
佐藤光留「若手女子レスラーのはずなのに」 笹村あやめと戦々恐々トーク
9日、(愛知県名古屋市)枇杷島スポーツセンターにて『DIVA presents ふたばぷろれす』旗揚げ興行が開催された。大会後には名古屋プロレスバーDIVAにてファンとのアフターイベントが行われ、佐藤光留と笹村あやめがトークバトルを繰り広げた。
光留「プロレス界を、こいつは笑って泳いでる」 笹村「楽しいです、プロレス」
佐藤光留(パンクラスMISSION)
2000年2月27日にパンクラスでデビュー。2008年3月10日、鈴木みのるが所属するパンクラスMISSIONに移籍。プロレス参戦を表明し、5月24日のDDTのハードヒットでデビューした。現在は自主興行、全日本プロレス、天龍プロジェクトなどに出場し、2025年にデビュー25周年を迎えた。タイトル歴はIJタッグ、UNタッグ、世界ジュニア、KO-D無差別級、アジアタッグ。
笹村あやめ(2AW)
2017年10月に2AW前身のKAIENTAI DOJOでデビュー。他団体での活躍も目覚ましく2018年10月には初代王座決定戦を制しセンダイガールズワールドジュニアチャンピオンとなった。SEAdLINNNGでもタッグ王座を獲得。見ている人を自然と笑顔にする、元気一杯のファイトスタイルが持ち味。2024年8月25日、千葉大会にて吉野コータローと共に2AWタッグ王座を奪取。
入場時間までの“溜め”もなく、光留はアフターイベント開始15分前にフラッと登場。既に集まりかけている参加者と前段トークに突入した。1日のUDONプロレス高松大会参戦理由について聞かれると、「知らない団体には基本は出ないんだけど、やっているツクダ監督がメモリアル力道山(1996年6月30日、横浜アリーナ)の鶴見五郎vs.ザ・マミーでレフェリーだったって言うんで、一発で信じた」。直前までパチンコをやっていたハイテンションのまま答える。
“先輩”光留に遅れながらも、イベント開始時間に笹村が登場。笹村は先ほどまで飲んでいた大物ぶりで、対決ムードが高まった中でゴングが鳴った。
終始放たれた「ここだけの話」は載せられないが、イベント冒頭のトークバトルの雰囲気を味わえるよう少し記事化してみる。
「デビュー前に会ってるんだよ」と光留が笹村との関係を紐解き始めた。KAIENTAI DOJOの道場で笹村から挨拶をされたことを光留は覚えている。なぜその千葉の“僻地”でみんながレスラーを目指すのか、光留は興味を持っていた。当時に聞いたところ「『十嶋くにお』のドロップキックに憧れた」と笹村は回答したのだという。光留が思ったのは「こいつはやばいやつだ」。笹村は「覚えてないですぅ~」。
笹村はプロレス入りの経緯について「学生プロレスに3か月くらいいた。リングネームは『道端センズリカ(みちばたせんずりか)』です(イベント参加者笑い)。いちおう『道端センズリカ』と『マンガクサ子』で選ばせていただいて、さすがにマンガクサ子は“臭いかな”と思われたら嫌だなと」。光留「変わんねぇよ!!」。学生プロレスからプロレスに興味を持ち、笹村はノアのディファ有明大会を観戦。当時は鈴木軍が参戦しており、KAIENTAI DOJOのポスター(ポスターにバンビ、ERINA)を見かけると「学プロと同じく男子も女子も上がれるリング」と気づき入門への流れとなる。光留「こんなやばいやつだとは思わなかった。まだまだいるねぇ」。なお、大学自体には保育士になるために短大に入ったが、別の道を歩んだことになる。
笹村は現在、SEAdLINNNG(シードリング)によく上がっている。一番の憧れは中島安里紗(2024年8月に引退)と聞き、独自に中島のエピソードをいろいろ聞いている光留は「マジか!!」と食いつく。笹村「はい、“魂”は受け継ぎますので」。話が進むにつれ、光留は「相手が若手女子プロレスラーだと思ってきたのに、だんだん俺、戦々恐々」と逃げ腰。それでも光留は「ファンからもらった一番気持ち悪いDMは」とマイブーム質問を繰り出すと、笹村は「『鼻の穴に指を突っ込んだ写真を買い取らせてください』です」とすべらない回答だ。ちなみに笹村は「ビジュアルで売る気はない。計画的なボディメイクとかめんどくさいんです」。
笹村は女子レスラーとして真霜拳號のハイキックを初めて食らったのだが、それを待ち受け写真にしている。認められたことが嬉しかったのだという。光留は「俺たちは泥船だと思うようなプロレス界を、こいつは笑って泳いでる。怖いよねぇ」と絶句。笹村「楽しいです、プロレス。真霜拳號に蹴られてからくじけなくなった」。
プロレスでのモチベーションの話になる。光留には「鈴木みのるに悔しがらせる」、光留のライン仲間の鈴木秀樹には「ケンドー・カシンに悔しがらせる」側面があることを説く。この「まわりを悔しがらせる」スピリットには笹村も共鳴し、キャリア8年半ながら3~4年目から自主興行をやっている自身を重ねていた。光留「やっぱり頭おかしいやつがいると、自分もメチャクチャやりたくなる。今年の川崎球場、日時決まったら笹村あやめをオファーする。なぜか毎年、大会がかぶるんだけど」。
カクトウログ「その『道端センズリカ』は外に出すのは微妙ですか」
笹村「大丈夫です、広まってるんで。4試合くらいしたのかな。親バレだけはまだしてなくて…この際、8年目にして(笑)」
参加者「自分の子がセンズリカはキツい」
光留「あーそう? ウチの親、セーター着てるのを見て『あんた似合うわね』って」
参加者「男はまた別ですよ」
光留「お前ら、俺の見方じゃないのかッ!!」
笹村「忘れないうちにツーショットいいですか。ハイチーズッ!!」
今日は佐藤光留というマブダチが
出来ました!
