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マリーゴールド

ジュリア「ずっと感じたかった闘い」 マリーゴールドが花の命を永遠に

マリーゴールド

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 20日、『Marigold Fields Forever』後楽園ホール大会が開催された。新団体マリーゴールドが札止め観衆の中で始動した。

Sareeeが闘魂注入、外国人ボジラ大暴れ・・・旗揚げに昭和色も

<第6試合/マリーゴールド最強タッグ伝説>
●ジュリア
林下詩美
 28分6秒、リストクラッチ式裏投げ→片エビ固め
〇Sareee
ボジラ

試合前から大ジュリアコール、大ウタミコール。この流れで「いくぞッ」からのドロップキック連係はよかったが、ボジラ逆襲で大ボジラコール。

ジュリアがスターダム入りすることでお預けとなったSareeeとの対戦、5年ぶりに実現。グラウンド、スタンドでやり合う。

セカンドロープからボジラがムーンサルトプレス。それを受けてのリストクラッチ式裏投げでSareeeがジュリアを下す。ボジラのムーンサルトは当たりは浅かったが、最後まで続いたボジラの破天荒さに、まずボジラコールが発生。

Sareee「マリーゴールドの旗揚げ戦のメインで勝利しました。Sareeeです」

 大サリーコール。

Sareee「ジュリア!! 会いたかったよ、お前に。ずっとずっと会いたかったよ。闘いたかったよ。今日はね、タッグだったけど、まだまだウチら、こっからが始まりだよな。もっともっと、この女子プロレス界に熱い闘い、残していくぞ、おら。ついてこれるのか」

ジュリア「後楽園ホールの諸君~!! ごきげんよう。Sareee・・・どんだけ、あの5年前、お前と闘ったことを忘れられなくてよ。お前のことを今日ボコボコにする、夢まで見てんだよ、こっちは。わかるか、お前、やっと会えたな。今の女子プロ界、ウチらが引っ張っらなきゃ誰が引っ張るっていう言うんだよ、おい!! だからよ、お前に一つ頼みがあるんだよ。Sareee、私が負けて言うのもなんだけどさ、マリーゴールドに(「オオッ」という観客をジュリアが手で止める)定期参戦してほしい。これで私が感じたかったもの、ずっと感じたかった闘い。それを私だけじゃない、マリーゴールドの、他の選手にも味わわせてやってほしいんだよ!!」

Sareee「おい、今日旗揚げした団体、マリーゴールドの選手、片っ端からやってやるよ。お前しっかり指導しとけよ」

ジュリア「私と詩美!!(お互いに張り手)というわけで、おいロッシー、Sareeeのギャラも用意しとけ~!! 足りねえんだったら私が出す。そのぐらいの気持ち。わかったな、おい。だから私、お前とはシングルで蹴りをつけたいと思ってるよ」

Sareee「望むとこだよ。ジュリアやってやるよ」

 2人は頭をつけ合って気持ちを確かめ合う。

 去りぎわに何度目かのボジラコール発生。気をよくしたボジラはコーナーで咆哮。ジュリア、林下を挑発した。

(ロッシー小川代表バックステージ)

なんかこのメンバーで何年もやっていると思えてならないくらいです。今日こうやって旗揚げ戦をやって、全体的に激しい試合が続いたかと思います。これがマリーゴールドの試合なのかどうかわかんないですけど、一番激しい団体になってしまうんじゃないかと。ちょっとそれがアレ(不安)なんですけど、いろんなタイプの選手いますんで。

ジュリアとSareee、あれだけの試合をして、一騎打ちをさせなきゃいけないと思っています。両国でタイトル戦? 可能性はある。せっかく両国をいきなり発表しましたんで、勢いに乗ってね、どんどんどんどん進んでいきたいと思います。でも元アクトレスガールズの選手も初めて観たんですが、なかなか激しいなと。なんかその・・・『激しさ』で定義づけられちゃうのもどうなのかなと思うところもあるんですけれども。激しいのもあっていいんですけど、今日はそれに特化しちゃったかなぁと。まあそれだけ力、入ってたんでしょう。旗揚げ戦で、選手によって1か月、1か月半、久しぶりのリングという選手もいた。全部出し尽くしたんじゃないですかね。

ボジラ? 予想通りですね。ああいう感じ、メーガン(メーガン・ベーン)っていたじゃないですか。似たタイプのようでちょつと違うなと。20歳ですから末恐ろしいです。新王座? 両国で決定戦をやりたいですね。マリーゴールドとして、まだなんとも定義づけはできないですけれど、どういう団体かという。それは次の試合、次の試合で形ができていくんじゃないかと思います。期待度はあったんじゃないかと。演出が新しい? そうですね。でもまだ、なんか手づくりな感じなので、どんどん完成形に近づけていければいいなと。

