那須川天心の圧勝に意見百出　ボクシングデビュー戦4・8有明アリーナ

那須川天心（帝拳）のプロボクシングデビュー戦。終わって見れば、日本バンタム級2位の与那覇勇気（真正）を全ラウンドで圧倒する衝撃的なデビューを飾りました。（試合写真は那須川天心ツイッターより）

【ボクシング速報】
天心デビュー戦！

スーパーバンタム級6回戦
那須川天心 vs 与那覇勇気
判定3-0　那須川天心

すべてのラウンドで天心のスピード、パンチ、ディフェンスすべてが圧倒的に上回る。天心の圧勝。#那須川天心　#ボクシング pic.twitter.com/vqX5dTDCRJ

— カクトウログ📶プロレス/格闘技 (@kakutolog) April 8, 2023

試合前、ボクシング経験12年で、プロボクサーの育成もしていた筆者は「デビュー戦で日本ランキング2位のボクサーだと苦戦するかも知れない」という予想でした。

しかし、那須川天心の試合前（直近）のスパーリングを見て、その考えは一瞬で変わりました。天心の今のレベルだと、日本ランカーでは相手にならないことがすぐわかりました。

その理由はスピードの違いです。中量級以下の現代ボクシングで、スピードの違いは試合の勝敗に決定づける重要なポイントです。

試合がはじまり、2R終了した際に那須川天心はセコンドにこう言いました。「大丈夫です！相手が見えます。あとは集中するだけです」。これは、自分のスピードで相手をさばけるという自信の言葉だったと思います。

与那覇勇気選手について

今回、那須川天心と対戦した与那覇勇気については、結果は完敗でしたが決して弱いボクサーではありません。ボクシングは4回戦からはじまり、6回戦、8回戦、日本ランキング、日本王者、世界ランキング、世界王者と段階があります。

日本ランキング2位は弱くありません。ただ相手が悪かっただけです。気持ちも強く、打たれ強さもあります。日本王者を十分狙える選手です。

那須川天心は井上尚弥に勝てるのか？

那須川天心の圧勝には意見百出ですが、ツイッター上では同じ階級にいる井上尚弥の名前も出てきましたので、それについても書きます。那須川天心は強かったです。でも、井上尚弥はもっと強いです。そして彼は世界の頂点にいるモンスターです。

みんなさ、デビューしたばかりの天心と俺を比べるのは流石に可哀想だからやめーや。。

素材は一流だからいつか戦える日が来るまで楽しみにしておる
そして俺も絶対に負けられない、、

— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) April 9, 2023

天心自身は当然理解していますが、今、二人は比較する場所にはいません。那須川天心がこの先順調に勝ち進めば2年後くらいには、井上尚弥の背中が見えるかも知れません。それまでのお楽しみということですね。

ちなみに那須川天心はボクシングプロデビュー戦で日本ランキング2位を判定で圧勝した逸材。井上尚弥は高校時代にすでに日本王者をボコボコにしていた逸材です。

現段階で那須川天心と井上尚弥では格も実力差もありすぎますので、まずは同じ元キックボクサーで、現OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の武居由樹（大橋）でしょう。