7年ぶりG1制覇オカダ「音上げて」 飯伏の呻き声を曲で消そうとしていた
21日、新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』日本武道館大会。ついに秋祭典がファイナルを迎えた。
大会結果 新日本プロレス G1 CLIMAX 31 10月21日(木)日本武道館
■ 新日本プロレス G1 CLIMAX 31
日時:10月21日(木)18:00
会場:東京・日本武道館 観衆3,861人(主催者発表)
<第0試合> ※17:30開始
〇金丸義信
エル・デスペラード
8分40秒 逆エビ固め
●藤田晃生
大岩陵平
<第1試合>
●グレート-O-カーン
ジェフ・コブ
8分29秒 NU2
永田裕志
〇矢野通
<第2試合>
SHO
高橋裕二郎
〇“キング・オブ・ダークネス”EVIL
11分20秒 EVIL→体固め
●YOSHI-HASHI
石井智宏
後藤洋央紀
<第3試合>
〇チェーズ・オーエンズ
タンガ・ロア
タマ・トンガ
KENTA
10分41秒 パッケージドライバー→体固め
タイガーマスク
●本間朋晃
真壁刀義
棚橋弘至
<スペシャルエキシビションマッチ/グラップリングルール>
△柴田勝頼
5分00秒 時間切れ引き分け
△ザック・セイバーJr.
【🔥2017年4月以来の試合は突然に🔥】
柴田勝頼「最後まで自分らしく有り続けたい」 4年半ぶり5分間の奇跡#柴田勝頼 #新日本プロレス #njpw #G1Budokan #G1FINAL #G131
柴田による毎週の日記。武道館登場前夜に綴られたメッセージとは!? pic.twitter.com/JvKrjhtruf
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) October 22, 2021
<第4試合>
BUSHI
高橋ヒロム
SANADA
〇鷹木信悟
12分17秒 パンピングボンバー→片エビ固め
マスター・ワト
田口隆祐
小島聡
●天山広吉
<第5試合/「G1 CLIMAX 31」優勝決定戦>
[Aブロック1位]
●飯伏幸太
25分37秒 レフェリーストップ
〇オカダ・カズチカ
[Bブロック1位]
※オカダが7年ぶり3度目のG1制覇
やりとりの舞台裏と大音量の「RAINMAKER」。外れた右肩をはめる飯伏を見たオカダは…
Aブロック代表は飯伏幸太。Bブロック代表はオカダ・カズチカ。コーナーの飯伏にオカダのドロップキックが突き刺さる。
飯伏のフィニッシャーであるカミゴェが決まるが、オカダがカウント2でキックアウト。
飯伏がフェニックススプラッシュを解禁して舞うが、オカダがかわす。回転した勢いが両ヒジにかかるように落下していく飯伏。
飯伏の右肩の異常を確認したレフェリーが試合をストップ。林督元ドクターも入る。勝利が宣せられたオカダが、7年ぶり3度目のG1制覇となった。
外れた右肩をはめる処置が三澤威トレーナーにより施される。飯伏の固定を手伝うようにオカダが近づくと、飯伏は条件反射的な“握手呼応”の要領で手を握り返す。
リングサイドスタッフに指示を出すオカダ(写真では見えないが、右手をグイッグイッと上げるしぐさ)。飯伏の呻き声をかき消そうと、テーマ曲「RAINMAKER」が流れる中で「音上げて、音上げて」と口にしている。しばらくすると大音量となる。
処置がひと通り終わると、飯伏とオカダが再戦を誓い合った。
飯伏に何か声をかけているオカダ。
大張高己社長からトロフィーが渡された。
オカダ「(※手拍子)『G1 CLIMAX』ー!!(※大拍手) 決勝戦、ケガでレフェリーストップという形になってしまいましたけども、僕は胸を張って『G1 CLIMAX 31』のチャンピオンだと言いたいと思います!!(※大拍手) 日本全国で熱い闘いをしてきたという自負もありますし、勝ちは勝ちです。『G1 CLIMAX 31』、チャンピオンはこの俺だーー!!(※大拍手) 本当に、1ヶ月のあいだに、熱い熱い熱い声援、本当にありがとうございました!(※大拍手) これから東京ドームに向けて…ま、東京ドーム、関係ないね。新日本プロレスの中心は“レインメーカー”オカダ・カズチカでしょう。俺が盛り上げていかないと、面白くないでしょう!(※大拍手) 任せて下さい。新日本プロレス、また俺がいろいろと背負いたいと思います(※大拍手)。というわけで! …と言いたいところですけれども、飯伏幸太! …不完全燃焼なんです。またやろうぜ、この野郎!(※大拍手) あと、『G1』チャンピオンとして、新日本プロレスに、ひとつお願いさせて下さい(※大拍手)。飯伏幸太と、またやらして下さい(※大拍手)。その飯伏幸太を待つ証として、“4代目IWGPヘビー(ベルト)”を俺に下さい(※大拍手)。(※笑顔で)別にチャンピオンじゃないですよ。“IWGPヘビー”を、飯伏幸太を待つ証として、俺に預けて下さい。そして、新日本プロレス、その中心として、俺が!! 盛り上げていきたいと思います(※大拍手)。そんなオカダ・カズチカから目をそらすなー!!(※大拍手) というわけで! 新日本プロレスにカネの雨が降るぞー!!(※大拍手)」(公式)
