GKはどう語った!? 新日本“コロナイヤー”是非を金沢克彦氏が生解説
国語の先生をしているというファンにサインを求められたとき「座右の銘を書いてください」と言われ、少し困ったことがあると言う。
「座右の銘っ!? 考えたこともなかったんですが、出てきた言葉が『努力』ですね。確かそう書いたんじゃないかと思います。努力はしているつもりですよ。ここ一番の試合には20個くらいエピソードを整理して臨んだりもしますし。2~3個しか本番では言えませんけれど」。
金沢さんは解説で何を伝えようとしているのか。
「野球の解説は野球をやっていた人しかできないけど、プロレスは半分、物語とドラマだから。それを歴史から言うことで深みが出るんです。ある程度の期間かけてプロレスを見てきた記者が担うことには意味があると思っています。もちろんオファーがあっての話ですが」。
目線は2021年へ。
「書く比重は増えていくのかな。来年は還暦なんだけど、引退はない!! 年齢は関係ないと思っているんです。気持ちに正直な仕事は続けていきたい。『俺たちのプロレス名勝負読本』(宝島社から11月26日発売)をお手伝いしたんだけど、編集サイドからは『金沢さんの原稿がナンバーワンだった』と言われた。ありがたいことだし、このタイミングでいろいろやりますよ」。
【2020年11月26日発売! 伝説のレスラーから作家、ミュージシャン、お笑い芸人まで34人が人生を変えた一戦、 己の世界観を変えたあの一戦を思い入れたっぶりに語り尽くす! アントニオ猪木、天龍源一郎、関根勤、内館牧子、夢枕獏、ビビる大木、神田伯山、テリー伊藤、金沢克彦ほか】
例年同様の3時間トークは換気にも気を使いながら繰り広げられた。とっておき情報も連発。ひとつ拾っておく。
「藤田和之の3人の子供はみんなレスリングやってる。レスリングでは永田裕志の息子が高阪剛の息子に勝ってたり・・・“セコンド”がすごすぎるんだよね。藤田が娘にタオルでパタパタやってるんだから!!」。
トークには“変化”も。
「ボクって幸運で、プロレスが好きで、趣味で、プロレスの仕事をしている。それに共働きの嫁さんが優秀なんで、生活は支えてもらってるんですよ。そんな中で、コロナで人生観、みんな変わったんじゃないかな。ずっと続けていけることが『絶対』じゃなくなった。改めて考えたんだけど、プロレスって自分にとって“嘘をつかず自分の気持ちをそこに乗せられる”ものでもあり、“対価をいただける”かけがえのないものだと。今日は自分の気持ちを語りたかったんです。来年も元気にお会い出来たら!!」。
現時点での『ときめきプロレス大賞』にも言及しつつ、10年連続10回目のトークは締めくくられた。
『カウント2.99旗揚げ10周年記念!金沢克彦トークイベント〜ガチンコトーク2020〜』ご参加いただいたお客様、ありがとうございました!!!タイトル通りガチンコトーク!10回目まで開催できたこと感慨深かったです!色々な事を乗り越えて、また開催できますように。また皆様にお会いできますように。 pic.twitter.com/m1SpaglU8p
— プロレスBARカウント2.99(大阪ミナミ) PRO-WRESTLING BAR COUNT2.99 (@count299) November 28, 2020