両国は全タイトルの決定戦? なんとも言えないです、ベルトがそこまでに間に合うかもわかんないし。勢いに乗って進めたい。今日が1500人、倍集めると3000人じゃないですか。両国もできないこともないと思います。3000人が目安? そうですね、それを打破していかないといけないし、時間がかかると思います。それよりも一個一個の会場を充実させていく。ビッグマッチをやりたいわけではなくて、充実した内容でやることが大事ですから。

MVP? ボジラじゃないですか。青野未来の試合も実際初めて見たんで、ああこういう試合をするんだと。あと皇希とかはけっこう期待されているんで、キャリアがないのをどう克服していくか。

(ジュリア、林下詩美バックステージ)

ジュリア「あー、悔しい。やっと旗揚げ戦、詩美ありがとう」

林下「ありがとね、ジュリア」

ジュリア「準備の期間、ここまで。長いようで本当にあっという間で気づいたら今日迎えてて。なんかこれまで本当に、今日が来るまでに。超特急でいろんなことが進みながら、不安もいっぱい正直あったけど、いろんな人が集まってきていろんな人に何か支えられて、なんか今日迎えられたことが今なんかすごい…なんか正直感極まってしまったというか。でもそんなみんなの期待の中で、今日負けたことが本当に悔しい。感極まってたものが悔しさで全部ぶっ飛んだ。ぶっ飛んだから絶対こっから這い上がって見せます。この悔しさ忘れない。最初はうまくやっていけるかなと思ったけど、どうなの? 私は詩美が隣にいて心強く思いました」

林下「ジュリア、最初から不安ばっかりだったんだけど、でも今日そうだね、すごい頼もしさがあって、コーナーでジュリアが待ってくれてるってだけで頑張れる気にもなったし。すごい、楽しかったよ。でもやっぱ対角(対角線)が似合うかもね、私たちは。今日は今日、すごい楽しかった。次はまた対角で一緒に頑張っていけたらいいんじゃないかな。今日は自分は、でっけぇでっけぇボジラとぶつかって、自分はあんな馬鹿でかいやつを、ぶつかってぶん投げるの大好きだから。そしてSareee、マリーゴールドに来てくれるんだったら、今日は私、まだ全然Sareeeとはやり合えてないから、私にもぜひ、その闘い教えてくださいよ。今日は負けちゃったけど、スタートから負けって言えばそれまでなんだけど、私はこの負けをマイナスに考えてないんで、まだまだ歴史の始まりの第一歩なんで、ここからどんどんどんどんぶち上げていきますよ。楽しみにしててください」

ジュリア「マリーゴールドの歴史は今日始まりました。女子プロ界に旋風を起こす。詩美、やったりましょうよ」

林下「やってやるよ」

ジュリア「Sareeeぶっ飛ばしてやる」

林下「ボジラ、ぶっ潰してやるよ」

ジュリア「シャーァ!!」

* * *

 アウェーでありながら勝利したSareeeの方から「もっともっと、この女子プロレス界に熱い闘い、残していくぞ、おら。ついてこれるのか」と続きを迫る。もちろんジュリアに異存はなく、マリーゴールドへの定期参戦とシングル実現を要求した。このくだりでジュリアが「私が感じたかったもの、ずっと感じたかった闘い。それを私だけじゃない、マリーゴールドの、他の選手にも味わわせてやってほしい」とする。一定期間マリーゴールドに籍を置いてからの海外進出が有力視される中で、既に自身がいない団体像を描きつつあるようでもあった。

 Sareeeが闘魂注入マイク、外国人ボジラ大暴れ、大入り袋の配付・・・これらには昭和テイストを感じざるを得なかった。プロレスの原点回帰とも言えようか。「私がここにいられるのは、もしかしたら短いかもしれない」ジュリアの生き急がんばかりの姿勢が反映されているかのようでもあった。旗揚げ大会前週の海岸合宿でもジュリアが指揮を取っていたが、この日の旗上げ大会には闘いの激しさが詰まっていた。ロッシー小川代表は「激しいのもあっていいんですけど、今日はそれに特化しちゃったかなぁと」と振り返る。「どういう団体か。それは次の試合、次の試合で形ができていくんじゃないか」との言葉もあり、選手たちによる存在感の奪い合いが行われていくことになる。

