
伊東優作「100%で生きてる」 佐藤光留に敗れるも再戦約束させメイン締め
9日、(愛知県名古屋市)枇杷島スポーツセンターにて『DIVA presents ふたばぷろれす』旗揚げ興行が開催された。
※名古屋からの東日本復興支援であり、売上の一部が陸前高田『桜ライン311』に送金される。被災者・支援者が力を合わせて復興するイメージをふた葉になぞらえて『ふたばプロレス』と名づけられる。
笹村あやめがDIVAロゴ入りコスで熱闘 川畑梨瑚との女子至高マッチ制す
<セミファイナル/ワッキー様ご協賛/日起建設株式会社様ご協賛/スイーツ部様ご協賛>
〇笹村あやめ
11分59秒 タイガー・スープレックス・ホールド
●川畑梨瑚
ゴングと同時に両者へのコールが発生。組み合いから川畑がスクッとスプリングで立つと笹村は「なにカッコつけてんだよ」とクレームだ。笹村がシットダウンして「蹴ってみろ」と突き出した背中に、川畑のサッカーボールキックが3発。笹村は「イッテー」と悶絶してしまう。
ならばと四方のリングサイドでの打撃合戦に持ち込んだ笹村。我慢した川畑だったが、痛みからじっとしていられず歩を進めるしかなく観客の笑いを誘った。
川畑がスワンダイブ式ムーンサルト、ジャーマンなら、笹村は雪崩式ブレーンバスター、ラリアット。シーソーゲームとなるが、笹村がラリアット、ダイビングフットスタンプ、後頭部ヘッドバットからタイガースープレックスホールドで川畑を仕留めている。
DIVAロゴ入りコスで熱闘となった笹村。アフターイベントでの佐藤光留との“対決”も控えており、川畑とのリング内外で意地の張り合いがエスカレートする。これが会場熱を大いに高めた。敗れこそすれ、川畑の試合グレードも印象に残った。こんな“高め合う”団体越境マッチはどんどん見てみたいところだ。
光留「次やるときは、君の“プロレスの地元”に行っていい」伊東と再戦約束
<メインイベント/パレハ様ご協賛/インディペンデント・ワールド・世界ジュニアヘビー級選手権試合>
〇[第38代王者]佐藤光留
16分55秒 脇固め
●[挑戦者]伊東優作
※光留が9度目の防衛に成功
光留が求めた握手に伊東が応じてゴング。両者が警戒してしばらく距離を置くが、伊東が片足タックルに成功だ。しかし腕を取りながらテイクダウンは許さない光留。意地のぶつかり合いに観客は息を飲む。光留はフェイントを織り交ぜたローキック、マウント奪取からグラウンドで優勢。伊東もチョップから蹴りで反撃する。
リングで闘うか場外で闘うか。口喧嘩となり、光留がじゃんけん決着を要求。光留「最初はグーだぞ」と言っておいて「最初はグー」で殴ること2回。観客はブーイングだ。両者はヒートし、破天荒な場外戦がつづいた。
さらに光留はフィニッシュへの布石で伊東の左腕に照準を絞る。ならばと伊東はゴツンと音がするヘッドバットを連打してニーアタック、パイルドライバーで追い込む。光留は後頭部へのハイキック、ランニング胸板キック、腕十字、足関節でラッシュ。エグいヘッドバット合戦を挟んで、光留が脇固めで勝利した。
光留「オイッ、名古屋の蛸野郎!! スマホの中では見てたけど、実物はとんでもねぇ変態だった!!(拍手) 名古屋、愛知県…変態の国だぜ。でも今日は、普通の地元のプロレスのリングだったね。次やるときは、君の“プロレスの地元”に行ったっていいんだぜ(拍手)。いつか言ったよな、俺たちいつ死ぬかわかんねぇって。いや俺やりたくねえぜ、パンクラスでデビューして25年、蛍光灯で殴られるなんか絶対嫌だけど、その絶対嫌なこと、伊東優作相手だったらやってみようかなと思うよ(拍手)。まぁ、チャンスがあったら、LINEしてね(観客笑い)」
(光留が出場選手をリングに呼び寄せる)
