鈴木みのる「ストロングスタイルという名前を返すよ」 新日本から出航へ
オカダ・カズチカが新日本プロレスラスト2試合となり、その初戦が札幌で行われた23日。違ったカタチでこの男がラスト宣言だ。鈴木みのるが「随分長いこと新日本プロレスに立ち寄ったけど…さぁ出航だ」と綴った。
もう一人の「ストロングスタイル」…エル・デスペラードがジュニア王座から陥落
■新日本プロレス THE NEW BEGINNING in SAPPORO
日時:2月23日(金祝)17:00
会場:北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる
<第6試合/IWGPジュニアヘビー級選手権>
●[第94代王者]エル・デスペラード
16分13秒 リングアウト
〇[挑戦者]SHO
※デスペラードが2度目の防衛に失敗、SHOが第95代王者となる
★第6試合
「IWGP Jr.ヘビー級選手権試合」
H.O.Tの無法三昧でデスペラードがリングへ戻れず…!
SHOが新チャンピオンとなる…!
※2.23『THE NEW BEGINNING in SAPPORO』札幌大会
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#njpw #njnbg pic.twitter.com/p3gvwFtUhD— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) February 23, 2024
敗戦という事実もあったが、試合は「暗転した間に成田蓮がリング下に侵入し、勝負どころでデスペラードを引っ張る」リングアウト決着というもの。ハウス・オブ・トーチャーのやり方ではあったが、タイトル戦であってもデスペラードがストロングスタイルを貫けなかった試合とも言えた。
みのる「オレとデスペにはもう必要ない。随分長いこと新日本プロレスに立ち寄った」
デスペラード敗戦と同時にみのるがツイート。
1年前に借りたストロングスタイルという名前を新日本に返すよ。オレとデスペにはもう必要ない。仲間が出来たり、大暴れしたり、色々あった…随分長いこと新日本プロレスに立ち寄ったけど、オレのプロレス人生まだまだ旅の途中。もっともっと強くなる為に…自由なる旅へ…さぁ出航だ。 pic.twitter.com/ifSw01r1FD
— 鈴木みのる (@suzuki_D_minoru) February 23, 2024
1年前に借りたストロングスタイルという名前を新日本に返すよ。オレとデスペにはもう必要ない。仲間が出来たり、大暴れしたり、色々あった…随分長いこと新日本プロレスに立ち寄ったけど、オレのプロレス人生まだまだ旅の途中。もっともっと強くなる為に…自由なる旅へ…さぁ出航だ。
このタイミングであるから、契約更改と同期したものなのだろう。今年に入ってからは、既に新日本プロレスには上がっていない。
12月には「商標登録持ってる所に取り上げられちゃうんだろうな」とも…
2023年12月、成田がストロングスタイルを離脱。直後、カクトウログによるインタビューより。
【6⃣0⃣0⃣0⃣字インタビュー】
鈴木みのる「プロレスはライブの時代だ。ネットは創作物」 キングの生声#鈴木みのる #njpw
「しょせん、そんなもんです。『ストロングスタイル』がファッションなんで。あいつ(成田)も、業界も」 pic.twitter.com/gX1LVi6JBJ
— KAKUTOLOG📶プロレス/ボクシング/MMA/格闘技カクトウログ (@kakutolog) December 18, 2023
みのる この業界にとって、ストロングスタイルがファッションなんで。それを使って、(その後に)いらなくなっただけ。
カク 成田選手自身がじゃなくて。
みのる あいつもだし、業界もそうじゃん、見ればわかるじゃん。(業界の人には)ストロングスタイルの意味がわかんないもん。意味知らないだもん。で、俺が、その意味、何を指すものなのかというのを説明すると「それはあなたのストロングスタイル」という言い方でみんな逃げるんで。答えが出るはずない。みんな知らないんだもん。俺は知ってますよ。あの時代、アントニオ猪木さんを先頭にした人たち、ジョージ高野さんがいたり、ドン荒川さんがいたり…昭和の新日本ですよね。そのいちばん端っこのとこに俺がいて、その人たちのことをストロングスタイルと呼んだんで、間違いないんで。
(中略)
みのる チームというのはなくなったけど、俺の生き方がそのままなんで。だから、デスペラードもそうですね。意地でも名乗り続けますよ。でも一人になったらきっと、商標登録持ってる所に取り上げられちゃうんだろうなと思ってますけど(笑)。いや、どいつもこいつも…軽いっス。もう(現代には)ないものなんで。「ストロングスタイル」も「燃える闘魂」も。存在しないものなんで。だから、お金で買えるんで。だから俺言ったじゃないですか、最初に。「覚悟をもって名乗るよ」って。
(2・11大阪でみのる&デスペラード&成田が6人タッグ王座を奪取。みのる「読んで字のごとく、名は体をあらわす! オレたちの名前は、そう、オマエが背負うように、オレもこの名前を担ぐのに覚悟がいるんだよ! オレたちの名前は、ストロングスタイルだー!」)
「商標登録持ってる所に取り上げられちゃうんだろうな」ともしていた。みのるが同名を名乗って活動する以上は、そこに込める思惑は周囲と大きく食い違っていく。
2022年という新日本プロレス50周年(ならびにアントニオ猪木永眠)イヤー。2023年というユニット「ストロングスタイル」活動イヤー。
「ストロングスタイル」がいっそう求められたようでいて、実際にはファッションでしかなかったことを吐露したみのる。有終の2年間のようでもあるが、葛藤も多かったに違いない。このイライラを引っ提げての、新天地での闘いを期待したい。みのるの闘い模様は変わらないはずだ。