メイ社長が発信! これまでの無観客試合回避とこれからの再開計画
新型コロナウイルス感染拡大により2月26日を最後に大会を中止している新日本プロレス。13日、ハロルド・ジョージ・メイ社長がメッセージを発信した。
新日本プロレス社長がファンの皆様へメッセージ 「我々は歩みを止めない」
ポイントをまとめる。
無観客試合を実施していなかった主な理由
≪現在の思い≫
かつてない大会中止、延期。悔しさ、大きな損失、身を切るような痛みを感じる。
≪無観客試合を実施していなかった主な理由≫
「無観客であっても選手、スタッフを感染のリスクから守るため」。
「管理側の判断により多くの会場の使用許可が得られなかった」。
「最大手としての社会的責任と倫理観。信頼低下、ネガティブを回避」。
≪業績に関して≫
東京ドーム2連戦の成果もあり「今期は年間で黒字決算で終われそう」。
≪活動報告と御礼≫
新日本プロレスワールド、グッズ発売などの取り組み。コロナ発生前と変わらぬ利用に感謝。
解除後は「無観客」「有観客(半数収容)」を段階的に
≪今後の活動≫
政府の緊急事態宣言が解除され、感染状況が下降局面になり、あらゆる予防策によりプロレスができると判断した場合、段階的に再開する。
[1]再開の第一歩として無観客試合を実施。日本国内とアメリカLA道場マッチ。
[2]次は観客着席での再開。検温、換気、1席ずつ空きなどの予防策を講じて、半分程度の観客数にて大会を開催。
≪最後に≫
こんなときこそプロレスの力が必要です。新型コロナウイルスに負けません。新日本プロレスがパワーアップして戻ってくる日はもうすぐ。これからもよろしくお願いいたします。
無観客さえ実施なしの“後退感”あった中で説明責任果たす
当サイトでは何度も記載しているが、2月下旬のイベント自粛以降、主要団体において有観客・無観客通じて1大会も実施していない唯一の団体が新日本プロレスとなっている。そんな中で、部分的な見解が発信されることはあったものの、まとまった見解が出たのは初めてと言っていい。
新日本を中心に見ているファン同士では「新日本、何もやってくれなくてさびしいですね」という挨拶があるある状態。もちろん各種配信は追っているわけだが、無観客に相当する企画がないことでの“後退感”は強かった。そんな中で時間を取って、自身の言葉で発信してくれたメイ社長のアプローチはもちろん支持。説明責任を果たしてくれた。
ボクは新日本の根本的な考えはよいと思う。無観客試合実施だけがやり方ではない。
だけれども、無観客試合実施に相当するファンへの向き合い方の不足は、内外とも感じているのではないか。
【🤔今の新日本に問題提起🤔】
内藤哲也「最初に国に助けを求めるのはかっこ悪い」 要望書にトランキーロ#njpw #内藤哲也 #東スポ
ファミレスじゃないオンライン飲み会形式の取材で本気チラリ!? 「もう打つ手がないってSOSならともかく、今の新日本は・・・」
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— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) April 27, 2020
内藤から見れば他団体との団結の前に、まだまだ団体内で努力できる部分が残っているという。だからこそ「あれもこれもやった。もう打つ手がないってSOSならともかく、今の新日本はそうじゃないんじゃないかな。俺が出すアイデアを新日本が採用するとは思えないけど、お客様のために何ができるのかは真剣に考えていきたい」と訴えた。
(東スポ)
WWEやAEW、国内でのノア・全日本・DDTなどの無観客試合実施。感染リスクを背負ってでもプロレスを届けるという選択をした各団体の判断。方針は違ったわけだが、実際には新日本と他団体の間でもお互いのジャッジを尊重し合っていると信じたい。その点が最大手として、今回の発信のニュアンスにはなかったことは気になった。
もちろんファンは待っている。これからどういう打ち手を新日本が、内藤が出してくるかを。その中身によって“後退感”を吹っ飛ばしてくれることを!!