「震えて眠れ」ムタ化していくカルマ キッドと組んで新タッグ王座に照準
16日、スターダムが『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 6』新宿住友ホール大会を開催した。コメント言い回しは公式サイトに合わせてあります。
大会結果 スターダム FIBREPLEX presents NEW BLOOD 6 12月16日(金)新宿住友ホール
■ スターダム FIBREPLEX presents NEW BLOOD 6
日時:12月16日(金)18:30
会場:新宿住友ホール 観衆306人(主催者発表)
<第1試合>
〇天咲光由
5分48秒 天橋立
●美蘭
ディアナの美蘭。4月デビュー、13歳の中学1年生。
<第2試合>
〇吏南
7分24秒 PinkDevil→片エビ固め
●竹林早苗
<第3試合/6人タッグマッチ>
ななみ 稲葉ともか ○MIRAI
11分17秒 ミラマーレ
●向後桃 羽南 飯田沙耶
<第4試合/タッグマッチ>
○尾﨑妹加 ラム会長
13分27秒 アルゼンチンバックブリーカー
●月山和香 中野たむ
<ビジョン発表>
『NEW BLOODタッグ王座』設立、 NEW BLOOD初のビッグマッチ『NEW BLOOD Premium』3・25横浜が決定
女子プロレス界の若い力の戦い、NEW BLOODに初の王座設立が決定!
🏆『NEW BLOODタッグ王座』
次世代のニュースターは誰だ⁉
⭐️一回戦は2023年1月20日(金)ベルサール高田馬場『NEW BLOOD 7』!
⭐️準決勝&決勝は3月25日(土) NEW BLOOD初のビッグマッチ!横浜武道館大会!『NEW BLOOD Premium』! pic.twitter.com/oTx92iSQ8W
— スターダム✪STARDOM (@wwr_stardom) December 16, 2022
<第5試合/タッグマッチ>
テクラ ○桜井まい
13分53秒 反則勝ち
●KARMA スターライト・キッド
<第6試合/パッション注入マッチ>
〇高橋奈七永
11分28秒 クインビーボム→体固め
●レディ・C
なんと奈七永にジャイアントスイング!! 内なるパッションを炸裂させたレディ・C。
<第7試合/フューチャー・オブ・スターダム選手権試合>
[挑戦者]●琉悪夏
9分7秒 雷の如く→エビ固め
[第9代王者]〇壮麗亜美
※壮麗が初防衛に成功
全試合終了後に壮麗の呼びかけで全員集合ショット。
中野「足りないものを見つけて」 月山は奈七永にパッション注入志願
<第4試合/タッグマッチ>
○尾﨑妹加 ラム会長
13分27秒 アルゼンチンバックブリーカー
●月山和香 中野たむ
ラム会長との一連の抗争で一矢報いるべく、自ユニットのリーダー中野たむを引っ張り出した月山和香。
されどここまで苦しめられてきたエクトプラズム攻撃を、中野とともに食らってしまう。
尾﨑のアルゼンチンでグイグイ絞られ、月山は無念のギブアップ。
ラム会長「おいテメエ月山、何度目の挑戦だ、おら。みんな笑ってるぞ、なあ。悔しくねえのか? (中野に)リーダーのテメエにも責任あるんじゃないの。ちょっと助けてあげてくださいよ」
中野「ホントに、アナタには勝ってほしいと心から思ってる。でも、勝つために決定的に足りないものがアナタにはある。それをアナタ自身で補わなきゃいけない。プロレスラーは見えない力が宿ってる。それを見つけて強くなって。そして、アナタが進むべき道をしっかり見極めて、たむに聞かせてほしい。待ってるから。月山、強くなれ」
バックステージで月山「たむさんの言った言葉の意味を考えます」
月山はセミファイナル後にリング上へ。月山「奈七永さん、私、次のNEW BLOODでパッション注入してほしいです! 私は、強くなりたい」
奈七永「いいと思うんだけどさあ、オマエなんか知らんけど、24日の後楽園でさあ、高橋奈七永、優宇vs中野たむ、なつぽいの前哨戦に入ってきたよなあ。だからそこで舞台が決まってんだからさ、そこで頑張ってみろよ、もっともっと、私の心にパッションを届けてみろよ。そしたら考えてやる」
「考えます」から対戦要求までが迅速すぎるが、思い立ったら行動するのもコズエンイズムであり、中野が求めていることかもしれない。無謀ぶりに拍車ではあるが、強さを感じる選手に挑戦するということは気持ち的にも強くないとできないこと。奈七永は「(24日の後楽園で)頑張ってみろ」と保留。
確かに全敗ではあるが、ラム会長との抗争が終わるのは、観る側からすればさびしくもある。最後の全員集合ショットでも表情が崩れなかった月山の明日はどうなるのか!?
梅咲遥が白ベルト挑戦なら“化身”は毒霧攻撃ならぬ火炎攻撃。頬には「Shiver Sleep」
<第5試合/タッグマッチ>
テクラ ○桜井まい
13分53秒 反則勝ち
●KARMA スターライト・キッド
テクラと桜井がコーナーで一緒にポーズ。バックステージではテクラがキッドに、メイン後には桜井が壮麗に宣戦布告した。
頬には「Shiver Sleep(震えて眠れ)」で登場のカルマ。カルマとしてのキッドとの2人タッグは初結成。
キッドとタイミングが揃った同時跳びプレスなど技術も織り交ぜるが、、、
最後は火炎攻撃で反則負け。
設立される『NEW BLOODタッグ王座』。キッド「このNEW BLOODで誰が初代王者になったら面白いのか、このNEW BLOODを盛り上げていけるのか、おわかりでしょう?」バックステージでカルマとのタッグでの奪取を宣言。
梅咲遥が白ベルト挑戦なら“化身”は毒霧攻撃ならぬ火炎攻撃。どちらのブランドにも磨きがかかっていくなら、まさにグレート・ムタ化である。
カルマの反則負け。投げっぱなしでもいいわけなんだが、キッドはていねいに「ウチらが3カウントを取りに行くほどの相手じゃ桜井はなかったってことでしょ、KARMAにとっては。お前は反則勝ちで十分なレスラーだったことだよ」と補足。
すこし前までキッドらにマイクアピールなどをダメ出しされていた梅咲。化身がキッドと組んで新たなワールドづくりにチャレンジしているプロセスが面白い。
強引なキャラ立ては嫌うファンもいるかもだが、どういう感情を吐き出そうとしているのかをアレコレ想像するのが楽しいのであるし、写真に入れたような2人ならではのテクニックもある。「カルマが出るんなら行こうかな」というくらいに気になる存在へとノシ上がっていく、そんな物語をどう繰り出してくるかが注目される。
いくつもの野望と対戦表明と物語を、誰もが生み出す側に立てる場所。『NEW BLOOD』がしっかりと定着してきた。来場したことがないファンにはわからないかもしれないが、実はどの方向も5列程度。選手の息づかいを体感できる至近距離、スタジオマッチのような感じなのだ。スターダム本隊のビッグマッチもいいが、機会があれば、また違うプロレスを『NEW BLOOD』で味わうのもオススメである。