101人観衆の前で誓った5年後リベンジ 四国のUDONプロレスが東京初進出
12日、四国ローカル団体「UDONプロレス」が『UDON旗揚げ記念日UDOCUMENTAL』新木場1stRING大会を開催した。同団体は旗揚げ5周年を迎え、東京初進出大会となった。
(大会結果)UDONプロレス UDON旗揚げ記念日UDOCUMENTAL 3月12日(日)新木場1stRING
■ UDONプロレス UDON旗揚げ記念日UDOCUMENTAL
日時:3月12日(日)12:30
会場:東京・新木場1stRING 観衆101人(主催者発表)
<オープニング>
レック株式会社の永守貴樹社長が開会宣言。
「レック株式会社の永守でございます。UDONプロレスの本拠地である香川県三豊市に、国内でいちばん大きい工場を持っておりまして、普段からUDONプロレスのみなさんに宣伝をしていただいておりましてお世話になっております。今日東京進出なさるということですから、何かお手伝いできればと思って馳せ参じました。今年のたぶん11月なんですけど、弊社の工場でですね、2回めの『工場プロレス』を開催します。UDONプロレスさんがベースになって“某団体”と全面対抗戦をつくろうと思っています」
<第1試合/オープニングマッチ>
〇小仲=ペールワン
6分56秒 逆エビ固め
●ポンデ“ストリート”ライオン
<第2試合/タッグマッチ>
●菊間瓦権造&PMショーゴ&萌美(高松メイドカフェ)
10分4秒 バートンリザスター→片エビ固め
〇マンバのケン&O-遍LOWウノ&O-遍LOWドス
<第3試合/KOS無差別級タイトルマッチ>
●[挑戦者]タイガー・J・キ新
12分46秒 踏切ボンバー→片エビ固め
〇[王者]マリンライダーJR
※マリンが防衛成功
<セミファイナル/KOSタッグタイトルマッチ>
[挑戦者組]●ヨシノリヴァー&宮本“ルナカ”裕向
17分38秒 みかんでポン→片エビ固め
[王者組]今治タオルフェイス&〇藤田あかね(プロミネンス)
※藤田&タオルが防衛
<メインイベント/UDONvs.FREEDOMS>
マ・ルヨシ&●UDON次郎
20分29秒 垂直落下式リバースタイガードライバー→片エビ固め
佐々木貴&〇葛西純(プロレスリングFREEDOMS)
中邑真輔&SANADAから花、西村修登場 香川有名ファン団子山さんセレモニー
ツクダ監督「この4名の方はUDONプロレスを…もしくは四国のプロレスをずっと支え続けていただいている団子山さん、それと団子山軍団さん(まゆみちゃん、しーちゃん、なつみちゃん)でございます。今日の(会場)入口で“WWE 中邑真輔”から花が来てたと思うんですけど、あれホンマモンやからね。ほんとはビデオレターもお願いしたんよね? したけど、さすがに会社がNGだったらしくて(会場爆笑)。その団子山さんの“周年”セレモニーです」
高橋さん「UDONプロレスの地元、香川県高松市から参りました、通称『団子山』と呼ばれてますが、高橋亜矢子です。UDONプロレス旗揚げ5周年、おめでとうございます。盛大なセレモニーを開催していただき、心より感謝いたします。18歳のときに蝶野(正洋)さんの追っかけを初めて、かれこれ36年。新日本プロレスの道場で大酒を飲んで暴れたこと、餅つき大会で餅をついてパンフレットに載ったことなど楽しい思い出ばかりです。選手のみなさま、プロレス各団体関係者のみなさま、一緒に追っかけをしてくれるまゆみちゃん、しーちゃん、なつみちゃんのおかげです。心より感謝いたします」
“サプライズでこの方”で登場したのはお約束の蛾野正洋。
そのあとに“ホンモノ”西村修が登場。
