岡田新社長「選手・スタッフ・観客の情報交換を」 スターダム再建に決意
28日、スターダムが『STARDOM in KORAKUEN 2023 Nov.』後楽園ホール大会を開催した。大会後に岡田太郎ブシロードファイト新社長が囲み会見に応じた。以下に全文をまとめる。
大会結果はこちらから。
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リング上のスターダム最高。会社としてはいま一度しっかりやる
12月1日から就任ということですが、この後楽園大会は大事な場所でありますので、ちょっと一足早くご挨拶をさせていただきました。試合の総括と言いましても、今日は見ていただいたお客様、皆様もう会場の様子を感じていただければわかると思います。
リング上のスターダム、やっぱり最高ですし、お客さんも最高ですし、何の心配もすることなく最高のプロレス、最高のスターダムを提供できていると思います。なので、会社としてはいま一度本当にもう一度しっかりやることだけだと思います。
本当にリング上は本当に一つの心配もなくなるように選手のサポートをすればいいと思ってますので、試合については本当それぞれ選手の言葉、そして記者の皆様の言葉でぜひ今日来れなかった人にも伝えていただければと思いますので、引き続きスターダムの応援、そしてプロレス界の応援を皆様よろしくお願いいたします。
(今までスターダムを見てきた中で、こういうところが問題だった、こういうところが変えられるんじゃないかというところは)
選手・スタッフ・お客さんのその間の意見の行き来というのが、それが正常に行われていたのか?というのがいちばん気になりました。お客さんの要望にわれわれがどうこたえるか、選手の要望にスタッフがどうこたえるか、または見せたいものがお客さんにどう伝わるか。三者のバランスが、あまりうまくいってない時期が最近だったというふうに見ています。情報のスムーズな流れ、僕がいま前に出ているのでそこに投げていただければ選手に影響することもないですし、また、いろんな形で皆さんのご意見をいただくところはつくろうと思います。
そして選手とスタッフのところの信頼関係というか意見の言い合いっていうのも、ぜひどんどん活発にしたいなと。社長に言うこと、近い社員に言うこと、色々あると思うんですけど、そういったところの情報の交換をスムーズにしていけばいいと。そこには皆様、取材陣の皆様もご協力いただけることはあるかなと。選手が皆様に伝えた言葉をどうお客様に伝えるか、お客様の声を皆様がどうこう記事にして、もう1回お客さんに伝えていただくかっていう皆様の力もお借りしながらこう、その三者全員がスムーズな情報交換ができて、意思を共有していい大会を一緒にみんなでつくっていくというところをつくるというのを考えております。
(現状ではトップ交代という状況で、例えばちょっと問題視されたような…正式に発表するのかどうかわかりますが、現場スタッフの見直し、現場というか、社内スタッフの見直しのようなこともあり得るんでしょうか)
はい、答えから言いますとあり得ます。で、例えばいま話題になってる。“(運営ミスとなった)誰か”っていうのがネット上では増幅されていろいろなるかなと思うんですけど、こういったところは当社、株式会社ブシロードグループの上場企業のグループ会社ではあるので、しっかりと会社のルール、そして社会のルールに則ってしっかりと調査、そして必要な判断を下します。
ここはもう絶対会社にまかせていただければ問題ないかなと。それで、その仲間というかスターダムの選手、そして僕らが納得するところをお見せさせていただく。納得できればそういった形がいいので、お客様に見せるもの見せないもの、しっかり、そこは説明責任は果たします。
ただ入ってみて思ったのは、スタッフ・社員の一人ひとり、みなさんのプロレス愛であるとか、仕事の能力であるところは、個別に切り取ってみると、もちろんミスとかいろいろあると思うんですけど、そんなに問題視してないです。ただそこが組織として会社の急成長になったときに誰かに負担がかかると、そういうことが多かったんで、そこはちょっと整理をするだけで個人それぞれの力は絶対に発揮できると思っているんで。もちろん問題いっぱいあるんですけれども、問題はみなさんが大きくするほど心配はしてないというか、絶対できると信じている、そういう状況です。
(戦略発表会があった矢先での新体制。あらためて戦略発表会を行う予定はありますか)
それで言うと、このまま(12・29)両国国技館と1月3日、4日に向けて、ちょっと年末年始の大きなところに向けて走っていくんですが、1月6日にブシロードの全体の発表会とかもありますので、そういったところになりながらの発表はできたらいいなと思っているのと、いま一度、この間の戦略に対して今やってることがあるので、そういったもの実際現場を僕も見ながらどういったことが改めて今のスターダムに必要かっていうのを練って、必要なタイミングで発表するっていうのはあるかなと思います。
