スターダム新体制は週明けにも発表か 木谷オーナーが“単独”で会場挨拶
18日、スターダムが『STARDOM GOLD RUSH 2023 ~しらんけどスターダム~』エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第1競技場大会を開催した。運営ミス(11・5牛久大会の開始時間を大会前日に2時間半遅らせる発表)を機に社内ヒアリングが行われたスターダムは、改善の動きを急ピッチで進めている。
11・18大阪大会冒頭で観客に頭を下げる「改善点も含めて、順次、発表していく」
大会冒頭に、木谷高明オーナーが口を開いた。ブシロードファイト全社員にブシロード人事役員が面談する旨が伝えられていたが、その経過とともに改めてのお詫びとなった。
「本日はご来場、誠にありがとうございます。ブシロードの木谷です。すいません。先日(11・5)の牛久大会でご挨拶、謝罪のごあいさつさせていただきましたが、あのときもリング下であいさつさせていただきました。私はちょっとまだリングの上に登ってあいさつするのが恥ずかしくてとてもできないので、ここにて失礼させていただきます。SNSで、ブシロードの本隊の人事担当役員がスターダムの全社員に面談すると。また、パートさん、あと希望する女子レスラーの方も面談するとお伝えさせていただきました。来週の月曜日にて、ほぼすべての社員、パートさん、希望する女子レスラーの面接を終了致します。私も中間報告を受けておりまして、いろいろ改善点がわかってきました。近々、新しい体制、また、改善点も含めて順次、発表していくことになるというふうに思っておりますので、なにとぞ、いましばらく温かい目でレスラーのことを応援していただけますでしょうか。明日からすぐにすべてを変えるというふうにはいかないと思いますが、順次、どんどんみなさまの目に見える形で改善していきたいと考えております。今後ともスターダムならびにレスラーのみんなのことをよろしくお願い致します。本日はぜひ、素晴らしい大会になると思います、一日楽しんでいってください。引き続き、よろしくお願い致します。ありがとうございます」
途中、「いましばらく温かい目でレスラーのことを応援していただけますでしょうか」のくだりのあとには観客から拍手が起こり、木谷オーナーが「ありがとうございます」と答える場面もあった。
この日はワンダー王者であるMIRAIが「欠場者が多い中、今日の会場の入りも厳しい、チャンピオンとしてはすごいやっぱり責任を感じています」と口にするなど、複数欠場選手、スターダムを包む空気が観客数にも影響していた(主催者発表で1033人)。それでもファンは足を運び、「スターダムがよくなってほしい」と願っている。
団体よりも先に選手がお詫び…問題視されているのは業務遂行だけではない
これまで原田克彦ブシロードファイト社長も木谷オーナーとともに公の場に現れることが多かった。
大会前に巡業バスお披露目🚌
木谷オーナー「たくさんお集まりいただきありがとうございます。ファンのみなさんのおかげ、ファンのみなさんのバスです」
岩谷「12年間で初めての専用バス。このバスとともに周ります!」
原田社長「感無量です。これから活躍をみていただきたいです」#stardom 両国 pic.twitter.com/FiOr11t5Xo
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) December 29, 2022
牛久大会での謝罪も2人により行われていた。
スターダムの木谷高明オーナーと原田克彦社長が観客の前で開始時間前日変更を謝罪「二度とこのようなことがないよう誓います」【週刊プロレス】 | 週プロニュース | BBMスポーツ | ベースボール・マガジン社 https://t.co/1GrHtPX87U#STARDOM #週プロ #週刊プロレス
— 週刊プロレス (@shupromobile) November 6, 2023
この大阪大会は、原田社長の姿なし。木谷オーナーが“単独”で会場挨拶。
木谷オーナーが「新体制」を口にしている通り、原田社長の処遇を含む再出発が週明けにも発表となる情勢だ。
なお、運営ミスが発端になっての動きであるが、木谷オーナーが問題視しているのは業務遂行だけではない。
深夜にすみません。この度はブシロードファイトの不誠実な対応、誠に申し訳なく思います。選手の皆さんにも気を遣わせてしまい。運営者として恥ずかしい限りです。他の現場に張り付いていたのでご連絡が遅くなりましたが、明日朝、現場に確認して誠意のある対応をしたいと思います。#STARDOM https://t.co/NX0VzTRm3W
— 木谷高明 (@kidanit) November 4, 2023
前代未聞の2時間半遅れ。その第一報に「お詫び」ニュアンスが弱かったことはファンからも疑問の声があがった。先に選手の方がお詫びするという異常事態ともなった。
それを木谷オーナーが「この度はブシロードファイトの不誠実な対応、誠に申し訳なく思います。選手の皆さんにも気を遣わせてしまい。運営者として恥ずかしい限りです」と受け止めた。つまりは「体質」までが組織内外から疑問視されていることになり、木谷オーナーの「いろいろ改善点がわかってきました」には、これも含まれるだろう。
常時スターダム取材にあたっている新井宏記者の提言。ファンの立場になって考えれば異なる対応が取れる点も含まれた。
【週末は女子プロレス♯128】スターダムで開始時間大幅遅れのアクシデント そのとき現場では何が起こっていたのか? https://t.co/nVcmyTQ0f6#スターダム #STARDOM @wwr_stardom
— ENCOUNT (@encountofficial) November 18, 2023
・開始時間前に始まる第0試合の可能性がある旨をチケットにも添えるべきだろう。
・チケットではスペースの問題で無理としても、ホームページやSNSで大会ごとに出場選手、あるいは欠場が判明している選手のリストを(「変更の可能性あり」とともに)明記しておくべきではなかろうか。
・このところケガ人続出で、一度に複数のテーマを課した過酷なスケジュールが問題視されている。現場と上層部の意識のズレか、今回の一件も、これらの問題と陸続きなのかもしれない。
おりしも大阪大会同日の木谷オーナーの対応には、配信サービス「新日本プロレスワールド」の問題(リニューアル後の不具合の多さ)も重なる。ブシロード全体が問われているともいえる局面だ。
ワールドの現場から報告が有りました。現状、原因究明と改善を繰り返しのようです。
徐々に各所改善されると思いますので、何卒よろしくお願いします。
ご不便をお掛けした皆さま、申し訳ありませんでした。#njpw https://t.co/1dnkkkj9pm— 木谷高明 (@kidanit) November 18, 2023
それは酷い。公式にクレームを入れます。
よろしくお願いします。 https://t.co/ufC0XuZGVl— 木谷高明 (@kidanit) November 18, 2023
スターダムの運営をめぐる問題は以前からSNSで大きな話題となっていたが、団体の正常存続へと舵を切ることを祈りたい。
(大会結果)スターダム STARDOM GOLD RUSH 2023 ~しらんけどスターダム~ 11月18日(土)エディオンアリーナ大阪
大会結果はこちら。
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⇒https://t.co/BtiobrFIXQ pic.twitter.com/Jy9aGjKi9Z— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) November 18, 2023