OZAWAショックが現実に 悪ふざけと身体能力のギャップという強烈初夢
1日、ノアが『NOAH “THE NEW YEAR” 2025』日本武道館大会を開催した。
(ダブルメイン1のレポートはこちら:中邑真輔「自分で見つけろ…それが優しさ」 佐々木憂流迦を千尋の谷へ)
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まさに新しい景色…ヒールなのに大オザワコール発生、王者・清宮海斗にはブーイング
<第10試合 ダブルメインイベント②・GHCヘビー級選手権試合>
(王者)●清宮海斗(ALL REBELLION)
29分34秒 Real Rebel → 片エビ固め
(挑戦者)○OZAWA(TEAM 2000 X)
※第45代王者が8度目の防衛に失敗。OZAWAが第46代王者となる。
【🔴LIVE】#あけまして日本武道館
ABEMA PPVで完全生中継!👑Wメインイベント②・GHCヘビー級選手権試合#清宮海斗 vs #OZAWA
会場がざわつく…
OZAWAにしかできない挑発の仕方?!#noah_ghc— ABEMAプロレス (@Abema_wrestling) January 1, 2025
媒体やファンが戦前に「OZAWAショック」という言葉を使ったとき、どんな気持ちがあっただろう? どこかで一線をぶち壊すものが見たい。それを「凱旋帰国直後のオカダ・カズチカのインパクトとベルト奪取」になぞらえて期待する(レインメーカーショック)。
かくして、ヒールなのに大オザワコール発生、王者・清宮にはブーイング。観客のどこかにある「清宮や拳王による『新しい景色』『革命』は物足りない」との気持ちに、OZAWAが寄り添う。OZAWAの悪ふざけはそのまま清宮への「ふざけんな」という気持ちと同期する。OZAWAの身体能力はそのまま未知への期待を煽る。
「OZAWAショック」は現実となった。ここにあったのは、悪ふざけと身体能力のギャップという強烈初夢だ。もっと言うなら、オカダばりのダイナミックさから内藤哲也ばり腕枕までがミックスされる過剰パフォーマンスもあった。観客のコールからすると、これはけっして「悪夢」ではない。28歳対決に敗れた清宮も、おいしくなりつつあるOZAWAという獲物を感じているに違いない。
プロレスの面白さは実に多種多様だが、予定調和ではないところに喜怒哀楽が生じる。しばしばファンの上から目線が話題になるが、OZAWAの方が当たり前に上から目線で闘い切った凱旋帰国第1戦。2025年のノアは新王者・OZAWAを中心に回っていく。
【試合展開】
場外を歩きながら「清宮の彼女~?」と探し、リングに戻ればブレイクダンス、さらに場外で清宮の頬舐めとOZAWAはやりたい放題。中盤になるとミサイルキックなど、OZAWAが正攻法で清宮を追い込む。さらにはエルボーとキックのラリーで両者ダウン。OZAWAの跳躍力と間の取り方でさらに魅了された観客が大オザワコール。OZAWAにReal Rebel(フェニックススプラッシュ)を自爆させた清宮は、シャイニングの複数バリエーションで必勝モードだ。OZAWAがレフェリーを盾にすると、清宮はOZAWAに怒りの急所ハンマー。清宮がブーイングを浴びながらシャイニングランサーを放つがレフェリー不在だ。ここでリングサイドのオモスに気を取られた清宮に、OZAWAは正面から急所蹴り上げ。完璧なシャイニングウィザードから頬舐めを挟んで、ついにOZAWAがReal Rebel成功。29分34秒、OZAWAがGHCヘビーを奪取するとともに、同タイトルでの「デビューからの最短戴冠」記録を打ち立てた。
(マイク)
OZAWA「こんなやつがノアのトップにいるから、今の惨状があるんじゃないのか? 清宮海斗、思ったより弱かったな。このザ~コ。ザコは帰れ!! そういえばさっき試合中に俺に突っかかってきたヤツ。出しゃばりなヤツがいたなぁ。次は拳王、遊んでやる。俺がチャンピオンになったから、一つ今後のノアの未来について目標を立てようと思う。(ふざけて)僕のノアの未来はお客様に夢と勇気を与えることで~す」
(バックステージ=公式)
OZAWA「俺が新しくGHCヘビー級チャンピオンになったOZAWAだ。清宮に勝ってうれしいなあ♪ 清宮に勝ってうれしいなあ♪(と歌いながら踊る) これからな、おい、耳の穴かっぽじってよく聞けよ。俺がNOAHのチャンピオンなんだ。ってことは俺がこのNOAHで一番強くて、一番偉いんだ。おいおいおい、清宮はもちろん、清宮にベルト挑戦して負けたヤツらももちろん、みーんなひっくるめて俺より弱いんだよ。いいか、これからは俺のことを『OZAWAさん』と呼べ。俺より弱いんだからな。俺より弱いんだから、俺に敬意をもって『OZAWAさん』と呼ぶんだ。そういえば試合中に拳王が俺に突っかかってきたな。あいつは本当に出しゃばりだ。おい、拳王聞け。お前は自分がNOAHの顔だと錯覚しているかもしれないが、お前は全然顔じゃないぞ。お前は今日、KENTAにも負けた。お前はメチャクチャ弱い存在だということを心にしっかりと刻め。夜眠る時も『僕はOZAWAさんよりも弱い』、朝起きる時も『僕はOZAWAさんよりも弱い』と心に刻んでから起きるんだ。分かったか? 次はお前、拳王と遊んでやるけど、お前はクソザコだからベルトはかけない。お前とタイトルマッチをする価値なし。分かったか? お前と遊んでやるけど、ベルトはかけない。じゃ、そういうことで。The Real Rebel」