アクシデントへの対応はお客さんに伝わるように進められるものではなく、映像リピートすることでしかわからなかったことが多くあった。このほか解説席が触れていたように、飯伏がオカダに「3カウントを取ってくれ」との主張もなされていた。アクシデントで終わりという事態に手を打とうとしていたことになる。
そして、飯伏の苦しむ姿をカバーしようとしたオカダ。思いやりでもあり、プロ魂でもあり…プロレスラーはこういった点でも超人であり、大きな存在なのではなかろうか。G1王者はこれほどまでに“人としても強い”のだということを実感させられたG1だった。
25分で試合は途絶えてしまったが、会場で両者のオーラ、動きのダイナミックさには見入ってしまう。この続きは前向きに“お預け”になったものと受け止めたい。飯伏のコンディションが整ったときに、両者がまたわれわれを魅了してくれるはずだ。
「オカダvs.タマ」権利証戦、「鷹木vs.ザック」世界戦 11・6エディアリ大阪対戦カードが決定
一夜明け会見内容はこちらから確認を。
「飯伏幸太が封印した4代目IWGPヘビーのベルトを“権利証”という風にしてもらいたい。それを持って飯伏幸太を待ちたい」
『G1』覇者・オカダが菅林会長へ直談判!
10.22一夜明け会見の模様はコチラ!
⇒https://t.co/SXBDyj3Uq0#G131 #njpw pic.twitter.com/17aPrL0kf3— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 22, 2021
菅林会長から二つの発表
①「飯伏選手の負傷は右肩の脱臼、詳細は精密検査を経て追って発表」
②「次期シリーズより、1大会あたりの試合数を増加へ」
10.22一夜明け会見の模様は
⇒https://t.co/vmcoKSso4G#njpw #njpst pic.twitter.com/iScwyeZ1LM— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 22, 2021
“G1秋開催”だとドームまでの道のりがタイトだ。セミ・メインの勝者が年明けレッスルキングダムで雌雄を決する流れが想定される。なお、コロナ禍に伴う出場選手数・試合時間の制限を緩和し、コロナ禍前に準じた試合数に戻っていく。
【11月6日(土)大阪大会の全カード決定! “全9試合”!】
“IWGP世界ヘビー級王者”鷹木がザックと防衛戦!
オカダが挑戦権利証争奪戦でタマを迎撃!
棚橋はUSヘビー級王座戦でKENTAと激突!
ロビーとデスペラードがIWGPジュニア王座戦!
詳細は
⇒https://t.co/pR7Q82mJux#njpst #njpw pic.twitter.com/v4OlU3nlXZ— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) October 23, 2021
■ 新日本プロレス Road to POWER STRUGGLE
日時:10月26日(火)18:30
会場:東京・後楽園ホール
<IWGPジュニアタッグ選手権試合>
[挑戦者]
タイガーマスク
ロビー・イーグルス
(1/60)
金丸義信
エル・デスペラード
[第67代王者]
※デスペラード&金丸が初防衛戦
■ 新日本プロレス POWER STRUGGLE
日時:11月6日(土)17:00
会場:エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)
<第1試合>
DOUKI
金丸義信
(1/20)
藤田晃生
大岩陵平
<第2試合>
外道
邪道
タンガ・ロア
(1/20)
タイガーマスク
本間朋晃
真壁刀義
<第3試合>
BUSHI
高橋ヒロム
SANADA
(1/20)
マスター・ワト
田口隆祐
永田裕志
<第4試合/NEVER無差別級6人タッグ選手権試合>
[挑戦者]
SHO
高橋裕二郎
EVIL
(1/60)
YOSHI-HASHI
石井智宏
後藤洋央紀
[第21代王者]
※後藤&石井&YOSHI-HASHIが10度目の防衛戦
<第5試合/「KOPW 2021」争奪戦>
[挑戦者]
グレート-O-カーン
(1/無)
矢野通
[保持者]
<第6試合/IWGPジュニアヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
エル・デスペラード
(1/60)
ロビー・イーグルス
[第90代王者]
※イーグルスが2度目の防衛戦
<第7試合/IWGP USヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
KENTA
(1/60)
棚橋弘至
[第10代王者]
※棚橋が2度目の防衛戦
<第8試合/東京ドーム・IWGP世界ヘビー級王座挑戦権利証争奪戦>
[挑戦者]
タマ・トンガ
(1/60)
オカダ・カズチカ
[権利証保持者/G1 CLIMAX 31優勝者]
<第9試合/IWGP世界ヘビー級選手権試合>
[挑戦者]
ザック・セイバーJr.
(1/60)
鷹木信悟
[第3代王者]
※鷹木が3度目の防衛戦