光留「佐藤光留が締めてもいいんですが、せっかくここまで来たら、この名古屋で一番変態なやつ。伊東優作に締めてもらおうじゃないか(拍手)。ユウサクコール大合唱で俺は心折れるかと思った。でも、喋れるだろ、いけるだろ」
伊東「いけますよ!! 地元はいいねぇ(拍手)。佐藤光留、俺は蛸だからよ、絡みついて逃がさないからよ、必ずあなたと、言った通り、蛍光灯・有刺鉄線・画鋲なんでもありの試合をやりましょうよ!!(拍手) 画鋲撒いたうえでグラップリングでもやりましょうよ。また遊びましょう、ここで。そのときはまたお願いしますよ。アンサーを聞かないとね、アンサーを」
光留「俺は…逃げも隠れもしないから(不自然に棒読み早口)。マジで本当にやってやるから、そのときは…(伊東は)お靴履いていらっしゃるので、お互いTバック1枚で(観客「お~!!」爆笑)約束な」
伊東「よし、いい話し合いができたから締めるぜ。旗揚げでメイン出れて、幸せだ。いつも言ってますけど、いつ終わっちゃうかもしれない人生ですよ。明日終わっちゃうかもしんない。今日終わっちゃうかもしんない。でも今日の一瞬のために俺たちは100%で生きてますよ、お客さん!!(拍手) だからあなたたちも今の輝きのままでこれからも突っ走っていこうぜ~(拍手)。今日は、今日は…と思いましたけど、あなたが締めましょう(DIVAゆかりさんを指名)」
ゆかり「本日はふたばぷろれす旗揚げ、こんなにたくさんの方、この大会を選んでくれてみなさん、大正解だったでしょ?(拍手)」ゆかりさんによる「ふぅ・たぁ・ばぁ」で大会は締められた。
試合後にゆかりさんに「えぐい試合(になる顔合わせ)をオファーされたんですね」と声をかける。するとゆかりさん「私の好みなんよ」。“団体名”こそやさしい感じなのに、ふたばぷろれす恐るべし。名古屋恐るべし。
常にベストマッチ更新を意図している光留だが、記者の目には首都圏での試合よりも数段上のスイッチが入って見えた。試合直後、このえぐさを光留にも問うと「いやプロレスは闘いだからね」とケロリ。引き出した伊東は「今日の一瞬のために俺たちは100%で生きてますよ」とリングで叫んだが、エンディングで伊東を包んだ笑顔と拍手が何よりも雄弁だった。
(大会結果)DIVA presents ふたばぷろれす旗揚げ興行 3月9日(日)枇杷島スポーツセンター
■DIVA presents ふたばぷろれす
日時:2025年3月9日(日)12:00
会場:(愛知県名古屋市)枇杷島スポーツセンター 観衆168人(満員)
<第1試合/グレースプロジェクト提供試合>
〇杉浦透&平田智也&キャプテングレース&下村大樹
8分5秒 ミートプレス→体固め
影山道夫&清水佑&HAKKA&●名島アリ
<第2試合/きたじー様ご協賛/イワ様ご協賛>
〇小橋マリカ
8分48秒 弥栄→片エビ固め
●炎華
華麗に見えてダメージ狙いの技が両者から繰り出される。
<第3試合/よし様ご協賛>
〇夏実もち&マリ卍
15分30秒 メタボリックサンド→エビ固め
YuuRI & ●ChiChi
<第4試合/Tetsu様ご協賛>
石川修司 & ●パピヨン朱美
13分15秒 ジャックナイフ
〇ブラックめんそーれ & Chika
「かわいい」という褒めが少なく帰ろうとするパピヨン。声援が高まるとスキップしてリングに戻る。
払い腰で石川を豪快に投げ、観客ドッ。なんとデビュー3戦目。
<セミファイナル/ワッキー様ご協賛/日起建設株式会社様ご協賛/スイーツ部様ご協賛>
〇笹村あやめ
11分59秒 タイガー・スープレックス・ホールド
●川畑梨瑚
<メインイベント/パレハ様ご協賛/インディペンデント・ワールド・世界ジュニアヘビー級選手権試合>
〇[第38代王者]佐藤光留
16分55秒 脇固め
●[挑戦者]伊東優作
※光留が9度目の防衛に成功