オカダ・カズチカ2024年の契約先はAEW 雨を降らせて往く道を照らす
日本時間7日の午前に放送されたAEWダイナマイト大会にオカダ・カズチカが登場。1月末に新日本プロレスを退団したオカダの移籍先が正式にAEWであることが明かされた。
AEWが獲得において優勢と伝えられてきたが、いよいよ正式に登場
新日本プロレスの次のステップとして移籍するなら当然、メジャーであるWWEもしくはAEWとなる。AEWが獲得において優勢と伝えられてきたが、いよいよ本人登場となった。
あらかじめ大会前に重大発表ありとされてきたが、歓声に包まれる中、オカダがスーツ姿で入場している。チャリーン効果音つき、ドル札を降らせ、新日本プロレス時代と同じテーマ曲だ。ヤングバックスと合流し、エディ・キングストンにレインメーカーを見舞った。
いよいよオカダが海外を主戦場として雨を降らせ、往く道を照らしていくことになる。
He is now business partners with @youngbucks in The Elite, and tonight it's official: @rainmakerXokada is ALL ELITE!
Welcome to @AEW, Kazuchika Okada!#AEWDynamite pic.twitter.com/LfPVLoWH1r— Tony Khan (@TonyKhan) March 7, 2024
闘龍門、新日本を経てAEWへ。オカダ・カズチカ来歴
1987年11月8日生まれ、36歳。本名は岡田和睦(おかだ かずちか)。愛知県安城市出身。妻は声優の三森すずこ。
兄が友達から借りてきたゲームソフトでプロレスの存在を知り、新日本プロレスの中継録画を中学で見始める。しかし、新日本が格闘技路線に傾倒したことから闘龍門(メキシカンプロレス)ファンとなる。15歳でプロレススクール闘龍門に入門する。当時の闘龍門は練習生が飽和していたことから、辞めさせるための厳しいメニューをコーチが課していたとされ、その1人がオカダだった。
2004年8月29日、メキシコでのネグロ・ナバーロ戦でデビュー。2005年12月、ヤングドラゴン杯で優勝。デビュー後にはウルティモ・ドラゴンの指名で日本ならびに世界各地で経験を積む。闘龍門選手はデビュー時からカラフルなコスチュームが通例だが、オカダは黒のショートタイツだった。この点についてのちにウルティモは「若き日の前田日明さんのイメージがあったので、この子には変なキャラクターは必要ないと思った。そして将来は間違いなく新日本プロレスへ行くだろうと思ったので」(大川昇著『プロレス熱写時代』)としている。
2007年5月13日、闘龍門MEXICOでのドラゴンマニアでウルティモ、ミル・マスカラスと組む。7月22日、ウルティモ・ドラゴン20周年記念興行(獣神サンダー・ライガー&ミラノコレクションA.T.&オカダvs.TAJIRI&折原昌夫&大原はじめ)で敗れた後、新日本への入団を発表した。
2007年8月、新日本へと移籍すると厳しいトレーニングの日々がつづく。8月26日「LAST OF C.T.U」内藤哲也戦でプレ再デビュー。2008年4月12日、石狩太一戦で正式に再デビュー。2010年1月31日、棚橋弘至を相手に壮行試合を行い、TNAでの無期限武者修行に向けて渡米した。
リングネームを「岡田かずちか」から「オカダ・カズチカ」へ変更。「カネの雨を降らせる」レインメーカーのキャラクターで新日本にリターンする。2012年1月4日、東京ドーム大会にてYOSHI-HASHIとのダブル凱旋帰国試合を制し、メインイベント終了後、IWGPヘビー級王者・棚橋弘至に挑戦をアピール。ブーイングが発生するも、2月12日・大阪大会で棚橋を破って同王座を戴冠する(初戴冠年齢は中邑真輔に次ぐ史上2番目の若さ。その後、6月16日の棚橋戦に敗れ王座陥落)。この鮮烈さが「レインメーカーショック」と称される。また、8月のG1クライマックスでは初出場・初優勝・史上最年少優勝を達成する。2012年の東京スポーツ主催プロレス大賞にてMVPを受賞した(1982年の初代タイガーマスクと最年少タイ記録)。
2015年11月15日、天龍源一郎の引退試合の相手を務める。2017年1月4日、東京ドーム大会でのケニー・オメガ戦が45分超の伝説試合となる。2018年5月4日、福岡国際センターで棚橋弘至に勝利し、IWGPヘビー級防衛新記録となる12度目の防衛に成功する。2022年8月、G1クライマックス決勝でウィル・オスプレイを下し、史上4人目の連覇を達成する。
近年はオカダの感性や人間力を感じさせる場面もいくつかあった。2021年5月にはコロナ罹患者を体調不良としか発表しない新日本にいながら、自ら「陽性とわかりまして」と音声番組で告白。2023年には武藤敬司引退大会の清宮海斗戦をボイコット宣言、SNSを騒然とさせることで対決を煽った。
2024年1月19日、新日本がオカダの1月末退団を発表した。フリーとして2月3大会に新日本ラスト参戦。2月24日の札幌大会では「本当にお別れじゃないですから、また会いましょう! 17年間、本当にありがとうございました!」とマイク。
日本時間2024年3月7日、AEWダイナマイト大会にオカダが登場。正式な参戦表明となった。
オカダ・カズチカ 日本マットでの主な記録
▼IWGPヘビー級王座 主な記録
最多連続防衛 12回 オカダ・カズチカ(第65代)
最多通算防衛 30回 オカダ・カズチカ
最長保持期間 720日 オカダ・カズチカ(第65代)
▼東スポプロレス大賞通算MVP受賞回数ランキング(2023年まで)
1位 アントニオ猪木(6度)
2位 オカダ・カズチカ(5度)
3位 内藤哲也、天龍源一郎、武藤敬司、棚橋弘至(4度)