清宮「OZAWA、こんなやり方許されると思ってるのか? おい、ふざけんなよ。仲間の力借りなきゃ何もできてねえだろ。一人で勝ち取ったとでも思ってんのか? てめえ。ふざけんなよ! 俺はお前のやり方はぜってえ認めねえからな! まっとうなやり方でもう一度、俺はトップ獲ってやるよ」
(大会結果)ノア ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR” 2025 1月1日(水祝)日本武道館
■ノア ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR” 2025
日時:1月1日(水祝)16:00
会場:東京・日本武道館 観衆5088人(主催者発表)
<ダークマッチ・NOAH THE RUMBLE>※15:15〜試合開始
※2名の選手の対戦から開始、60秒ごとに選手が入場し対戦に加わっていく全13選手によるランブル戦となります。
※勝敗は、フォール、ギブアップの他にトップロープ越しに場外に落ちると失格となる「オーバー・ザ・トップロープ」形式を採用いたします。
※優勝者にはどのGHCタイトルにも挑戦できる権利が与えられます。
◾️出場選手
・大和田侑
・晴斗希
・谷口周平
・タダスケ
・菊池悠斗
ほか全13選手が出場いたします。
※23分54秒 オーバーザトップロープ⇒タダスケが優勝
<第1試合・GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合/3WAYマッチ>
(王者組)○HAYATA YO-HEY(RATEL’S)
VS
(挑戦者組)AMAKUSA 宮脇純太
VS
(挑戦者組)●アレハンドロ カイ・フジムラ(ALL REBELLION)
※8分20秒 403インパクト → 体固め
※第61代王者組が5度目の防衛に成功。
<第2試合・8人タッグマッチ NEW YEAR LIMIT BREAK>
○潮崎豪 モハメド ヨネ 小峠篤司 大原はじめ(TEAM NOAH)
8分25秒 豪腕ラリアット → 体固め
藤田和之 石川修司 遠藤哲哉 ●ブラックめんそーれ
<第3試合・シングルマッチ Defeat the Beast>※
△藤田和之
1分00秒 時間切れ引き分け
△小田嶋大樹
<第4試合・シングルマッチ Brother vs Brother>
●イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.
9分52秒 ガレノスペシャル → エビ固め
○ガレノ・デル・マル
<第5試合・NOAH 25th ANNIVERSARY SPECIAL>
●拳王(ALL REBELLION)
15分24秒 go 2 sleep → エビ固め
○KENTA(新日本プロレス)
<第6試合・GHCジュニアヘビー級選手権試合>
(王者)●ダガ(TEAM 2000 X)
1-2でEitaが勝利
(挑戦者)○Eita
1本目:〇ダガ(1分52秒 ディアブロウイングス → エビ固め)Eita×
2本目:〇Eita(3分37秒 ジャックナイフ式エビ固め)ダガ×
3本目:〇Eita(7分07秒 サラマンダー)ダガ×
※1-2でEitaが勝利し、第57代王者となる。
<第7試合・GHCナショナル選手権試合>
(王者)○征矢学
12分51秒 情熱DDT → 片エビ固め
(挑戦者)●マサ北宮
※第13代王者が4度目の防衛に成功。
<第8試合・GHCタッグ選手権試合>
(王者組)●丸藤正道 杉浦貴
10分48秒 ダブルチョークスラム → 体固め
(挑戦者組)ジャック・モリス ○オモス(WWE)(TEAM 2000 X)
※第67代王者組が5度目の防衛に失敗。ジャック・モリス、オモス組が第68代王者組となる。
<第9試合 ダブルメインイベント①・スペシャルシングルマッチ NEW YEAR FIRST DREAM>
○中邑真輔(WWE)
14分57秒 キンシャサ → 体固め
●佐々木憂流迦
<第10試合 ダブルメインイベント②・GHCヘビー級選手権試合>
(王者)●清宮海斗(ALL REBELLION)
29分34秒 Real Rebel → 片エビ固め
(挑戦者)○OZAWA(TEAM 2000 X)
※第45代王者が8度目の防衛に失敗。OZAWAが第46代王者となる。