とても楽しかったです!
また遊びたいです!#DIVA_pwbar pic.twitter.com/JBLfV9R2bX— 笹村あやめ (@sasa_2AW) March 9, 2025
光留「お客さんに伝わる、嘘のない選手とやるのが好きなんだ」伊東優作との再戦も視野
トークバトル形式からキャバクラ形式へと移行。各テーブルのファンは光留・笹村とのディープな会話を楽しむ。ふたぷろれすメインでの伊東優作との激闘に光留が触れた。
光留「伊東優作の頭突きは、一発受けるたびタバコ2本分くらい寿命が縮んだ。脳みそって大事だなって思う。けど、彼が病気なんすね。で、『いつまでやるかわからない』って言葉に、これ僕の主観ですよ、嘘がない。これがプロレスラーの生きる道なんだなと思ったのは『いつ死ぬかわからない仕事なのに、やってるだけでは評価されない』っていうリアルさなんだよ。いまはこうやってみんなにイベントに来てもらったり、ベルトをかけてやれたりしてますよ。でも心のどこかに、俺も見てくれる人がいなかったら何も評価されないんだなと。観客数とか会場規模とかベルト価値とかは無駄なものに思えて。すごいお客さんに伝わる、嘘のないものを持っている選手と試合するのが好きなんです。だから伊東優作の頭突きは正面から来てたんでチョー痛かったんだけど、全部逃げないで受けた。結果、それでお客さんが喜んでくれた。会社で働いていては得られないものが、プロレスにはシステムとして生きている。世の中からは『あんなもんなんか』と言われるけど、いいんですよ。お前らの常識の中で俺たちが必要あるかどうかじゃなくて、見てる人のために試合をする。伊東優作との試合はよかったと思うし、見に来てくれたお客さんにはありがとうと思うけど、もっとラクな試合はあったんじゃねぇかな(笑)」
参加者「でも、蛍光灯デスマッチで再戦を約束してましたよね?」
光留「あれはね、嘘偽りない」
DIVAゆかりさん「本当? 嬉しい」
参加者「ゆかりさんがなんとかします。名古屋で見たいです」
光留「じゃあやろうかな」
参加者「やります?」
光留「マジで嫌なのよ。けど『やりたくない』ってこともプロレス人生の1つにあることです。すごいやりたいって思う人とはひと通りやったんで。あとはすごいやりたくないっていうことにどれだけ本気で向かえるかってことが自分のプロレスみたいな。これはもう本当に。で、もしそれをゆかりさんがやってくれんだったら」
ゆかりさん「やります?」
光留「蛍光灯がなくなる前に」
ゆかりさん「蛍光灯はすぐ用意できるんで。今日もね、300本どうするって話をしてた(とプロモーターの顔を見せる)」
トークバトルであっても、変態・光留の一人語りタイムまでが健在だった。強固な“名古屋での変態同盟”は定期的に興行を繰り広げそうだ。笹村もまた、名古屋は実家のように伸び伸びできる場所。はたして次なる闘いは…!?
佐藤光留 参戦大会スケジュール
※参戦大会(一部)
3月20日「佐藤光留とワンマッチ興行」
3月20日「佐藤光留とワンマッチ興行」は締め切りました。
公&非公含めてたくさんの挑戦状ありがとうございました。
選考に入ります。
でも。
どんな結果になったとしても、貴様がプロレスを創り上げていると思ってイイ。
ありがとう。
ありがとう。#というね pic.twitter.com/YMDGI89S8y— 佐藤光留 (@hikaru310paipan) March 9, 2025
「DIVA presentsゴキゲンプロレス(仮)名古屋大会」
📅4月20日(日)13時
🎪名古屋・スポルティーバアリーナ
「DIVA presentsゴキゲンプロレス(仮)名古屋大会」
📅4月20日(日)13時
🎪名古屋・スポルティーバアリーナ米山香織&佐藤光留&松澤さん
vs
加藤園子&水波綾🎫DIVA公式LINE https://t.co/1j6yQdvpPN
🎫プオタスhttps://t.co/Zu1Udv7i3U#ゴキゲンプロレス #diva_pwbar #OZアカデミー pic.twitter.com/UL9NwjNNJh— ゴキゲンプロレス(仮) (@gokigen_pw) March 13, 2025
笹村あやめ 参戦大会スケジュール
参戦日程🗓
15 ピュアJ 板橋グリーンホール 初参戦🌟
16 チーバトル🥜
17 YMZ国際柔道連盟主催興行 アミスタ
20 SEAdLINNNG カルッツかわさき
23 2AW後楽園ホール大会
28 Northwoodイベント🥂
30 チーバトル🥜
夏バー3周年パーティ AiSOTOPE LOUNGE
4/5 俺が来たぞ! スポル
13 オメガvsペロン… pic.twitter.com/3GFfJpTd3T— 笹村あやめ (@sasa_2AW) March 12, 2025