「ライガーvs.鈴木みのる」という衝撃バウト! 歴史の凝縮にオールドファンは涙し、性悪男の座礼にビギナーファンは震えた
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ひとつの「すべてのジャンルはマニアが潰す」チックな記事だと受け止められるのかもしれないが、正直に書きたい。
新日本プロレス10・14両国国技館大会、獣神サンダー・ライガーvs.鈴木みのる。心から見たかった試合が、ここにあった。
ライガーの柔術特訓の成果を期待する向きは確かにあったが、“猪木アリ状態”が飛び出すとは思わなかった。総合格闘技において、ブラジリアン柔術を得意とする選手が“寝ている側”として立ち選手に構えていく戦法でもある。アントニオ猪木の場合はモハメド・アリのパンチを食らわずに自らの蹴りを入れるという主旨が強かったが、時間が経過するうちにアレンジされたものの、時代が猪木に追いついたとファンは解釈している。なんと、みのるも逆に猪木アリ状態を仕掛けるではないか。
ライガーみのる戦の向こうに新日本プロレス創始者の猪木が見える。さらにライガーはショルダーアームブリーカーまで繰り出した! 猪木によるタイガー・ジェット・シンへの“腕折り”である。ただ、この技を仕掛けることが諸刃であることは、かつて東京ドーム大会などで展開された永田裕志vs.みのるが証明している。やはりライガーは、みのるのスリーパーにつかまった。
アクロバティックなものはいらない。気迫と技術が同期した試合は胸を打つ。とはいえ、こういうのばっかりやっているとプロレスへの敷居が高くなってしまうし、これがプロレスの正解だと思う必要もない。要は見せ方のバリエーションとバランスであって、それだけプロレスという言葉の「プロフェッショナル」の幅は広いということなのだ。
実際にライガー戦翌日に、みのるはオカダ・カズチカやSANADAにあるレベルの高さを口にしている。
・ 教えてよ鈴木みのるは何故探し続けるの! 死闘から一夜明けで妥協なきトーク「(ライガーは)力が落ちてるから辞める」 プロレス・格闘技・ボクシングの情報配信|カクトウログ
日々いろんなプロレスを、ボクだって楽しんでいるわけで。ただ、かつて道場でクロスしたライガーみのるの“闘いの原点”が、満員観衆の客席と涙腺を揺らした。この衝撃が痛快であり、気持ちいい。ビギナーファンには、これもプロレスの一面なんだと思っていただければと思う。
話題となったのは、試合後のみのるの「座礼」だ。
あの座礼は、30年以上前、新日本の道場と第1試合開始前のリングでスパーリングをやった後、ふたりがいつも行なっていた「ありがとう」の礼なんだよな。
— 堀江ガンツ (@horie_gantz) 2019年10月14日
座礼。小〜中学校で8年間、剣道をやっていた。16からレスリングで19からプロレス。闘う前と闘った後はこれまで毎日してきた。武道と格闘技の心。オレの一面であると同時にオレの基礎。
— 鈴木みのる (@suzuki_D_minoru) 2019年10月14日
RT そうか、今は鈴木みのるの最後の座礼を、ライガーに「今まで散々悪いことしてごめんなさい」って、土下座してると思ってしまう人が多いのか。。隔世の感あり。この日ばかりは、金沢さん解説が良かったな。
— 堀江ガンツ (@horie_gantz) 2019年10月15日
「映画アイアンシーク」上映後のトークショー。殆どのお客さんがアイアンシークについてよりも「ライガー戦について」を聞きにきてた(笑) 週プロも東スポも聞きに来ないし「あ、その件は特に興味ないんだ」くらいにしか思ってなかった。ま、あれを堂々と土下座と書いちゃうくらい興味ないんだと。。 pic.twitter.com/OG9iZOH0pa
— 鈴木みのる (@suzuki_D_minoru) 2019年10月16日
日本の武道は礼に始まり礼に終わる。新日本プロレスにおける道場でのスパーリングでも伝統的に座礼があった。
これが「土下座」とされると、“土にひれ伏す”とか“謝罪”というニュアンスに変わってしまう。SNS上で言葉の使い方を間違えたって人もいただろうし、心から土下座だと受け止めた人もいたんだと思う。座礼を理解すると、もっとライガーみのる戦が味わえると思う。
・・・とファン向けに書くのはいいが、週プロ誌面でデカデカと「土下座」と見出しになったのはどういうことか。記者も新世代なのか、上司による見出しチェックが機能してないのか。
※10:15追記
新日本プロレス公式Twitterアカウントも「土下座」と記載したとされるが、消して再投稿したようで上記記事では取り上げませんでした。
読者からのご指摘によると、公式サイト上に名残りあり。引っ張られたファンも多かったのかも。
・ KING OF PRO-WRESTLING – 東京・両国国技館 2019-10-14 | 新日本プロレスリング
リアルタイムで発信していく公式も大変な仕事ではある。また、週プロも大会当夜に校了する段取りなのでバタバタだったかと。選手の声はもちろん受け止めてほしいけれど、引き続きボクらにプロレスを伝え続けてほしいです。
(ボクも時々やらかすので自戒も込めて)
※追記ここまで
ともかく、10・14両国大会で燦然と輝いたライガーみのる戦に乾杯!
330人のご参加をいただき感謝。当サイト実施の新日本プロレス10・14両国国技館大会のベストバウト投票結果を発表します。
・ 10・14両国国技館大会 ベストバウトは – 投票/アンケート – 人気ブログランキング
両国ベストバウトは「獣神サンダー・ライガーvs.鈴木みのる」が圧倒的大差で獲得。次点は「ウィル・オスプレイvs.エル・ファンタズモ」となった。
事前投票(期待するカード)との“2冠”達成!! しかも、メインやセミではないところからの奪取。これもとんでもなく凄いこと。
・ 17年前にライガーは新日本プロレスを守り、鈴木みのるはプロレス回帰を決意! 錆びることがない両者の物語が最終章へ プロレス・格闘技・ボクシングの情報配信|カクトウログ
新日本プロレス関連の記事・ニュース、16日分を拾います。
大会結果。
・ Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2019~ – 東京・後楽園ホール 2019-10-16 | 新日本プロレスリング
【新日本】「TOMO、萌え~っ!」 NEVER戦へKENTAの“石井いじり"がエスカレートhttps://t.co/mp4Dd8S27I#njpw #njpst pic.twitter.com/WZO2lmX2sE
— プロレス/格闘技DX編集部 (@PKDX) 2019年10月16日
いろいろ話題あり。
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