G1開幕は明けていくコロナとともに　重低音ストンピングと2時間13分興行

　19日、新日本プロレスの30回目「G1クライマックス」がエディオンアリーナ大阪で開幕した。会場にて観戦しました。

9月19日（土）エディオンアリーナ大阪　観衆2,401人

　観衆はソーシャルディスタンスで2,401人と発表された。

■ 新日本プロレス レック Presents G1 CLIMAX 30
日時：9月19日（土）17:00
会場：エディオンアリーナ大阪 観衆2,401人（主催者発表）

＜第1試合＞
●辻陽太
（6分57秒　高角度逆エビ固め）
〇上村優也

▼Aブロック公式戦
＜第2試合＞
〇ウィル・オスプレイ
（7分44秒　ストームブレイカー→片エビ固め）
●高橋裕二郎

＜第3試合＞
●ジェフ・コブ
（12分47秒　ブラックメフィスト→片エビ固め）
〇タイチ

＜第4試合＞
●石井智宏
（13分00秒　ゴッチ式パイルドライバー→体固め）
〇鈴木みのる

＜第5試合＞
●鷹木信悟
（19分28秒　ブレードランナー→片エビ固め）
〇ジェイ・ホワイト

＜第6試合＞
●オカダ・カズチカ
（21分35秒　カミゴェ→片エビ固め）
〇飯伏幸太

　記念大会の1試合目は7か月ぶりウィル・オスプレイの帰還。パワーアップした肉体で新日本のリングを味わい、ファンへの感謝の言葉をマイクで口にした。ジーンとさせたのがオスプレイなら、ジェイ・ホワイトは淡々と反則殺法で通常運転。それもまたちょっとした懐かしさ。

　どの公式戦も好試合なところはサスガのグレードワン。ひとつ取り上げるとすればメインだろうか。コスチュームを脱ぐアクションで観客を沸かせるオカダ・カズチカ。タメながらの緩急のつけ方は、大会への並々ならぬ気合いをいやがおうにも感じさせた。対EVILとは違うシングルメインでのオカダには「有観客ビッグマッチに帰ってきたんだなぁ」という感慨深さがあった。そのオカダを制した飯伏幸太も、今年はダブルドーム全敗からのニュージャパンカップ2回戦敗退で崖っぷち。G1連破で大復活を遂げるための道のりが始まった。

初モノ尽くしで30回目の祭典スタート　海外組が合流しつつ図らずも2リーグ制

　有観客再開となった7月の大阪城ホール大会と違って、この日は雛壇が設置されていた。いくら1席ずつ間引いているからと言っても、雛壇のあるなしはアリーナ観戦環境を大きく左右する。ソーシャルディスタンス状況ではコストのかけ方も難しいのかなとも思っていたが、しっかり組んでくれた新日本には拍手。

　雛壇復活とともにアレが復活する。そう、雛壇の板があると重低音ストンピングの鳴らしがいがあるのだ。大声が出せない環境下では重低音ストンピングが有効ではないかとファン間では話題になっていたが、城ホールでは雛壇なしでかなわず。この日のエディオンアリーナでは多くのファンが重低音を楽しんでいた。オカダに至っては、クイーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」ばりの足踏み・手拍子応援を誘導するアクションまで。ファンの楽しみ方も引っ張り出すオカダの責任感!!

　城ホールでは一部観客が声援を出してしまうマナー違反が話題となったが、この日のファンはマナーよし。規制退場も無視して席を立っていたのは1％程度だっただろうか。運営サイドと一緒にプロレスをつくることを貫いてこその観戦というものだ。

　なお、今回の大会はコロナ感染防止策の一環で、別リーグの前哨戦タッグマッチをミックスしない構成。新日本では将来構想としての2リーグ制（WWEのRAWとSmack Downのように別興行実施）も話題となってきたが、図らずも結果的に2リーグ制となった感がある。この点はコロナ禍での長時間興行敬遠という点では歓迎だろうし、お目当て選手の有無によっては物足りなさを強く感じるファンもいたかも。

　賛否はあるだろうが、早々にメンバー限定の旨はアナウンスしての実施であり、まずは向き合うしかない。ボクの感触としては少しの不足感はあったが、熱戦続きでの満足感も十分といったところ。大会終了は19:13。なんと2時間13分興行であり、特にG1としては異例の短さ。

　雛壇、海外組合流、2リーグ制･･･30回目の祭典は初モノ尽くしでスタート。もちろん不安を抱えるファンは視聴重視の楽しみ方でOKであり、半数収容にも関わらず2階対角線ブロック後半は空席である点は過渡期をいやがおうにも感じさせた。それでいて明けていくコロナの経過を会場で楽しんでいく一度限りの経験も、また貴重である。。

全大会がビッグマッチ級!!　G1クライマックス日程確認で観戦計画を～

　各ブロックで総当たりシングルとなり、全大会がビッグマッチ級。G1クライマックスは日程確認のうえで観戦計画を～。

【新日本プロレス】レック Presents G1 CLIMAX 30 公式リーグ戦 全対戦カード発表！【BE THE ONE！】

 

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