西村「高橋さんどうもごぶさたしております。高橋さんとは、私が新人時代でございますから、1990年、もう33年前になります。ミスター高橋レフェリーから『あそこのファンの人に挨拶してこい。ちなみに名前は団子山』。高橋さんは高松のご出身ご在住でございますが、当時200試合のサーキットの中で、高松・徳島・今治・松山そして岡山・福山・倉敷さらに、松江・鳥取・米子、ただ単なるファン・おっかけではなく、既存のファンの方々プラス、新規の多くのファンを獲得してくださいました」
このウドキュメンタル大会開催にあたり、ツクダ監督は「色々な人達の夢を叶えに四国・香川からそのまんまを見せに行きます」としていた。追っかけファン人生の“節目”を祝うなんて粋すぎる。究極“プ女子”(ファンの立場からプロレスを盛り上げ)をリスペクトすること。そこに中邑真輔&SANADAから花が届き、西村修が登場する。この姿勢と化学反応こそがUDONプロレスなのではないかと思えたセレモニーだった。
葛西純「満足して帰るのか」に「人生狂った」次郎と「鼻筋整った」ルヨシ逆ギレのエンディング
<メインイベント/UDONvs.FREEDOMS>
マ・ルヨシ&●UDON次郎
20分29秒 垂直落下式リバースタイガードライバー→片エビ固め
佐々木貴&〇葛西純(プロレスリングFREEDOMS)
「負けに行くつもりはありません」としていたツクダ監督は、公正であるべきレフェリングで前を向くことができず、、、
葛西は「まだまだ余裕」とばかりにスクワットとプッシュアップ。
葛西「貴もオレっちも、かしこまったいい子ちゃんばかりになったプロレス業界で、お前らみたいなやつ嫌いじゃねえよ。恐れ知らずなのか、ただの馬鹿なのか、そんなことはどうだっていい。佐々木貴、FREEDOMS、葛西純に関わったからには、やっぱりよ、お前らの人生、UDONプロレスの歴史、たっぷり狂わせてえんだよ。ネクストはある。思い出つくって明日からまた平凡な日常で満足なのか。お前らの気持ち聞かせてほしいな」
次郎「お前らにな、関わってな、完全に人生狂ってんだよ!! おい、責任取れよお前ら。ボコボコにやられてもな、心はまだ死んでねえんだよ。心が折れるまでな、お前らの背中這いつくばってでも追いかける。来年いや10年後か、わかんねえよ、俺はずっとお前らを追いかけ続ける。絶対に逃げんじゃねえぞ」
ルヨシ「おいお前ら、去年、俺に何をしたか、この会場にいる人間も何人か知ってるだろ。鼻ぺっちゃんこにされちまってよ、今ではそのおかげで鼻筋整っちまったよ。モテモテで人生イージーモードなんじゃこの野郎。だからそのイージーをいったん置いといて、こっちはクレイジーに、もっと楽しませてやる俺が」
佐々木「お前らの気持ちはよくわかった。今日はUDONプロレス旗揚げ5周年記念大会にして、初の新木場1stRING、東京進出だったよな。じゃあお前らあと5年後、旗揚げ10周年記念大会で、後楽園ホールで全くおんなじこのカードで、5年後にもう1回勝負しようじゃねえか。俺らはもっともっともっともっと強くなってる。あと5年、UDONプロレス継続してるか? その思いのたけで今日のこの大会をお前らの力で締めてみろ」
葛西純からの「満足して帰るのか」という問いに、「人生狂った」UDON次郎と「鼻筋整った」マ・ルヨシが逆ギレぎみに呼応した。UDONプロレス東京初進出大会は、101人の“プロレス者”の前で5年後リベンジの誓いという壮大エンディングだ。
5年間という歩み、プロレス界との関係性をもってすれば、UDONプロレスは毎年東京大会をすることも可能だろう。そんな中、あえてツクダ監督はマイクを持ち「5年後まで東京には来ませんので、どうぞ香川県高松市まで見に来てください」と重ねた。ここに四国ローカル団体の矜持を感じずにはいられなった。
*今大会には他メディアも入りましたので、当記事はダイジェストとし、カクトウログからは別途「大会お手伝いレポート」をUP予定です。