オカダ・カズチカ「所属はおしまい…でも、これでおしまいじゃない」
24日、新日本プロレスが『Road to THE NEW BEGINNING』後楽園ホール大会を開催した。オカダ・カズチカ(1/31までの契約)の所属ラストマッチとなった(フリーとして残り2月3大会に参戦)。写真40枚で振り返る。
■新日本プロレス Road to THE NEW BEGINNING
日時:1月24日(水)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆1506人(札止め)
大会結果はこちら。
【 #njnbg 後楽園まとめ】オカダ・カズチカが新日所属ラストマッチで有終の美!! レインメーカーでNEVER6人タッグV8…ベルトは返上/オカダ退団受けて海野翔太「不安になると思う…でも俺が道標になる。俺から目を離すな!!」
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新日本所属ラストマッチ1・24後楽園はNEVER無差別級6人タッグ8度目防衛
<第7試合/NEVER無差別級6人タッグ選手権試合>
[挑戦者]
●藤田晃生
シェイン・ヘイスト
マイキー・ニコルス
22分15秒 レインメーカー→片エビ固め
石井智宏
棚橋弘至
〇オカダ・カズチカ
[第26代王者]
※オカダ&棚橋&石井が8度目の防衛に成功
リング前で祈るようなしぐさを見せたオカダ。溢れ出す気持ちをこらえるようにリングイン。
レインメーカーポーズで所属選手として最後の選手コールを受ける。降った雨を棚橋が確認した。
ベルトを見つめつつ一時返還。
豪快に2人まとめてのDDT、レベルが違うフラップジャックを決めるオカダ。
藤田晃生が奮起だ。ドロップキックから場外トペ。
石井智宏が連係攻撃などで狙われたが、本人が耐え棚橋弘至が救出。
オカダと藤田の一騎打ち状態に。藤田が精いっぱいの攻撃を見せるが。
淡々と返すオカダ。
いや…技も表情も「こうやるんだよ」と言ってる気さえした。
ジャーマン合戦。
オカダの代名詞のひとつ、ドロップキックが火を吹く。
藤田がこのタイミングで“レインメーカー返し”。興奮したザック・セイバーJr.が飛び出す。
オカダは反対面(北側)観客席撮影用のドロップキックを見舞い…
こみ上げる気持ちを抑えつつ、コーナーにいるカメラマンをどかしておいての…
ダイビングエルボードロップ。
そして見渡してからの…
レインメーカーポーズ。
レインメーカー。
衝撃を本人と観客が噛みしめる。
新日本所属選手として最後のフォール。
石井がオカダにベルトを巻き、フォールされた藤田が涙をこらえる。
オカダがザックと抱擁。この表情。
オカダ「石井さんにこのベルト巻いてもらいましたけど、今日で返上します」
マイクとバックステージを公式サイトから。
(オカダのマイクアピール)
「もう泣きたくないですよ。さんざん泣いたから。でも、17年間、(涙声で)熱い熱い熱い歓声、本当にありがとうございました!(場内拍手&歓声)。
石井さんにこのベルト巻いてもらいましたけど、今日で返上します! でも、このタッグのベルトっていうのは、IWGP世界ヘビーがいて、獲れたベルトなんで、石井さんと棚橋さんには感謝しかありません。本当にありがとうございます!(場内拍手&歓声)。
まあ、今日で所属としてはおしまいですけれども、まだ大阪、札幌、3試合ありますんで、外敵としてしっかり戦いたいなと思います(場内拍手&歓声)。
まだまだ、これでおしまいじゃないですし、さよならじゃないですし、まだメインイベントもありますし、新日本プロレスを楽しんでください!