負担が少ないスケジューリングを。そして試合への流れ、モチベーションが大事
(現状わかりやすく、ここは変わる、来年みたいなことっていうのは。例えばこうよく言われてる試合数がすぐにはというわけにはいかないかなとか、下半期にとか、春にとか)
そうですね。試合数に関してもいわゆるビッグマッチっていうところ、いわゆる何千人という箱のところ、そこが割とその絞られてくるのか、例えば月2~3回いまやってるものが月1回を目処とか、そういったところにはなっていくかなと思います。過密日程に関しては、試合とかだけじゃなくて、その巡業スケジュールとかこういったところの精査が必要です。これは私、劇団飛行船やっておりまして、もう50年、子供向けの舞台、全国で回っています。そちらと、(同じブシロードが手がけている)新日本プロレスは巡業のプロでございます。やっぱりスターダム急激に大きくなったので、そういった巡業のスケジュール取りとかが、ちょっとこう、大変なことになることが多かったと思うので、そういったグループ会社の知恵を借りながら負担が少ないスケジュールリングを絶対やる。
これが1つと、もう一つわかりやすいのは選手の意見を聞くときにこれ、事務所機能、マネジメント機能っていうのをしっかりつくる。木谷(高明)オーナーも申し上げてましたが、選手会。ただ、この選手会に関しては旧来の選手会というよりはいま、この現代に求められる形の選手全員誰か一人に負担をかけない、選手会長だけに負担をかけない形で、しっかりと選手理事会とか、いろんな形はこれから話し合ってつくっていきたいと思います。
で、日程の改善。事務所機能、マネジメント機能。そして選手たちから意見を吸い上げやすくする選手会、この形はすぐにできるかなと思います。
(試合数だけじゃなくてそのツアー自体のあり方っていうのがちょっと厳しいものが?)
もう試合数で言えば、プロレスラーの皆さんもよく言います、超人だし、いろいろやられてきたし、過去をじゃあ過去のプロレスがどれだけしてやってきたのかって考えた時に、それは試合数よりも数もそうだし、そのやっぱり流れとか、どこにどんな試合があるか、どういうモチベーションでやるかっていうところをやっぱり整理することが大事。
ちょっと二兎を追う者じゃなくて三兎を追う選手がたまに出てきてしまう時期、例えば誰かがそういうことになるということが多いなっていうのはちょっと見て感じたので。
(新日本プロレス出場とのバランスみたいのも考えていたりしますか。STRONGのベルトもあったりして)
ここは、より新日本さんとは交流を持って、おそらくもしかしたら東京と大阪で大会が裏でかぶってしまうこととかあるかもしれません。やっぱりコンテンツいま多いし、会場も少ないのでそういうことあるかもしれないんですけど、しっかり調整して、誰が出るかというのを早くお客さんに説明して、選手にも早く説明して、安心した状態で。じゃあどっちを選ぶんだ、じゃあどっちが魅力的なのかっていう勝負は新日本さんとしていきたいなぁと。
(SNSで心無い意見もあるかもしれませんが、何かあったら自分までという気持ちはある)
そうですね。試合内容とかに関しては全く答えられないんで、そこはもうおのおの皆さんの思いの丈をぶちまけていただければと。何か運営へのお問合せ、疑問は、もちろんお問い合わせフォームもありますし、そうじゃない時には全然私まで。まあだから選手に別に運営とか日程がどうだってなる人はいないので、そこはあのいま表に立っているのは私なんで。あとオーナーでもないんで。いっぱいやられてるんで、グループ事業を。なんでいま私がスターダムのことを全部見るという責任があるので、いったん私まで、もしくはその適切なフォームまでにご質問いただければ。
(スターダムさんへの公式アカウントでの返答がないというのが、本当に見られているんだろうかという不安があったと思うんですが)
まずはいまいったん私が出してるので、やっぱ公式アカウントはどうしても情報出しになってしまうので、そこはやっぱり見落としとか出てくると思うんで、まずいったんは今こういう形で、それをやっぱりお問い合わせフォームとかアンケートとか、そういうお客様の声を、そういう場をちゃんとつくる方が、皆さんもちゃんと届きやすいかな…。やっぱり会場に来た人がどう思うか、どう思ったか、何が見たいとかが拾える方がいいなと感じております。はい。
(今日は復帰した選手が出て、後楽園ホールが満員になったわけですけど、改めてライブエンターテイメントのご経験からスターダムの可能性をどのように考えていらっしゃいますでしょうか)
