支援続けた柴田勝頼と鈴木みのる 魂の一騎打ちから髙山善廣を呼び込む
3日、5年ぶりに開催となる髙山善廣支援大会『TAKAYAMANIA EMPIRE 3』が後楽園ホールにて開催となった。
髙山登場シーンYouTube/期間限定TAKAYAMANIA EMPIRE 3
試合は5日間程度無料
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第1試合~セミファイナル/TAKAYAMANIA EMPIRE 3
■TAKAYAMANIA EMPIRE 3
日時:9月3日(火)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆1701人(主催者発表)
※アベマ無料中継
<第一試合/ハードヒット vs ハードコア>
佐藤光留 ●植木嵩行
9分50秒 ダブルアーム・スープレックス→片エビ固め
〇鈴木秀樹 葛西純
竹串の犠牲になった光留がリング周りを徘徊する中で葛西が跳ぶ。
<第二試合/帝王降臨>
〇里村明衣子
7分56秒 スコーピオ・ライジング
●シン・広田さくら 改め シン・髙山善廣
足の長さを増強した広田さくらが髙山善廣になった。見よ、里村とドン・フライ戦を再現だ。
<第三試合/チーム300kg対決>
●井上雅央 橋本千紘 優宇
17分52秒 優しい丸め込み
〇秋山準 石川修司 松本浩代
両チームからイジられまくった井上雅央。いい味出しまくり。
<トークショー>
武藤敬司
×
NOSAWA論外
キワどい話になりそうになるたび両者ヒヤヒヤ。武藤は復帰後の髙山とのタッグ結成を熱望した。
<セミファイナル/タッグマッチ>
〇丸藤正道 男色ディーノ
10分52秒 リップロック→レフェリーストップ
●菊タロー 浜亮太
ディーノに「お祭りだよ、わかってんのか!?」と促され、丸藤は強烈なリップロックを繰り出した。
みのるが髙山とエクストラマッチ、そして髙山本人の声で「ノーフィアー!!」
メインイベント 鈴木みのるvs.柴田勝頼/TAKAYAMANIA EMPIRE 3
<めいこpresents/メインイベント>
●鈴木みのる
27分18秒 PK→片エビ固め
〇柴田勝頼
気合入りまくりの柴田勝頼、リングインするやロープワーク。
鈴木みのるもメインイベントへと歩を進める。
スタートこそグラウンドだったが、みのる「お前ら、これが見たいんだろ」魂の打撃合戦が始まった。
痛みをこらえつつ、攻撃の力もみなぎる。
南側スタンドへ。会場全体を使って繰り広げられる闘い。
北側席では解説席の小橋建太が加担。両者に攻撃が見舞われる。
リング上での打撃戦が再開。汗が飛び散った。
柴田が串刺し低空ドロップキックを二発発射。
前夜のハードコアで傷口が開きやすくなっているのか。みのるが流血。コブラ合戦。
柴田のPKを寸前でかわすみのるの反射神経。
逆にみのる流のPKが発射され、みのるは高笑い。
すぐさまゴッチ式へ。しかし柴田は耐えてデスバレーへ。
PKを続けざまに発射してみのるを仕留めた。
柴田の握手を拒否したみのるは座礼。柴田も応じる。
するとみのるから握手、抱き合う。
柴田がみのるを称えた。最高だ。
参戦選手が呼びこまれ、記念撮影へ。しかし…。
みのる「みんな最後に(人さし指を突き立て)やりたい、行くぞと思うだろう。そんなわけねえだろう。今日のスペシャルゲスト髙山善廣!!」
テーマ曲が鳴り大タカヤマコール。車椅子が押され、髙山が入る。
選手に手分けされてロープが外されたリング。髙山が上げられる。
プロレス王と帝王。
ザ・レスラーと帝王。
小橋建太、武藤敬司、髙木三四郎も加わって記念撮影。さらに髙山の奥さん、息子さんも合流。だけれども、みのるが次のシーンへの指示でソワソワ。
みのるが周りに促して、髙山の車椅子を押すことで対角線の位置まで移動させる。選手は全員リング上から降り、みのると髙山が対角線で向き合う。お客さんは「おおっ!!」と声を上げる。リングアナウンサーが「只今より時間無制限1本勝負を行います」と告げる。「赤コーナー、鈴木みのる。青コーナー、帝王、髙山善廣」。レフェリーは和田京平、ゴングが鳴る。
タカヤマコール。みのるは涙ぐみながら「来いよ、来いよ」と何度も叫ぶ。髙山は涙を浮かべて少し頭を横に振る。みのるは「立てねぇのかよ、立って来いよ」と叫んだ。動けない髙山を見届けて、みのるはマイクを握る。「お前が立てねぇんだったらよ、この勝負お預けにしてやるよ。そのかわりテメーが帰ってくるまで俺は、このプロレス王としてお前のことずっと待ってるからな。何が帝王だ? 今のプロレス王はこの俺、鈴木みのる。悔しかったら立ち上がって、俺の顔を蹴っ飛ばしてみろ、このヤロー」。リングアナが「この試合はノーコンテスト」と伝える。マイクを通さずに、みのるは髙山に「絶対やろうや。待ってるからな、わかったな。絶対諦めんなよ」。
みのるが下がって立ち、礼をした。
<特別試合>
△髙山善廣
1分44秒 ノーコンテスト
△鈴木みのる
みのる「本人が揃ったところでやりてえよな」。マイクを向けられた髙山「みんな今日はありがとう」。みのるが「お前ら準備しろ、行くぞ」。髙山が「最後に行くぞ、ノーフィアー」で締めた。
メインで対戦した2人も万感の思いから…。
すぐさま募金箱を抱えて会場出口へ向かう。
髙山はバックステージでもコメントを出した。会場内の音楽もあり限られた記者しか聞き取れず。各種媒体の参照を。そしてエレベーターに乗り、髙山は会場を後にした。
支援活動の舵取り役を髙山本人から指名されたみのる。これまでのサイン会で必ず募金箱を設置していた柴田。2人の一騎打ちは、気持ちがダダ漏れになり、肉体が軋む至高マッチとなった。
髙山来場はもちろん予定されていたわけだが、確実にかつ力強く、また無事なままに髙山リングインが行われるように願掛けされた闘いのようにも感じた。
試合後には、髙山に“試合”が用意されていたことは事前には石原マネージャーにしか伝えられてなかったことがみのるから明かされた。したがって、リング上での髙山の移動も含め、みのるから指示が出される。次々の感動シーンはこうして生まれた。
髙山はコメントの中で「世界のファンが見たい闘いが実現した」と柴田とみのるの顔合わせについて補足。みのるもまた「世界で認められている3人は鈴木、柴田、石井智宏」と断言した。世界待望の試合が後楽園ホールに降臨。
支援を続けた柴田とみのるが髙山のリングインを呼び込んだのだ。この先にはもちろん、髙山がいっそう回復して立ち上がれるようになる、そんなステップが待っている。みんなで信じて、行くぞ、ノーフィアー!!
なお、大会翌日(4日)にカクトウログでは鈴木みのる独自取材を行っている。近日公開となりますので、お待ちください。