メイ社長「今探している。我々の夢だ」 3000人規模の自社会場構想明かす
30日、新日本プロレスのハロルド・ジョージ・メイ(Harold George Meij)社長インタビュー記事が東洋経済オンラインに掲載された。
コロナ禍で日本各地の大会は!? メイ社長「基本的な部分は変わらない」
[新日本プロレス社長が語るコロナ打破の戦略 コロナショック、企業の針路 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準]
――多くの団体は巡業という形で日本各地を転戦しながら大会を行います。今後、こうした形態は変わっていくのでしょうか。
基本的な部分は変わらない。プロレスを見に来たお客様にはしっかり楽しんでいただきたいし、主催者側も万全の準備をする必要がある。
われわれは自社で所有する会場を持っていない。巡業をする中では、都道府県や市区町村の体育館などを使用しているので、感染リスクを抑えるために細心の注意を払いながら、各自治体の方針に従って大会を運営していく。
――新日本プロレスとして自社会場を持つ構想はありますか?
もちろん、それは考えている。今探しているところだ。
規模感でいうと収容人数は3000人ほど。後楽園ホールよりもやや大きいくらいのイメージになる。自社会場を持つのはわれわれの夢だ。場所さえ決まれば1年半で(専用会場に)できる。
――一方、ここ数年力を入れている見放題の動画配信サービス「新日本プロレスワールド」(月額999円、税込み)の会員数は、コロナ禍でどのように変化しましたか。
実は興行を自粛して、1割ほど会員数が減った。
だが、これはわれわれの想定より少なかった。3カ月間、まったく試合をやっていない。それでも残っていただいているのは、過去の名勝負などアーカイブの強み、あるいは新日本プロレスを応援したいという気持ちも含まれているだろう。
6月中旬に試合を再開すると、会員数は(コロナ以前の水準である)10万人に戻った。そのうち4割弱を海外からの加入者が占める。
いくつか興味深い記載あり。日本各地で興行を行うスタイルは変わらないという見解。ただし、3000人規模の自社会場構想あり。
これまで新日本プロレスは「自前の会場やスタジアムを持っていない」との前提で話をしてきたが、インタビューアーに聞かれることで構想の存在が引き出された。なんといっても立地が大事であり、観客席からの見やすさも問われる。他団体も使用可能となるのかな? 続報に期待したい。
興行自粛中は新日本プロレスワールド(動画サービス)の会員が1割減となるも、再開後は「10万人に戻った」とのこと。
テクノロジーを活用 メイ社長「映像でもできるだけ生の観戦に近づける」
大会を開催していくだけでは「それは世の中の流れに合っていない」という。
これまでプロレスは人が(会場に)集まらないと成り立たないビジネスだった。でも、それは世の中の流れに合っていない。テクノロジーを活用して、家でもプロレスを楽しめるようにしたい。会場で見るような熱狂を伝えるのは難しいかもしれないが、映像でもできるだけ生の観戦に近づけることが、われわれの責務だ。
――現在、新日本プロレスの売り上げに占める2割が、動画配信や放映権料などのIP(知的財産)関連の売り上げです。この比率を増やすことが、より重要になると?
そのとおりだ。
(世界最大のプロレス団体の)WWEはこのテレビ放映権や映像配信などの売り上げが全体の約6割を占める。この水準はスポーツ業界では当たり前。世界で最も資産価値が高いといわれるプロスポーツチームは、アメリカンフットボールのダラス・カウボーイズだが、彼らの売り上げの約半分はIP関連だ。サッカーの世界では、レアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドもIP関連の売り上げが全体の6割程度を占める。
世界のスタンダードと比較すると、われわれはこの分野でポテンシャルを出せていない。以前から観戦を主軸とするビジネスモデルではいけないと考え、収益構造のシフトチェンジを図ってきた。新型コロナを機に、より力を入れてやっていく必要があると感じている。
ステイホーム志向から、どのエンターテインメントがテレビや配信での主導権を握るかがまさにこれからの勝負どころと言っていい。新日本プロレスでいえば、短期的にはBS朝日の本格活用、中長期的には地上波テレ朝特番進出を行っていきたいところ。
配信はいくつかのトライアルがこれまであったが、けっきょくは試合中継に勝るものはないという感じなのかな? イベント型コンテンツが増えることなく、むしろ選手のYouTube創設で分散している感がある。
新日本プロレス関連の動き。
【お詫びとお知らせ】
高橋ヒロム選手が左肩負傷によるドクターストップで欠場へ。
7.29浜松、7.31後楽園の一部カードが変更へ。https://t.co/x8MGapYzBe#njpw #njsst pic.twitter.com/b9wZYaroOP
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) July 29, 2020
EVILが内藤に反旗となった7・11大阪城を起点とすると、7大会連続バッドエンド。7・31メインは永田裕志vs.鈴木みのるがメインなので、大会バッドエンドは一時打ち止め。
“冷酷王者”EVILが前哨戦で完勝!
「神宮までトコトン追い込んでやる!」と内藤に通達!
※7.29『SUMMER STRUGGLE 2020』浜松大会を新日本プロレスのスマホサイトで独占詳報中!https://t.co/57NYDriN4a#njpw #njsst pic.twitter.com/WQVBqLlr4f
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) July 29, 2020
【8月16日(日)まで開催!】
東急ハンズ静岡店にて『闘魂SHOP』を期間限定で出店!
新商品やTシャツ・タオル・雑貨をお取扱いしております。
8月16日(日)ツインメッセ静岡大会前にも是非お立ち寄りください!https://t.co/WLWpgbfnxj#東急ハンズ #闘魂SHOP #njpwshop #njpw pic.twitter.com/dT13faIwoU
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