はい。やっぱりライブエンターテインメントの中で…今日はとても第0試合から、お客さんがすごい興奮していて(挨拶でリングに)自分が上がって、もう拍手がってくらいで、自分の緊張してしまったんですけども。本当にメインに至るまで素晴らしい大会になりました。まず赤いベルト。欠場者が出てくる中で突如始まった赤いベルト(戦線)に対しても『なんでやねん』っていう声はあったと思うし、何でそんな急にトーナメントやるんだと思うかもしれないんですけれども、トーナメントに決まったからにはやっぱりチャンスですよね。
トップの方がいま出場されているということは、その次のチャンスがあって、そのチャンスを絶対に取ろうというのが、絶対試合に現れてくると思うので、それが多分お客さんに伝わる。やはりあと上谷(沙弥)選手と林下(詩美)選手、お二人のときはもうお客さんが待ち望んでいたものだと思います。お二人が復帰して、やはりまだ『感覚戻ってきたぜ』って頃なんで、これから12月2日も試合があるようなアピールをされていた。年末年始に向けた一歩目を見たので安心しました。
なのでこのように選手も帰ってきているんで、安心して(いただけるように)どんどん良くなっていくと思います。きょう最後に舞華選手がやったような試合。言葉を使わなくても、お客さんが盛り上がってくださる。これがプロレスのすばらしさだと思うんです。ライブエンターテイメントとしてプロレスは伝統があります。ピンチの時にプロレスを見ると熱くなると思うんで。世界に通じるコンテンツでどんどん世界に広がっていく。日本が自信を持って世界に誇りやすいコンテンツ、ライブコンテンツと感じてますので、またそういったところもですね、1からやり直して世界に届けていきたいなと考えております。
経歴。2013年に入社、ミルキィホームズをプロデュース、「劇団飛行船」代表
※以下、11/29 08:45追記
<囲み会見での最終質問、経歴部分>
(ブシロードには何年からかかわっていますか)
私ですか? 2013年の1月入社ですね。(現在は36歳)
(そこから今日までどのようなキャリアを? 簡単に)
わかりました。まず最初、アニメラジオのプロデューサー、ディレクターから始まりました。続きまして、事務所とファンクラブの担当をしました。ミルキィホームズというコンテンツなんですけど、そこからミルキィホームズのライブをやるようになりました。ブシロードのアニメコンテンツのライブやると。ブシロードの7周年記念ライブというのを横浜アリーナでやりまして、その翌日が新日本(プロレス)の横浜アリーナ大会なので7周年ライブと一緒にやってたので、新日本スタッフの皆さんと一緒にライブと試合をやりました。
みころん&岡田Pが語るミルキィホームズ秘話!/
今、振り返る「#ミルキィホームズ」はじまりの時と最後の1年間――#佐々木未来(声優)×#岡田太郎(統括プロデューサー)対談インタビュー ※ハッシュタグ追加しました! #milkyholmes [アキバ総研]https://t.co/mDsOjhi0GP pic.twitter.com/DdUqiCi2kZ— アキバ総研公式 (@akiba_kakakucom) April 26, 2019
あと、ライブの方には棚橋(弘至)選手も最初に、オープニングアクトに出ていただいたりとかしてました。その後、ミルキィホームズというコンテンツのプロデューサーでアニメ、ライブ、芸能のところとかを見ながらやっておりまして、その間にタレントの事務所のマネージャーもやっておりまして、それでミルキィホームズが2019年に終わりました。武道館でファイナルライブやったんですけど、そこまでやりきりまして、2020年ぐらいからですね、舞台、新しいコンテンツの方の立ち上げをやっております。そのとき舞台、新しいライブ、そしてアプリゲームの方にも行きました。
そのままそのコンテンツを2022年ぐらいまでやりまして、2022年、去年からですね、「劇団飛行船」取締役になりまして、そこから今年の5月から「劇団飛行船」の代表になりまして、いま一度盛り上げていくぞーっというところで、この11月(スターダムへの異動が決まる)です、はい。
(広報よりここを区切りとする旨が伝えられる)
ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。
<第1試合前、リング上でのあいさつ>
「後楽園ホールにお越しのスターダムファンのみなさま、こんばんは。12月1日よりブシロードファイト社長になります、岡田太郎と申します、よろしくお願いします。メチャクチャ緊張しております。ただいまの第0試合を見て確信しました。みなさんがどれだけスターダムを愛しているか。そして、選手がどれだけの熱い思いでこのリングに上がっているか。すごく感じることができました。私たち会社の使命は、その試合を1試合でも多く1試合でも熱くみなさんにお届けすることだと思います。本日、私はこうやってリングに上がらせていただいていますが、そのようなことが今後少なくなるというか、いい発表でみなさんにお会いできるように全員でスターダム、盛り上げていきますので、あらためて、よろしくお願いします! それではお楽しみください、よろしくお願いします!」