レック永守社長「また熱い闘い届けたい」 4年ぶり四国工場プロレス満員
20日、株式会社レックが『帰ってきた!四国工場プロレス』(香川県三豊市)レック四国工場大会を開催した。
(大会結果)帰ってきた!四国工場プロレス 10月20日(金)香川県三豊市 レック四国工場
■ 帰ってきた!四国工場プロレス
※入場無料
日時:10月20日(金)18:00 ※開場17:00
会場:(香川県三豊市)レック四国工場 観衆300人(満員)
769-1406香川県三豊市仁尾町仁尾辛43-2
静かな海辺に構えるレック四国工場。
期待感が高まる。開始1時間前に50人を超える待機列。
激落ちくんがリングサイドをグルリ、アイドル的な人気を博す。
開始時間には用意された座席が埋まった。盛況。
<オープニング>
レック永守貴樹社長(中央)は緊張の面持ちのツクダ監督(右=UDONプロレス代表兼レフェリー)をいじる。さらに辻よしなりアナウンサー(左=場内実況)が加わる。コロナ禍を挟んで工場プロレスが帰ってきた。
準備を指揮した後藤正博工場長。
地元である香川県三豊市・山下昭史市長が挨拶。この中で市長&社長が地元ボールパークでのプロレス開催を電撃予告した。
<第1試合/6人タッグマッチ>
ドラゴン・ダイヤ、永野海斗、●柳内大貴
12分8秒 OTAKEBI(ダイビングボディプレス)→片エビ固め
Kzy、〇BIGBOSS清水、U-T
特設ゲートばりに工場のシャッターが使われるナイス演出でドラゴン・ダイヤ、永野海斗、柳内大貴が入場。
Kzy、BIGBOSS清水、U-Tはレックのハッピをはおってパフォーマンス。
ヒール殺法で観客を煽ってみせる。
連係ストレッチ技でドラゴン・ダイヤ組も対抗するが・・・。
清水が2人をまとめて豪快に投げ、ダイビングボディプレスで勝利。
<第2試合/三豊バトルロイヤル>
〇マリンライダーJR
21分18秒 マリンライダーチョップ→エビ固め
●中邑珍輔
=出場選手=
ドン・フジイ、吉田隆司、このまま市川、ポンデ“ストリート”ライオン、マリンライダーJR、番の州院長、マンバのケン、中邑珍輔、蛾野正洋
このまま市川はお腹にレックマーク。
ポンデ“ストリート”ライオンはいつものコスチュームで気合い十分。
蛾野正洋は因縁(?)の辻アナと小競り合い。
マンバのケン「俺の名前を言ってみろー」
レック製品を手にYES!! YES!! YES!! 高須克弥院長似の番の州院長が入場。
貫録を漂わせ、マリンライダーJR。
歓声にこたえる。
吉田隆司が観客を威圧しながら入る。
ドン・フジイはいきなりパイプ椅子を投げ入れた。
平次と中邑珍輔が合体で滾ったが・・・。
いきなりボコられてしまう。
高須院長vs.蝶野正洋、夢の対決!? いや番の州院長vs.蛾野。
このまま市川が輪に加わり、コラボが広がる。
市川に蛾野がSTF。
番の州院長のミケランジェロ(脂肪吸引)はドン・フジイにも通用した!!
ラスト2人として残った中邑珍輔とマリン、異次元対決。
マリンが制して、UDONプロレスの面目躍如。
<第3試合/タッグマッチ/ドラゴンゲート対UDONプロレス>
〇ドラゴン・キッド、Kagetora
15分24秒 バイブル
●UDON次郎、マ・ルヨシ
レックマークをマスクにあしらったマ・ルヨシ&UDON次郎。
最後にドラゴン・キッド&Kagetoraが入る。
UDONプロレス内では対立する2人だが、外敵攻略へと連係。
しかしドラゲー勢の引き出しに遮られる。
なんとか次郎がUDONムーヴ、ルヨシがドロップキックを繰り出すが・・・。
次郎のヤマゴェがかわされ不発。キッドがバイブルで次郎を仕留めた。
対抗戦メインに歓声・・・DRAGONGATEのプロの技量、地元UDONプロレスの気迫がぶつかる
辻よしなりアナウンサー「UDONプロレスの2人が最後までドラゴンキッド、Kagetoraに、臆することなくぶつかっていきました!!」
永守社長「そうです、ホントに今日はこの対抗戦をやってよかったです!! 素晴らしかった」
辻アナ「率直なところを聞かせてください。UDONプロレスの2人、手ごたえは?」
キッド「正直、UDON次郎選手のUDONムーヴ、Kagetoraを切り刻んでうどんをつくる、あのムーヴが見れてよかったです。楽しかった、ナマで見れて。次はKagetraが使っているかも」
辻アナ「Kagetora選手は?」
Kagetora「全力で立ち向かってくる2人でしたから、全力で倒しにいきました、本当に楽しかったです!!」
辻アナ「永守社長、最後にひとことお願いします」
永守社長「本日はご来場をありがとうございました(観客拍手)。この工場では2回目のプロレス開催なんですけど、四国工場のメンバーで必死になって準備をしてきました。高松に泊まったときにツクダ監督とバー(監督が手がけるプロレスバー『ジャッジメント』)で知り合って、そっからアレやコレやと話が進んでいって、今日ドラゴンゲートさんとUDONプロレスさんの対抗戦を実現することができましたんで、また、さっきね、ボールパークでの話もありましたけど、またこの三豊に帰ってきて、選手のみなさんの熱い闘いをお届けしたいと思いますんで、引き続きドラゴンゲートさん、UDONプロレスさん、そしてレック株式会社は、三豊市の市長を中心とされるみなさんの応援をやっていけたらと思いますんで、よろしくお願い申し上げます(観客拍手)。今日はどうもありがとうございました」
キッド「今日は最後までご観戦ありがとうございます。ドラゴンゲート、UDONプロレス、そしてレック株式会社で盛り上がれ~!!」
プロレスビギナー向けの工夫が光る。プロレス大応援中のレックが地元民とともに盛り上げた
観客からは辻アナの場内実況のうまさ、実況あり大会のわかりやすさが好評だった。どちらの団体も見ていないファン、ドラゴンゲートだけを見てきたファン、UDONプロレスだけを見てきたファン。観客席は様々だったわけだが、両団体の知識を元に楽しみ方がガイドされる。
そこに解説者として永守社長が合いの手を入れる。なるほどこれなら、多くの人がポイントを押さえられる。エンディングでのちびっ子たちへのサービスも地元民とともに歩もうという姿勢に満ちていた。
数多くの有力プロレス団体をスポンサードするレックだが、自前興行ではしっかりと地元の一見客を大事にしているのだ。それが地元民、利用客への感謝還元となっている。もう少し踏み込めば、マニア層からのプロレス、一般層にとってのプロレス、どちらもナビゲートするのがレックとも言える。今回の工場プロレスを見ての改めての発見だった。
大会としてもDRAGONGATEのプロの技量、地元UDONプロレスの気迫がぶつかった。UDONプロレスにとってドラゲーの壁は厚かったが、メインでの対抗戦としてのワクワク感、第2試合でのキャラクター合戦に果たしたUDONプロレスの役割は大きい。地元団体があってレックの感謝メッセージも骨太になるわけだが、大会としてもコラボは大成功だった。