 団体像につないでいくための仕込み、そして所属・参戦選手による研磨。マリーゴールドは花の命を永遠に伝え続ける担い手として、女子プロレス文化の確立を旗揚げ大会で高らかに宣言したのだろう。「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」とは、林芙美子が色紙などに好んで書いた短詩とされる。「女性を花にたとえ、楽しい若い時代は短く、苦しいときが多かったみずからの半生をうたったもの」などと解釈がつく。輝こうとすればするほど短く感じるのが人生であり、その充実のために誰もがどこかで闘い続ける。

「ジュリアvs.Sareee」7・13両国、旗揚げ第2弾シリーズも決定

 大会終了間際にビッグマッチ7・13両国国技館の開催が発表され、大会直後には「ジュリアvs.Sareee」決定が伝えられた。

〜MARIGOLD Summer Destiny2024〜
7月13日(土)両国国技館 2:30PM

 一夜明けた21日、旗揚げ第2弾シリーズも決定している。

旗揚げ第2弾シリーズ
MARIGOLD SUMMER GOLD SHINE2024スケジュール

7月6日(土)大阪176BOX 1:00PM
7月7日(日)新潟市東区プラザ 1:00PM
7月20日(土)新木場1stRING 12:00PM
7月21日(日)名古屋国際会議場1:00PM
7月30日(火)後楽園ホール 6:30PM
8月3日(土)徳島県北島北公園総合体育館1:00PM
8月4日(日)広島産業展示館 4:00PM
8月19日(月)後楽園ホール 6:30PM
8月24日(土)&8月25日(日)新木場1stRING 12:00PM

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 ベストバウト投票アンケートの実施となります。(2024年5月24日(金)24時まで受付)


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(大会結果)Marigold Fields Forever 5月20日(月)後楽園ホール

■マリーゴールド旗揚げ戦
Marigold Fields Forever
日時:5月20日(月)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆1539人(札止め/主催者発表)

第1試合前には練習生が紹介された。

林下詩美「ここにいるすべての人たちが歴史の始まりの証人になります。ぜひ見届けてください」。

ロッシー小川代表がベルトを披露した。

<第1試合/starting over パッション注入 2024>
〇高橋奈七永
 14分15秒、冷蔵庫爆弾→片エビ固め
●ビクトリア弓月

力勝負は奈七永有利だか、弓月も食らいつく。得意のコーナー利用攻撃は失敗した弓月だが、投げ成功→ドロップキック連発。14分15秒、万雷の手拍子の中でコーナーに登った奈七永が冷蔵庫爆弾で貫禄勝利となる。

<第2試合/Avs.Iイデオロギー対決>
〇青野未来
 8分55秒、スタイルズ・クラッシュ→エビ固め
●石川奈青

石川の連続攻撃を青野が的確な蹴りで遮断していく。石川は顔面ウォッシュやドラスクで変化をつけ、張り手も見舞う。しかし青野は崩れず8分55秒、スタイルズ・クラッシュ勝利。試合後には石川を見下してみせた。

<第3試合/The Power Contest>
〇MIRAI
 11分30秒、ラリアット→エビ固め
●CHIAKI

MIRAIが序盤から攻勢。CHIAKIも徐々にパワー発揮だ。11分30秒、ラリアットから勝利のMIRAIが勝利者賞、東ハトのキャラメルコーンをCHIAKIにもおすそ分け。

<第4試合/World beauty showdown~世界美女伝説~>
ゼイダ・スティール
△桜井麻衣
 15分時間切れ引き分け
△野崎渚
マイラ・グレース

貴婦人様はピンク基調コス。桜井と野崎が意地の張り合い。外国人勢は攻守にもうひとつ踏み込みがほしいところか。15分時間切れ引き分け。桜井「私はイタリアンを予約。あなたたちは今週の仕事を考えなさい」ありがたいお言葉。

<第5試合/アクトレス・ニュータイム>
●松井珠紗
翔月なつみ
 12分30秒、アメジスト・バタフライ→片エビ固め
〇天麗皇希
後藤智香

ツインタワーズが堂々とした攻撃と連係を繰り出す。後藤はジャイアントスイング10回転。12分30秒、アメジスト・バタフライで皇希が勝利、デビュー戦を飾った。皇希「とっても幸せ。ありがとう、智香。マリーゴールドで大きくなります」

<第6試合/マリーゴールド最強タッグ伝説>
●ジュリア
林下詩美
 28分6秒、リストクラッチ式裏投げ→片エビ固め
〇Sareee
ボジラ


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