6人タッグマッチ>
中嶋勝彦 大原はじめ ●宮脇純太
9分06秒 クラッシュドライバー → エビ固め
征矢学 近藤修司 〇吉岡世起
<第5試合・4WAYサバイバルマッチ>
●ニンジャ・マック
11分39秒 シューティングスタープレス → 片エビ固め
〇ドラゴン・ベイン
※脱落順:①アルファ・ウルフ②アレハンドロ
<第6試合・6人タッグマッチ>
ジェイク・リー ジャック・モリス 〇アンソニー・グリーン
11分56秒 回転エビ固め
●サクソン・ハックスリー ティモシー・サッチャー 鈴木秀樹
<第7試合・GHCジュニアヘビー級タッグ選手権>
[王者組]クリス・リッジウェイ 〇ダガ
13分59秒 ディアブロウイングス → 体固め
[挑戦者組]小峠篤司 ●Hi69
※リッジウェイ&ダガが初防衛に成功
<第8試合・6人タッグマッチ・稲村愛輝壮行試合>
丸藤正道 〇杉浦貴 マサ北宮
18分46秒 オリンピック予選スラム → 体固め
●稲村愛輝 吉岡勇紀 安齊勇馬
<第9試合・シングルマッチ・GHCマーシャルアーツルール>
●船木誠勝
10分21秒 ノーザンライトボム→TKO
〇ジョシュ・バーネット
<第10試合・スペシャルタッグマッチ>
〇清宮海斗 大岩陵平
24分56秒 変型シャイニングウィザード → 体固め
●小川良成 ザック・セイバーJr.
<第11試合 メインイベント・N-1 VICTORY 2023優勝決定戦>
●[Aブロック1位]拳王
32分48秒 ムーンサルトプレス → 片エビ固め
〇[Bブロック1位]潮崎豪
※潮崎がN-1 VICTORY初制覇
(「ジェイクvs.潮崎」GHCヘビー戦)ノア GRAND SHIP 2023 in NAGOYA 9月24日(日)名古屋国際会議場
大阪大会直後に、ノアが9・24名古屋大会の一部対戦カードを発表している。
■ノア GRAND SHIP 2023 in NAGOYA
日時:9月24日(日) 16:00
会場:名古屋国際会議場
<配信情報>
ABEMAにて生配信
https://abema.tv/now-on-air/fighting-sports
【NEW決定対戦カード】
<GHCヘビー級選手権>
(王者)ジェイク・リー vs.潮崎豪(挑戦者)
※第42代王者の4度目の防衛戦となります。
<GHCナショナル選手権>
(王者)イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr. vs.サイコ・クラウン(挑戦者)
※第9代王者の6度目の防衛戦となります。
<GHCジュニアヘビー級タッグ選手権>
(王者)クリス・リッジウェイ ダガ vs.ドラゴン・ベイン アルファ・ウルフ(挑戦者)
※第57代王者組の2度目の防衛戦となります。
<GHCタッグ選手権>
(王者)サクソン・ハックスリー ティモシー・サッチャー vs.ジャック・モリス アンソニー・グリーン(挑戦者)
※第65代王者組の2度目の防衛戦となります。