カシンが語るNXTコーチ業/全日コーチをTAJIRIに譲った秋山がDDT移籍
はからずもコーチ関連の話題が続いた。
カシン「(プロレスは)好きにやればいいでもなくて、基本のレスリングができて初めてやって良い」
寡黙な男、ケンドー・カシンが饒舌。アップされた当夜に1万回転を記録した。
【ケンドーカシン】悪魔仮面がついに登場!WWEを元NXTコーチが斬りまくる
※6/27配信
話はWWE(NXT)でのコーチ業に及ぶ。コーチが必要なのは初心者から中間くらいの人とされる。技は制限されていたはずのかつての新日本プロレスの第1試合が凄く面白かったという話になり・・・。
カシン「それがNXTにも必要なんですよ。なんでもかんでも好きにやればいいでもなくて、基本のレスリングができて初めてやって良いんですけど、出来ないでやるから全然ダメなんですよ。そこは変わらない」。
東スポでもカシンはコーチ業について明かしている。
「最後は『日本式の練習をやってくれ』って言われて、スクワットとかやらせたらクビ」
――入国が大変だったのでは
「問診票みたいなのを書いてPCR検査を受け『(迎車かレンタカーに)乗って帰っていい』って言われた。少し拍子抜けしたな」#ケンドーカシン #noah_ghc https://t.co/9HD8jci0Hq
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) June 27, 2020
――コーチの仕事は
カシン 週休7日も1日もあって極端だった。ゲストコーチが毎週2、3人来るから、1人で教えることはそうそうなかったな。あとは(ゼロワンなどで活躍した)スティーブ・コリノがプロレスの歴史を教えていた。
――練習の内容は
カシン あんまり受け身の練習をしていなくて、ケガする選手が結構いた。だから覚えさせようとしたら、露骨に嫌な顔をされた。「受け身10回」なんて言おうものなら「そんなにやんのかよ!」みたいに反抗されて。受け身のうまい人をゲストコーチに招聘しようとするのは理にかなってますね。
――受け身しかり「日本式」を取り入れようとしているとも聞く
カシン ヘッドコーチのマット・ブルーム(ジャイアント・バーナード)が取り入れたがっているみたいだった。最後は俺も「日本式の練習をやってくれ」って言われて、スクワットとかやらせたらクビになりました、はい。
(6/27 東スポ)
少し前のオンラインサロンでは、WWEにおける試合の位置づけについても語られていた。
【🤩視聴したぞオンラインサロン🤩】
ケンドー・カシン「NXTWJやりましょう」 永島勝司「また俺を殺す気か」#ケンドーカシン #格闘チャンネル #永島勝司 #金沢克彦 #WWE #WWE_JP #WWEJP #NXT #WWENXT
リアル悪魔仮面の人間関係カテェ!? WWEクビ宣告の通知方法も告白
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カシン「(カール・)アンダーソン? 彼らは『辞めたい』ので、解雇は“辞めたい人”を優先したということ。扱いの問題(WWEによる扱いに不満)でしょ。TVドラマと一緒だから普通に試合しようと思うとダメですね」。
プロレスの基本はレスリングと受け身であって・・・というと、お説教的になるけれども、WWE幹部にもその考えがあるところがプロレスの奥深さ。とはいっても、実際に繰り広げられるWWEは“ドラマ”でもあり、手っ取り早く“受けるプロレス”をやりたい若い選手には馴染まなかったりもする。
このようなプロレスの最前線で、日本のプロレスの中心にいたカシンがコーチとしてトライアルしていたことは興味深かった。コロナ状況下で解雇となったが、世界共通のプロレスのつくりかたはもっと知りたい。
DDTレンタル移籍の秋山準 全日本でのコーチを解任されていた
5月にDDTの臨時コーチに就任していた全日本プロレス秋山準がDDTにレンタル移籍することに。
移籍オファーを受けた経緯を説明。昨年7月に全日本の社長を退任した秋山はその後、取締役としてGM職に就任。後進育成に励んだ。だが、そのコーチ役もTAJIRIに譲ることになり、取締役からも解任されたという。#秋山準 #ajpw #ddtprohttps://t.co/jpiD2cNZFE
— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) June 27, 2020
バックステージで秋山は、DDTからのオファーを受諾した理由を説明。「去年、社長そして取締役が解任となり、唯一自分で若い子たちに教えることを続けていたんですけど、年末に福田(剛紀)社長の方から『今後はTAJIRI選手が教える』と。自分の中では僕の役目は終わったんだなというところでタイミングよく(DDTから)お話をいただいた」と語った。
昨年7月に全日本の社長を退任した秋山はその後、取締役としてGM職に就任。後進育成に励んだ。だが、そのコーチ役もTAJIRIに譲ることになり、取締役からも解任されたという。
(6/27 東スポ)
秋山は単に重鎮ということではなく、コーチとして全日本そのものだったことが改めてわかった。
俺は6年間、秋山さんからプロレスを学んだ。今の自分があるのは秋山さんのお陰。俺の全日本プロレスは、秋山さんあっての物だった。
しかし、俺には使命がある。
全日本プロレスを盛り上げる使命が!また秋山さんが全日本プロレスに帰ってくる時には必ず今より強いゼウスになって秋山さんの前に立つ!— ゼウス(zeus) (@zeusmatsuri) June 27, 2020
思わぬ形でTAJIRIのコーチ就任が明らかに。リング上での抗争もあるから、表に出す出さないでいえばギリギリの話かも!?
TAJIRIは2019年12月に『プロレスラーは観客に何を見せているのか』を上梓。プロレスとサイコロジーの話が話題ともなったが、技術的なところをどう押さえているのかも気になる。
プロレスって、自分よりうまい人と戦わないとうまくならないけど、そればかりでもうまくならない。自分よりうまくない人と戦い、リードし、うまくなっていく側面もあると感じている。どちらにしろ、とにかくあらゆる経験を積み重ねていくしかない。あらゆる経験を、だ。
— TAJIRI (@TajiriBuzzsaw) June 24, 2020
そして、プロレスの技術を一つ学んでもプラス1にしかならないが、プロレスの考え方を一つ学べばプラスいくつにもなるような。そういう教わり方をした選手がどこへいっても応用が効き活躍しているような気がする。
— TAJIRI (@TajiriBuzzsaw) June 24, 2020
今年からTAJIRIコーチという背景には、全日本がNXTジャパン化したうえでWWE提携という路線があった可能性はある。現在のWWEはコロナ状況でそれどころではないと目されるが、はたして!? いずれにせよ海外経験もあるTAJIRIが教えることで、全日本がどう変わっていくかが注目される。