(『オカダ』コールが発生)本当に新日本プロレス、選手、スタッフ、そしてファンのみなさんお世話になりました! また必ず会うと思いますので、またそのときオカダ・カズチカ、レインメーカーをよろしくお願いします! 本当にありがとうございました!(場内拍手&歓声)」
(バックステージ)
オカダ「(※棚橋が引き上げた後にやってきて)あれ? NEVERの時は3人揃ってコメントするっていう……まあでも今日で返上なんで、棚橋さんとはもう組むことはないと思いますし、あとは闘うだけだと思いますんで。本当に新日本プロレス、2007年、僕が19歳の時からですかね。本当にいろんな先輩に怒られたし、たくさん学ばせてもらって、本当にメキシコから帰ってきて、どうしようもないガリガリのどうしようもないレスラーでしたけど、ここまで一人前にしてもらって、そしてしっかりと送り出してもらえるっていう、本当に感謝しかないですからね。
でも、僕もこの新日本プロレスで学んだことをしっかりとまた次の場所でも活かして闘っていきたいと思いますし……(※しばらく沈黙し)頑張ります。もちろん新日本プロレスも頑張らなきゃいけないのは当たり前だと思うし、お互い頑張って。僕もこのまま新日本プロレスにいたら良かったなんて思われたくないですし、もちろん新日本プロレスもオカダがこんなふうになってなかったらなんてのは、お互い本望ではないですから、しっかりとね。
次は2月はもうフリーですから、外敵として…もう外敵と言っていいかわからないですけど、12年前に闘った棚橋弘至に、外敵として社長業に専念させてやりたいなと思います。でも、本当に新日本プロレスもそうですし、日本のプロレス界の関係者の皆さん、ファンの皆さん、本当にお世話になりました。でも、これでおしまいじゃない。終わりじゃないので、また会いましょう。ありがとうございました!」
中邑真輔を送り出した2016年の後楽園を思い出した。この選手が引退するまでは会場で追いかけたい。そうしたプロレスファンの思いは「キャリアの途中でメジャーに転じる」選手が増えていく中で、また別の対応を求められていく。配信環境も整っていることからほぼリアルタイムでの追っかけも可能だが、会場で声援を送れないのはさびしい。所属ラストマッチは、そんなファンたちによる万感のオカダコールが終始充満した。
オカダの言葉「所属はおしまい…でも、これでおしまいじゃない」。
あと3大会あるという意味合いもあるだろうし、新天地でのオカダを待っていてくれという意味もあるだろう。近い将来にやってくる新しいオカダへのカウントダウン。それでいて、ここまでオカダとファンの間には記憶の積み重ねがあったのかと思わされるメインだった。
この場に詰めかけたファンの多くが、そのプロセスの大きさを改めて実感したに違いない。取り上げた写真は一部だが、技も表情もすべてがオカダだった。そのまま「このレベルに上がってこい」というメッセージにもなっていく。最後に一騎打ち状態となった藤田の役割も大きかった。
このセミファイナルの後に闘ったZ世代の海野翔太と成田蓮はもちろん、オカダ不在の十字架を背負っていくことになる。そのゾーンに踏み出す意欲を見せたことでメインには大きな意味があった。プロレスはまだまだ続いていく。
(2月大会参戦は3試合)所属期間終了後のオカダ・カズチカ新日本プロレス2月参戦情報
<2月に関しましては、2月11日(日)大阪府立体育会館大会、2月23日(金・祝)、24日(土)北海道・北海道立総合体育センター・北海きたえーる、3大会のみの参戦(1月19日、新日本プロレス発表)>
■新日本プロレス THE NEW BEGINNING in OSAKA
日時:2月11日(日)17:00
会場:エディオンアリーナ大阪第1
※新日本プロレスワールド
<第5試合>
棚橋弘至
(1/30)
オカダ・カズチカ
■新日本プロレス THE NEW BEGINNING in SAPPORO
日時:2月23日(金祝)17:00
会場:北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
※新日本プロレスワールド
※オカダ・カズチカの対戦カードは未定
■新日本プロレス THE NEW BEGINNING in SAPPORO
日時:2月24日(土)14:00
会場:北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
※新日本プロレスワールド
※オカダ・カズチカの対戦カードは未定